掃除の定番である「雑巾がけ」。でも、意外と準備が面倒だし、やり方も何がよいのかピンときませんよね。

そこで今回は、メリットや効果的に取り入れるコツなど、雑巾がけの基本を詳しくご紹介します。

雑巾がけで掃除するメリットは?

拭き掃除したあとの汚れ

ふだん掃除機でホコリを取り除いている人は多いと思いますが、掃除の基本は「ホコリなどの大きな汚れを取り除き、仕上げに水拭きする」こと。

実は、フローリングには素足で歩いたときについた皮脂汚れや、食べこぼしの細かい残りなど、掃除機で取りきれない汚れがいっぱいあります。

雑巾がけは、その取りきれなかった細かいゴミを一掃するのが目的で、濡らして取ることでゴミが舞い上がるのを防ぐ効果もあります。

月に1〜2回のペースで雑巾がけするだけで、フローリングをキレイな状態に保ちやすくなります。

雑巾がけを効果的にする3つのコツ

雑巾がけのコツは準備段階にあり、「たたみ方」「絞り方」「持ち方」の3つがあります。これをマスターすれば、ムダなく雑巾がけができますよ。

1. たたみ方

雑巾のたたみかた

雑巾は適当にたたんで使うとさまざまな面が汚れ、キレイな面で汚れを取れなくなってしまいます。はじをそろえて2つ折り→4つ折り→8つ折りと、手のひら大になるまで折りたたんで使いましょう。

汚れたら折返しながら別の面を使えば、すすぐ回数が少なくすみますよ。

2. 絞り方

ダスター 絞る

雑巾の絞り方にもポイントが。「かた絞り」といってしっかりと水気を切るのが、雑巾がけの基本です。たたんで手のひら大にしたタオルを縦に2つ折りにして、両手を前後にしてバットを握るような感じでギュッと絞ります

これで余計な水分がなくなり、拭いたフローリングの乾きが早まります。

3. 持ち方

ダスター テーブル拭く

折りたたんだ雑巾がバラけないように、はしっこを親指と人差指ではさみこんでもちます。指を広げるようにして、均等に圧がかけられるようにするのがポイントです。

こうすることでフローリングに接する面が増え、効率的に汚れを取れます。

正しく雑巾がけで掃除する方法は?

折りたたみバケツ

用意するもの
必須
雑巾(いらない布)
あると便利
バケツ

用意するのは雑巾とバケツだけ。都度洗面所ですすぐという人はバケツがなくてもOKです。

先ほどのポイントをおさえて濡れ雑巾を用意したら次の手順で進めましょう。

部屋の窓を開ける

部屋の窓やドアを開け、風通りをよくする。舞ったホコリなどを逃がす。

拭きはじめの位置を確認

「上から下」「奥から手前」に拭くのが雑巾がけの鉄則。どこから拭き始めるとよさそうかチェック。

コの字型に拭く

コの字型にすき間が出ないよう全体をまんべんなく拭く。

これで掃除した場所を汚したり、同じ場所を何度も掃除したりする手間をかけずに、一度でキレイにできます。部屋全体を拭くときは奥から後ろにさがりながら、最後にドアの前にくれば足跡もつきません。

テーブルなどを拭くときは、枠をとるようにロの字型に4辺を拭き、そのなかを奥から手前にコの字型に拭いていくといいですよ。

ワンポイント!

エコなわざあり

雑巾がけに組み合わせると便利な道具

雑巾がけの仕上がりをよくする道具がいくつかあります。汚れの程度や雑巾がけする場所にあわせて取り入れてみてくださいね。

① マイクロファイバークロス

マイクロファイバークロスの特徴

マイクロファイバークロスは、「マイクロファイバー」と呼ばれる極細の化学繊維でおられた布のこと。この極細繊維が細かいゴミを絡め取ってくれます。

② 『かんたんマイペット』などの洗剤

マイクロファイバークロスにかんたんマイペットを吹きかける

水拭きしても落ちない汚れがあれば、『かんたんマイペット』などのリビング用中性洗剤を活用しましょう。油汚れや皮脂の黒ずみなどは洗剤をひと吹きして数分置いてから拭き取ると、キレイに落ちますよ。

雑巾がけが面倒…簡単にする雑巾で掃除するコツは?

クイックルワイパーにマイクロファイバークロスを巻きつける

雑巾がけをしようと思っても、ずっとかがんでいるのはツライですね。腰や膝が痛くなったら嫌だな…というのも雑巾がけを嫌う理由の1つではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、『クイックルワイパー』などのペーパーモップを活用する方法です。

通常のシートの代わりに、固く絞った雑巾をペーパーモップにまいて使うだけ。かがまずに、膝を痛めることもなく、雑巾がけができて便利ですよ。

ただ、ドライシートをつけたペーパーモップに比べると、押したり引いたりするときに少し力がいるので注意してくださいね。

雑巾がけしたあとの雑巾はどう洗う?

洗濯のり

掃除に使った雑巾は、汚れているので洗濯機で洗うのに抵抗がありますよね。

基本は手洗いで洗面所などで洗えばOKです。ホコリが排水口につまらないよう、あらかじめ取っておきましょう。

また、マイクロファイバークロスなら速乾性があるのですぐ乾き、菌も繁殖しにくいです。乾燥機は苦手なので、自然乾燥させるのがポイントですよ。

畳の雑巾がけに要注意!

ダスター

畳は水分を苦手としているので、雑巾がけはほとんど必要ありませんが、どうしても気になる汚れがあるときは「湿り雑巾」が便利です。

濡らして水分をきった雑巾と乾いた雑巾を2枚重ねてしぼります。乾いた雑巾がほどよく湿って、畳に水分を溜めこまずにベタつきだけを落とせますよ。

あとはすぐに乾くように窓やドアを開けて「換気」をすればOKです。

フローリングの雑巾がけでキレイを保とう

マイクロファイバークロス

雑巾がけは掃除の最後、細かい汚れを取るための仕上げです。面倒に思いがちですが、やるとやらないとでは掃除の仕上がりが大違いです。

特に小さな子供がいるおうちでは、掃除機をかけるだけではなく、定期的に雑巾がけをするのがおすすめですよ。

普段からできるだけ床の上にモノを置かないようにしておけば、ペーパーモップでホコリを取ったあとに、固く絞った雑巾をまきつけてササッと拭いてしまうだけでも効果があります。

雑巾がけがしやすい環境を整えておいて、いつでもキレイなリビングにしてくださいね。