水分たっぷりで低カロリーななすといえば、鮮やかな紫色が特徴の野菜ですよね。でもなすは、火を通すと色落ちしてしまうことも。
そこで今回は、色鮮やかに仕上げるなすの茹で方についてご紹介します。
なすを茹でるメリットは?色落ちするのはなぜ?
なすを茹でるメリットは2つ。保存期間が長くなること、あとは
なすの皮には、ポリフェノールの一種である青紫色の天然色素「アントシアニン」が含まれています。
なすに含まれるアントシアニンの中で、多くを占めているのが「ナスニン」と呼ばれる色素です。
このナスニンは水溶性の性質をもっているので、茹でたりアク抜きをしたり、長時間水にさらすと色素が水にとけて色落ちします。
なすの茹で方|基本の手順は?
なすの茹で方はとても簡単です。お湯に数分入れるか、ラップに包んだまま電子レンジで数分温めるだけ。
特に電子レンジを使った方法は色素の落ちを防いだり、栄養素をぎゅっと閉じ込めておけるのでおすすめですよ。
電子レンジの場合は、まずなすに包丁で縦に長い切れ込みを数本奥まで入れます。次に、水でさっと洗ったらそのままラップで1本ずつくるんでください。
あとは、600wの電子レンジでなす1本につき1分30秒を目安に温めれば完了です。余った部分は熱が冷めたあと、ラップに包んだまま冷蔵庫や冷凍庫で保存しておきましょう。
なすの茹で方|①酸性食品で色落ち防止!
なすを茹でるときは、水1カップに対してお酢を大さじ1加えると色落ちが防げます。
なすに含まれるポリフェノールがお酢によって酸化しにくくなるためです。
また、お酢の酸味は加熱すると飛ぶので酸っぱくなることもありません。調理後の味に影響はないので安心してくださいね。
お酢以外にもレモン汁、ミョウバンなどの酸性食品も利用できます。色落ちを防ぐことで色鮮やかに仕上がるので、一層料理が楽しめますよ。
なすの茹で方|②栄養を逃さないコツ
なすには抗酸化作用のあるナスニンなどのポリフェノールが含まれています。
茹でたときにこういった栄養素を逃がさないよう2つのポイントをおさえておきましょう。
①皮ごと調理する
なすの栄養は皮に偏っています。茹でるときはもちろん、焼いたり炒めたりするときも、皮ごと調理するのがおすすめですよ。
②表面積を小さくする
なすが水に触れる面積が広いほど栄養素も逃げやすくなってしまうので、切り方やタイミングに気をつけましょう。
調理後に切る、または表面積を大きくしないようにするのがおすすめです。
なすの茹で方を覚えておいしく食べよう!
なすはそのまま茹でると、せっかくの鮮やかな色や栄養素が落ちしてしまうことがわかりましたね。
そんなときは酸性食品を加えたり、皮ごと調理したりして、色や栄養が流れ出ていくのを防ぎましょう。正しい茹で方の手順を覚えられれば、見た目も味もおいしいなすを堪能できますよ!