茹でても焼いてもおいしいたこは、冷凍保存しておくと好きなときに使えて便利です。しかし、いざ解凍してみると味がいまいちなことも。
実はたこは、解凍方法によって味が変化するんですよ。そこで今回は、冷凍したたこをおいしく解凍する方法をご紹介します。
そもそも冷凍したたこはどれくらい日持ちする?
たこは、「生たこ」でも「茹でだこ」でも冷凍保存ができます。保存期間は約1ヶ月と長持ちしますよ。
保存期間はあくまでも目安。たこから異臭がしたり、見た目がべたついていたりするときは食べないでくださいね。
冷凍すると下処理がラクになるメリットもあります。生のたこにはぬめりがあり、塩揉みや水洗いをていねいに行わなくてはいけませんが、冷凍すると解凍時の水洗いで簡単にぬめりが取れるんです。
時短調理にもつながるので、やり方を覚えておきたいですね。
冷凍したたこの解凍|適したやり方は?
自然解凍
自然解凍は、うまみをキープしながら解凍できる方法の1つ。冷蔵室へ移して低温でゆっくり解凍すれば、うまみ成分を含んだ「ドリップ」が余分に出ず、おいしく解凍できるんです。時間がかかるので、調理する前日から冷蔵室へ移しておくのがおすすめです。
流水解凍
時間がないときは、流水で解凍するとよいですよ。保存袋ごと水に当ててくださいね。
加熱調理での解凍
煮物やスープにたこを使用するときは、凍ったままでも調理できます。半解凍した状態で加熱調理をするのがおすすめ。調理する2時間ほど前に冷蔵庫に入れておきましょう。
茹でだこにする
生のまま冷凍したたこは、凍ったまま茹でだこにできますよ。
まずは流水で半解凍し、ぬめりが残っていたら洗い流します。
鍋に水をたっぷりと入れて沸騰させたら、お湯に塩を少々加えましょう。たこの足からゆっくりとお湯に入れ、丸まったら全体を茹でてください。アクを取りながら、弱火で3~5分茹でましょう。
沸騰しないように気をつけて、茹で上がったらすぐに氷水に浸けましょう。水気をきって、食べやすい大きさに切ったら完了です。
たこを解凍するときの注意点は?
電子レンジでの解凍は避ける
電子レンジで解凍すると、ムラができてしまったり大量にドリップが出てしまったりするためあまりおすすめしません。
もし解凍するのを忘れてしまったら、電子レンジに「解凍モード」がないか確認し、ある場合は熱の通り過ぎに注意しながら活用してみましょう。
たこ焼きを作るときは、たこの中まで火が通りにくいため、電子レンジで解凍させてもいいですね。
弱火で火を通す
加熱調理しながらたこを解凍させるときは、弱火にしてゆっくり火を通してください。火が強過ぎるとたこの身が引き締まって、硬くなってしまうので気をつけましょう。
再冷凍をしない
たこは、再冷凍するとすぐに傷んでしまうので、使う分だけ解凍するようにしましょう。冷凍するときに1回に使う分量ごとに小分けしておくと便利ですよ。
たこをうまく解凍して料理を楽しもう
たこは、低温で解凍することでよりおいしく食べられます。茹でだこやたこ焼きなどのさまざまな調理方法があるため、適した解凍方法を覚えておきたいですね。冷凍保存してもおいしく食べられるように、ぜひこの機会に正しい解凍方法を覚えてくださいね。