カワハギは肝がとっても美味しいとされる魚。「海のフォアグラ」と称されるほどなので、カワハギをさばいた際にはぜひ肝も味わってみてください。
今回は、カワハギの肝の処理方法や注意点などについてご紹介します。
※包丁を持つ手が右手の場合で説明しています。もくじ
カワハギの肝処理|生で食べられる?寄生虫に注意!
カワハギの肝は生で食べてもとっても美味しいですが、食べられるのは新鮮なものに限ります。生で食べる場合は、釣ってきた当日のものにしましょう。
また、新鮮であっても注意したいのが「アニキサス」という寄生虫です。アニキサスは体長2、3cmほどの半透明の糸のような寄生虫で、人間が食べると激しい腹痛などを起こす危険性があります。
アニキサスは肉眼でも確認できるので、肝に付いていないかしっかりと確認するようにしてください。
心配な場合は、加熱処理してから食べるのが安心ですよ。
カワハギの肝処理|生で食べるときは血抜きを
カワハギをさばいて肝を取り出したら、まず流水で血や血合いをきれいに洗い流しましょう。
その後、氷を入れた塩水、または酒に10分ほど入れて「血抜き」をします。血管や筋、粘膜なども残っていたらしっかりと取り除いてください。
この血抜きをすることで、肝の臭みが抑えられ、おいしく食べられるようになりますよ。
カワハギの肝処理|湯通しして肝あえに
肝を湯通しして、刺し身と一緒に「肝あえ」にする調理方法もおすすめです。
肝あえにする際は、血抜きをしたあと肝を湯通しし、水気をしっかりとおさえたあとに包丁でたたきます。
たたいた肝をボウルに入れ、中央に箸を立ててぐるぐると混ぜると、箸先に筋などが絡まってくるのでそれらを取り除きましょう。
取り除いたら醤油を適量混ぜ、カワハギの刺し身とあえれば出来上がりです。
カワハギの肝処理|完全に熱を通せば安心
新鮮さが心配であれば、肝を身と一緒に煮付けにしてもおいしく食べられますよ。
鍋に煮汁の材料を入れ、カワハギの身と一緒に肝を入れ、煮汁をかけながら6〜7分煮れば出来上がり。濃厚な味わいを十分に味わえます。
熱を通す場合でも、臭みを消すために血抜きはきちんとしておきましょう。
カワハギの肝の処理は「血抜き」が肝心!
いかがでしたでしょうか?うろこ取りの工程がないぶん皮をはぐ必要がありますが、比較的初心者にもさばきやすい魚と言えます。
カワハギは特に肝がとってもおいしいので、しっかり処理をして肝あえなどにして食べるのがおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。