長持ちさせたくて冷凍保存をした刺身。解凍してみるとあまりおいしくなくなってしまったという経験はありませんか。刺身は適切な方法で解凍することで、おいしく食べることができます。
そこで今回は刺身をおいしく食べるための解凍方法をご紹介します。
刺身の解凍方法で味が変わる!
刺身は「ドリップ」がでないように解凍する必要があります。
「ドリップ」とは、魚から出る透明の液体のこと。ドリップには魚の旨味が含まれているので、旨味を逃さないようにゆっくりと解凍するのがポイントです。
しかし解凍時に常温状態が長く続くなど、誤った解凍方法をすると刺身が傷んでしまいます。刺身が変色してしまっていたり悪臭がしたりする場合は食べないようにしましょう。
刺身にはどのような解凍方法がある?
刺身を冷凍したら、「氷水に漬ける方法」「塩水に漬ける方法」「冷蔵室で解凍する方法」の3通りの方法で解凍します。
氷水に漬ける方法
凍っている刺身は保存用袋に入れたまま氷水に漬けます。後は解凍できるまで待つだけです。
刺身の解凍には1〜2時間ほどかかります。ドリップの量を少なくするには0℃くらいの温度で解凍するといいですよ。
塩水に漬ける方法
ボウルに水と塩を入れ、刺身を漬け込んで解凍するのを待ちましょう。1Lの水に対し食塩を大さじ2杯ほどが目安。夏場は3〜5分ほど、冬場は5〜10分ほど塩水に漬けるといいですよ。
濃い塩水で解凍すると刺身からドリップが出にくく、よりおいしく食べられます。解凍できたら、刺身に付いている水分をキッチンペーパーで拭き取って完了です。
冷蔵庫で解凍する方法
水を使わずに刺身を解凍したいときは、冷蔵室に刺身を移動させるだけでもOK。5〜6時間ほどで解凍できますよ。
低温でゆっくりと解凍されるため、ドリップの量が抑えられます。気温が高い夏場でも安心して解凍できますね。
刺身を解凍するときの注意点
刺身を解凍するときは、よりおいしく食べられるように次の点に気を付けましょう。
流水で解凍しない
凍っている刺身を流水で解凍するのはNG。
流水にさらしてしまうとドリップが多く出てあまりおいしくありません。
氷水などを使って冷たい環境でゆっくりと解凍しましょう。
電子レンジは避けた方が◎
電子レンジを使えば早く解凍できますが、急に温度が上がることで大量のドリップが出てしまい味が落ちてしまいます。
解凍にあまり時間がかけられない場合は、加熱調理してから刺身を冷凍保存するといいですよ。
刺身を早く解凍しなければならない場合
すぐに刺身を解凍しなければならないときは、電子レンジの解凍モードを活用します。
凍っている刺身を保存用袋から取り出して、キッチンペーパーで包み、耐熱容器に入れて電子レンジへ入れましょう。
解凍モードがない電子レンジは、ワット数を低めに設定して30秒ほど温めるといいですよ。均等に解凍するために、様子を見ながら温めてくださいね。
刺身は丁寧に解凍しよう
刺身の解凍には時間がかかるので、早めに準備するのが大切です。新鮮な状態で食べるために低めの温度でゆっくりと解凍してくださいね。