紙や布を貼って作られている和室のふすま。ペットや小さい子供がいると、いたずらされて部分的に穴があいたり、破れたりするトラブルがつきものですよね。
実はちょっと破けたくらいなら、おうちにある道具で簡単に補修できるんです。ここではすぐにできるふすまの補修方法をご紹介します。
ふすまの補修は自分でできる?
ふすまは普段なかなか手入れをしないので、穴があいたとなると「どう直せばいいんだろう…」「業者じゃないと直せないのかな?」と思うかもしれません。
たしかに大きい穴があいていたり、和紙がビリビリに破れたりした場合は対応がむずかしいですが、実はちょっと破れているくらいであれば、おうちで簡単に補修できるんですよ。
次からふすまの補修に必要な道具とその使い方をご紹介するので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ふすまの補修に必要な道具は何?
- 必須
- 厚紙
- のり
- あると便利
- はさみ
- 針と糸
ふすまの補修は、「厚紙」と「のり」があれば最低限の対処ができます。
使う厚紙は、わざわざ色をあわせる必要はありません。いらない名刺やはがきなどで大丈夫。穴のサイズを覆えるくらいの大きさがあれば十分です。
ふすまの補修方法は?
破れている範囲がせまければ補修はとっても簡単。「裏に厚紙をあてて、破れた部分を元のように張りあわせる」だけです。
穴にあわせて厚紙を切る
穴を覆えるサイズに厚紙を切り出す。少しだけ大きめにしておくとずれても安心。
穴に厚紙を差し込む
破れた和紙のなかに厚紙を差し込む。少し丸めると上手に入れられる。
のりを塗って貼り合わせる
厚紙にのりを塗り、破れた和紙を慎重に貼りあわせる。
乾かす
軽くおさえて整え、乾くまで待ったら完了。
②のときに、あらかじめ厚紙に針と糸を通しておくとのりを塗るのが簡単です。押し込んだはずみで奥に落ちるのを防げます。
穴がそれほど大きくなければ、これだけで穴があったとは思えないくらいに目立たなくできますよ。
ふすまの大きい穴を補修したい場合は?
ふすまが少し破れたくらいなら厚紙とのりで簡単に補修ができますが、破れて和紙がちぎれてしまった場合やあいた穴があまりに大きい場合は専用の補修グッズがないと直せません。
シールタイプの補修グッズを使って「隠す」と目立たなくなるので、うまく活用できそうなものを探してみてくださいね。
『シールタイプの粘着ふすま紙』(リンテックコマース)
ふすまの和紙と同じデザインのシールなら、上から貼りつけるだけで簡単に補修できます。
巻物タイプなので自由な大きさに切り出せるのもポイント。ふすまの色味にあわせて6色から選べるので、おうちのふすまに近いものを探してみてください。
『和紙補修シール』(大直)
和紙が破れて小さな穴があいているなら、桜型のシールもおすすめ。飾りながら補修できます。
障子紙の補修にも使えるので、穴を補修するのに1つ用意しておくといつでも対応できますよ。
補修しにくいふすまのトラブルは?
破れたり穴があいたりしている状態であれば厚紙や専用のシールなどで簡単に補修できますが、なかには対処がむずかしいトラブルもあります。
次のような場合は補修ではなく「張り替え」が必要です。おうちでもできますが、むずかしそうであれば業者に依頼してみましょう。
手垢による汚れ
取っ手の近くによくできる黒ずみは手垢によるもの。できてすぐであれば拭き掃除でキレイにできますが、ふすま自体の劣化がすすんでいると拭き掃除もむずかしいので少々厄介です。
取っ手の近くは補修シールが貼りにくい上に、周囲も汚れているので色があわないことがほとんどです。気になる場合は張り替えでキレイにしましょう。
広い範囲の傷
ペットがいるおうちなどでは、広い範囲にひっかき傷ができることもありますね。
広い範囲に傷がついてしまった場合は「大型のシールを上から貼る」か「ふすまを張り替える」と補修できます。ペットが部屋に入らないよう、囲いをつくって対策するのも忘れないでくださいね。
ふすまの補修はできるだけ早めに対応しよう
破れたふすまは放っておくと何かの拍子にちぎれてさらに穴が広がってしまう可能性もあるので、できるだけ早めの対処が肝心です。
おうちにあるもので簡単に補修できるので、ササッとチャレンジしてみてくださいね。一度修理の方法を覚えてしまえば、次に穴が開いても慌てず対処できますよ。