庭やベランダに広がるウッドデッキ。開放感があり、気持ちいいですよね。
しかし、普段から雨風にさらされているウッドデッキは手入れを怠るとカビが生えてくることがあります。黒いシミや緑色の汚れがついた状態では見た目もよくありませんよね。
今回はウッドデッキにカビが生えたときの対処法について詳しく説明します。しっかり取り除いて、再発を予防しましょう。
ウッドデッキにカビが生える原因は?
カビはエサとなる汚れがあり、湿度の高い場所で繁殖します。
ウッドデッキは屋外に設置されていて風雨にさらされていますが、その分太陽の光も浴びるので湿度は高くないと思うかもしれません。
しかし、ウッドデッキの下は日が当たりにくく、雨が流れ込んで湿った状態が続きます。また、ウッドデッキの上にものを置いていると、そこも乾きが遅くなり、湿度の高い状態が続きます。
ウッドデッキ自体はカビが生えにくい加工はされていますが、汚れと湿度という条件がそろえばカビが生えてしまうんです。
天然木にカビが生えたまま放置すると腐食して劣化が進みますし、人工木であってもカビが生えた状態は見た目がよくありません。
ウッドデッキのカビを取る方法は?天然木と人工木で違う?カビキラーは使える?
ウッドデッキの素材は大きく分けると、人工木と天然木があります。
もともとは天然の木の表面を加工して作られていましたが、耐久性などの面から樹脂を使った人工木が使われることが多くなっています。人工木のほうが手入れも簡単で、コーティングなどの手入れもいらないため、多くのおうちで採用されています。
それぞれ特徴がある天然木と人工木のウッドデッキは、カビが生えたときの対処法も違います。
人工木はお風呂などで使う『カビキラー』などの塩素系漂白剤をかけるだけでカビを落とせますが、天然木となると塩素系漂白剤が使えないので専用のカビ取り剤を使うかヤスリで削り落とす必要があります。
次からは素材別にカビの取り方を説明していきます。
人工木のウッドデッキに生えたカビの取り方
最初に一般的に使われている人工木のウッドデッキのカビ取り方法を説明します。
人工木のウッドデッキのカビには『カビキラー』などの塩素系漂白剤を吹き付けるだけですよ。
最初にウッドデッキをデッキブラシで水洗いし、表面の汚れを落としましょう。そして、乾燥させたあとに『カビキラー』などの塩素系漂白剤をかけて数分放置します。
塩素系漂白剤が残らないように水で洗い流し、乾拭きして水気を取れば完了です。
漂白剤が残っていると人工木のウッドデッキでも変色する恐れがあるので、しっかりと洗い流しましょう。また、塩素系漂白剤を流した水がが植栽などにかかると枯れる原因になるので、水を流す方向には植物がないのを確認してから行いましょう。
天然木のウッドデッキに生えたカビの取り方
天然木のウッドデッキにカビが生えた場合は、室内用の塩素系漂白剤では劣化する恐れがあるので、専用のカビ取り剤を使いましょう。
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カビにスプレーして放置すれば跡形もなくキレイにしてくれます。屋外用でウッドデッキにも使用できます。再発防止効果もあるので、カビが生えやすいところに使っておくと掃除の手間も省けますよ。
専用のカビ取り剤の使い方に従うだけなので簡単ですよ。
また、専用のカビ取り剤がない場合は、表面をデッキブラシなどでこすり洗いしたあと、カビが生えた部分をヤスリで削り落とす方法もあります。
目の荒い「100番~150番」の紙やすりで削り、その後は目の細かい紙やすりで仕上げましょう。ただ、天然木を紙やすりで削った場合は、仕上げたあとに塗装し直す必要があります。手間はかかってしまうので注意してください。
ウッドデッキのカビを予防するには?
ウッドデッキのカビを予防するには、定期的な手入れが大切です。
人工木であれば、月に数回は土埃や泥汚れなどを掃き掃除して、季節の変わり目にデッキブラシで水洗いしていればカビにくくなります。水洗いだけでは落ちない汚れがあれば、食器用中性洗剤を溶かした水を泡立てて掃除すればキレイになりますよ。
また、天然木のウッドデッキは人工木同様に掃き掃除と水洗いをするほか、1〜2年に1回は市販の防腐剤や塗料を塗り直しましょう。ウッドデッキは風雨にさらされているので、どうしても防カビや防腐効果のある塗料が剥がれてきて効果が弱まってくるからです。
自分でやるのに不安があれば、手入れ業者やクリーニング業者に依頼して定期的に状態をチェックしてもらい、メンテナンスをしてくださいね。
ウッドデッキのカビを防いで清潔に保とう
よく晴れた日にウッドデッキに出て過ごすのはとても気持ちがいいですよね。でも、せっかくの時間もウッドデッキにカビが生えていては台無しになってしまいます。
ウッドデッキを設けたのであれば気持ちよく使い続けたいですよね。
そのためカビがあったらしっかりと除去した上で、今後またカビが生えないように普段から手入れをするように心がけてください。