鮭は、たんぱくな味でありながら脂がのっていておいしいですよね。冷凍保存もでき、焼くだけでおかずになるので、忙しいときにも便利な食材です。
しかし、いざ解凍してみるとパサパサとしておいしくないと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
冷凍した鮭は、上手に解凍すればふっくらおいしく食べられますよ。今回は鮭のおすすめの解凍方法をご紹介しますね。
鮭の解凍は冷凍したときの状態で異なる!
鮭は、生でも焼いてからでも冷凍できる食材です。冷凍したときの状態によって解凍方法も異なります。
それぞれ適したやり方で解凍して、よりおいしく食べてくださいね。
冷凍保存のやり方は、次の記事を参考にしてみてください。
生鮭の解凍|正しい手順は?
生の鮭の切り身を解凍する方法には、主に「流水解凍」「氷水解凍」「冷蔵室での解凍」の3通りあります。
① 流水解凍
時間がないときにおすすめなのが、流水解凍です。冷たい流水に当てながら解凍することで、うまみや水分の流出を防げます。
保存袋ごとボウルなどに入れ、流水を当てます。そのまま10~15分ほど放置し、触ってやわらかくなれば完了です。
カットして使いたいときは、切り身の中心がやや固い半解凍状態で取り出すと、サクッと切れて調理しやすいですよ。
② 氷水解凍
あまり急いでいないときは、氷水解凍するといいですよ。流水よりも低い温度でゆっくり解凍することで、さらに水分やうまみの流出を防いで、おいしく食べられます。
保存袋ごとボウルなどに入れ、氷水を入れます。随時氷を足して、水温が上がらないようにキープしながら解凍しましょう。鮭が柔らかくなれば完了です。
③ 冷蔵室で解凍
冷蔵室での解凍は簡単なのが魅力。冷蔵室へ移すだけで完了します。解凍時間の目安は3~4時間で半解凍状態、6時間以上で解凍状態になりますよ。
④ その他
時間がないときは電子レンジで解凍することもできますが、パサついてしまうのであまりおすすめしません。
どうしても電子レンジを使用したい場合は、1分ずつ温め、こまめに状態をチェックするようにしましょう。
また、鮭の一部が溶けて水分が出てくると、その部分に火が通りやすくなってムラができてしまうので、冷凍室から出してすぐに電子レンジに入れるのも大切ですよ。
焼き鮭の解凍|正しい手順は?
焼き鮭を解凍するときには、「電子レンジで解凍する」「自然解凍する」の2通りのやり方がおすすめ。
電子レンジで解凍
焼き鮭を保存袋から取り出し、ラップを取り外します。
1切れにつき、水大さじ1杯をまんべんなく振りかけてふんわりラップをかけ、加熱しましょう。水分がまんべんなく行き渡り、蒸し焼き状態になって中までしっとりしますよ。
加熱時間は、500Wの電子レンジの場合、1切れあたり2分が目安です。
自然解凍
弁当などに入れるときは、そのまま入れて自然解凍をしてもいいですよ。保冷剤の代わりになるので便利です。
ご飯やおかずが温かいままだと、温まり方にムラができてしまうので、まわりの食材が十分冷めてから弁当に入れるようにしましょう。
鮭の解凍で注意することは?
冷凍した生鮭の常温解凍はNG。解凍したのを忘れて放置してしまうと、水分やうまみが流れ出て味が落ちるだけでなく、食中毒の原因にもなってしまいます。
なるべく流水解凍や冷蔵室で解凍するようにしましょう。
また、一度解凍したものは、再度冷凍できません。解凍したときに菌が付着し、再冷凍している間に繁殖が進んでしまうためです。必要な分だけ取り出して、解凍するようにしてくださいね。
冷凍した鮭を正しく解凍して料理を楽しもう
冷凍した鮭は、正しく解凍すればうまみや水分を保ったままおいしく食べられます。冷凍した鮭を上手に解凍して、いろいろな鮭料理に活用してくださいね。