5月頃から初夏にかけて旬を迎えるアジ。なかでも体長が10〜20cmの「豆アジ」は、骨ごと食べられて下処理も比較的かんたんな魚です。
今回は豆アジの下処理方法についてご紹介します。
※包丁を持つ手が右手の場合で説明しています。もくじ
豆アジはどんな下処理が必要?
豆アジは、アジのなかでも体長が10〜20cm未満のものを指します。
一般的には、刺身のように皮を除いて使う以外は、「ぜいご」という両側面のトゲ状のうろこを取り除いてから、それ以外のうろこを落として下処理をしていきます。
ただ、小さな豆アジの場合はぜいごやうろこもあまり気にならないので、個体によりますがえらと内蔵を取るだけで食べられるものも。
ただ、食感は少し落ちるので、ここでは「ぜいご」とうろこを取り除く下処理方法をご紹介します。必要ない場合は①②の工程を省いてくださいね。
豆アジの下処理のやり方|①ぜいごを取り除く
まな板の上に頭を左、腹を手前にしてアジを置き、尾の付け根にある「ぜいご」の先端に包丁を入れます。
ぜいごの両脇に親指と人差し指を添えるとき、爪を立てるのがポイント。包丁の刃が当たってもケガをしないよう指を守ります。
刃先を上に向けて包丁を上下に細かく動かしながら切り進み、ぜいごを取り除きましょう。途中で先に進まなくなったら、包丁の向きを変えると進むようになりますよ。
両面の触れて痛いと感じる部分を、できるだけ赤い身ができるだけ出ないように取り除いてくださいね。
豆アジの下処理のやり方|②うろこを取り除く
ぜいごを取り除いたら、全体のうろこを包丁でこそげ落とします。先程と同様にまな板の上に頭を左、腹を手前にして豆アジを置き、尾びれは頭側に倒して頭と一緒に軽く持ちます。
包丁の刃側を尾の付け根に当てて、頭に向かって小刻みに動かしながらうろこをこそげ取っていきます。
包丁についたうろこは乾くと取りにくくなるので、濡らしたキッチンペーパーなどでこまめに拭い取りましょう。
豆アジの下処理のやり方|③えらをはずす
うろこを取り終わったら、豆アジのお腹を上にしてえら蓋を開きます。
えらをつまんでグッと引き、そのまま下に引くようにするとはずれますよ。
豆アジの下処理のやり方|④内蔵を取り除く
はずしたえらと腹びれを持ったまま、尾にむかってすーっと引っ張ると、「かま」といっしょに内蔵が取り除けます。「かま」はえらの下にある、画像の部分のことです。
取り除いたらすぐに水で洗い、キッチンペーパーなどで水分を拭き取れば下処理の完了です!
豆アジを正しく下処理しておいしく食べよう!
豆アジは、旬の時期になると安価に手に入るうえ、骨ごとたべられて下処理も比較的かんたん。カラッと唐揚げにしたり、南蛮漬けで食べるのがおすすめですよ。
釣ってきたり買ってきたりしたら、下処理はできるだけすぐにするのが基本。食べきれないときは冷凍するようにしましょう。