カレーやハンバーグなどで使う「飴色玉ねぎ」。耳なじみはあるものの、どれくらいの時間炒めるのか、どうやればおいしくできるのかなど、その作り方って意外と知りませんよね。
そこで今回は、飴色玉ねぎの作り方をくわしく説明します。あわせて、冷凍したり塩を入れたりと、時短で簡単にできる作り方についても紹介します。
飴色玉ねぎってどんなもの?どれくらいの色になればいい?
飴色玉ねぎとは、その名前の通り、玉ねぎを飴色になるまで炒めたものです。
玉ねぎのなかに含まれる糖とアミノ酸が反応して色が変化します。この変化によって、ただの玉ねぎとは違う独自の風味や香ばしさが加わるんですね。
では、飴色といってもどれくらいの色になればいいのかですが、目安としては上の写真中央くらいの茶色まで炒めてください。
ここから炒めれば炒めるほど風味が出ますが、その半面玉ねぎの食感が失われます。オニオングラタンスープのような玉ねぎ感を味わいたいものは炒めすぎず、反対にカレーなどのかくし味に使うのであればしっかりと炒めるというように使い分けてください。
炒めすぎて上の写真右よりも濃くなると焦げて苦味が出ることもあるので注意してください。
飴色玉ねぎの作り方|炒める時間は30〜40分
飴色玉ねぎを作る方法は簡単で、玉ねぎを薄くスライスし、油をしいたフライパンで弱火で炒めるだけです。玉ねぎが焦げてしまわないように、へらを使って絶えずかき混ぜるようにすることがポイントです。
ただ、仕上げるまでには炒める時間が長くかかり、だいたい30~40分くらいは炒める必要があります。
飴色玉ねぎの時短で簡単な作り方|5通りの方法を使い分ける
飴色玉ねぎを作りたくても時間がかかりすぎるのが難点ですよね。
そこで飴色玉ねぎを時短で簡単に作る方法を5通り紹介します。作り方によってあう料理が違うので、何を作るのかで使い分けてくださいね。
時短の方法① 冷凍してから炒める
玉ねぎを薄切りにしたら、ジップロックなどに入れて冷凍庫へ。
凍った状態のまま油をしいたフライパンで炒めます。冷凍することで玉ねぎの組織が破壊されてやわらかくなっているため、炒める時間を約半分(15分程度)に短縮できます。
時短の方法② みじん切りにして炒める
玉ねぎを4mmくらいの粗いみじん切りして炒める方法です。
細かく切ることで水気が飛びやすくなり、炒める時間は15分程度に。細かくなるので、ハンバーグに入れたり、カレーやシチューの隠し味に使うときにおすすめです。
時短の方法③ 塩を入れて炒める
薄くスライスした玉ねぎを炒めるときに、玉ねぎ1個に対して3つまみ程度の塩を加えます。
塩の脱水作用で玉ねぎから水分が出やすくなくなり、12分くらい炒めると飴色になります。少し塩気がつくので料理で使うときの味付けに注意してください。
時短の方法④ 水を入れて炒める
薄くスライスした玉ねぎを炒めるときに、玉ねぎ1個に対して大さじ1杯の水を加えます。
水を加えることで玉ねぎがやわらかくなりやすくなります。こちらも15分程度で飴色になります。火加減は水なしと同じ弱火で大丈夫です。
時短の方法⑤ レンチンしてから炒める
玉ねぎをあらかじめ電子レンジで加熱をすることで炒める時間が15分程度ですみます。
薄く切った玉ねぎをキッチンペーパーを敷いた耐熱皿に入れ、ふんわりラップをし、500Wの電子レンジで約3分加熱。その後は同じように弱火で炒めます。玉ねぎの水気をしっかり切れるようにキッチンペーパーを敷くのがポイントです。
飴色玉ねぎを作ったら冷凍しておくと便利に使える
飴色玉ねぎは、オニオングラタンスープはもちろん、カレーやシチューの隠し味、ハンバーグのタネに使えます。いちから飴色玉ねぎを作るのは大変ですが、そのまま冷凍保存できるので、時間があるときにまとめて作っておくと便利ですよ。
冷凍するときは、用途・使用量に合わせて小分けにし、ジップロックに入れましょう。これで乾燥から守れて風味が落ちにくくなります。
ただし、冷凍保存でも1カ月をすぎると味が落ちるといわれているので、長期保存はせずその期間で使い切るようにしてください。
飴色玉ねぎの作り方を覚えて上手に使い分けよう
香りや風味がある炒め玉ねぎは、料理にコクを加えてワンランク上の味に変えてくれます。
炒めるだけの作り方では時間がかかりますが、時短の方法を覚えておけば手軽に取り組めますね。しかも冷凍保存しておけば普段の料理の幅を広げることができます。
ぜひ飴色玉ねぎの作り方をマスターしてください。