サツマイモといえば、濃厚な甘みが特徴のお芋です。焼き芋にしたり蒸したりしたときのホクホクとした食感も一度味わえば忘れられませんよね。
今回はそんなサツマイモの保存方法を4つご紹介します。保存するときの注意点や保存期間なども合わせて説明するので参考にしてみてくださいね。
もくじ
サツマイモに向いている保存方法って?
サツマイモは大きく4つの保存方法があります。常温・冷蔵・冷凍という温度の違いによる3つの保存方法と、乾燥させて「干し芋」にして保存する方法です。
生のサツマイモを保存するなら常温保存が向いており、何かしら加工する予定があるなら加工方法や保存期間に合わせて保管する手段を選ぶのがおすすめです。
常温と冷凍は約1ヶ月、冷蔵は約2ヶ月、乾燥させると約3ヶ月保存できます。保存させたい期間や保存の手間に合った保存方法を選んでみてくださいね。
サツマイモの保存|①常温保存
サツマイモは常温で1ヶ月ほど保存できます。カットしていない丸々1個サツマイモが余っている場合は常温保存向きです。
常温保存のポイントは2つ。1つは1ヶ月間6〜19度の温度かつできるだけ温度を一定に保てること、もう1つは水洗いをしていないことです。
サツマイモは20度以上の環境にあると成長して芽が出てきてしまい、養分を余計に使ってしまいます。一方で5度以下の環境だと腐敗が進み、黒ずんでしまうので気をつけてください。
また、水に触れたところから傷んでしまうので基本的に水洗いはNGです。土がついたままのサツマイモが理想で、すでに水洗い済みのサツマイモであれば1週間以内に食べきりましょう。
常温保存の手順は、1本ずつ新聞紙でていねいに包み、温度が一定の冷暗所に置くだけ。ダンボールなど密閉されない容器に入れて保存してもかまいません。
サツマイモの保存|②冷蔵保存
一度カットして余ったり、水洗いをしてしまったサツマイモは冷蔵保存がおすすめです。2〜3日だけの保存でよければ、水をためたボールにサツマイモを浸して保存しましょう。毎日水を入れ替えるのがポイントです。
カットしていないサツマイモをまるごと冷蔵保存したいときは、新聞紙とポリ袋を用意しましょう。1個ずつ新聞紙でくるんだ後、口を閉めないでポリ袋に入れてください。冷蔵庫内の冷気が直接当たらないようにすることが大切です。
あとは5度以下にならない設定にした野菜室で保存すれば、2ヶ月ほど保存できますよ。もし、水洗いをしてしまったサツマイモの場合は、水気を切ってから新聞紙とポリ袋で包みます。その場合は、1週間以内に使い切りましょう。
サツマイモの保存|③冷凍保存
蒸したり、茹でたり、焼いたり、電子レンジで温めたりと、加熱したあとのサツマイモは冷凍保存が向いています。もしくは、マッシュ状態にしたサツマイモを保存するときも冷凍がおすすめです。
サツマイモを冷凍保存すると約1ヶ月ほど日持ちします。サツマイモの冷凍で大切なのは、一度加熱処理を行い、できるだけ早く冷凍させることです。
加熱する方法は、「蒸す」「茹でる」「焼く」「電子レンジで温める」などがあります。どの方法でも「竹串が簡単に刺さる」くらいが加熱の目安です。
電子レンジなら低ワットで10−15分ほどあたためるなど、じっくり温めるのが甘みを引き出す秘訣ですよ。
加熱後したあとは、熱を冷ましたあとポリ袋に入れて冷凍庫に入れましょう。金属のトレーに乗せたり、ポリ袋内の空気を抜いたり、重なりをさけて分厚さを均一にしたりすると、凍るまでの時間を短縮できて、より美味しさを閉じ込められますよ。
解凍するときは、前日に冷蔵庫へ移動させて自然解凍させておくのがおすすめです。
サツマイモの保存|④乾燥保存
サツマイモを最も長く保存したいなら、乾燥させて干し芋にするのがおすすめです。約3ヶ月ほど保存できます。
干し芋の作り方は3ステップ。①蒸して、②皮をとったあと薄く縦に切って、③1週間ほど乾燥させると完成です。ポイントは蒸す・乾燥をしっかり行うこと。サツマイモ本来の甘味がぎゅっと凝縮されますよ。
サツマイモの保存で注意することは?
サツマイモは、調理後か調理前かで利用できる保存方法が変わってくるので注意してください。常温保存は基本的に調理前のサツマイモの保存に向いています。一度カットしたり、水洗いをすると常温保存で長持ちしなくなるので気をつけましょう。
保存期間に合わせてサツマイモを上手に保存しよう
サツマイモは、1〜3ヶ月と保存方法によって保存期間が大きく変わる食材です。さらに、常温ならカットしたり、水洗いを避けたり、冷凍なら一度熱加工を加えたりと保存方法によって注意点もさまざま。ぜひ、ご自宅の環境に合わせて上手に保存方法を選んでみてくださいね。