和室の掃除ってどうしていますか?洋室の間取りのおうちが増えて、畳もフローリングと同じように掃除している人は多いと思います。

でも、「この方法で本当にいいの?傷んだりしないかな…」「障子やふすまって何かケアが必要?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、和室を掃除する方法について詳しくご説明します。

和室はどこを掃除すればいいの?

和室 座布団 

和室の掃除といってもどこから手をつけていいものだか分からないですよね。和室で掃除する場所は大きく分けると次の4つ。


障子・ふすま
敷居
押入れ

畳の掃除ならすぐに思い浮かぶかもしれませんが、ほかにも洋室の壁にあたる「障子」や「ふすま」なども掃除が必要なんですよ。

どこを掃除すればいいか把握しておくと、細切れでも時間があるときに少しずつ掃除できるのでぜひ覚えておきましょう。

和室の掃除に使う道具

和室の掃除道具

用意するもの
必須
掃除機 か ペーパーモップ
雑巾
ハンディモップ
あると便利
歯ブラシ

和室の掃除道具はそれほど多くありません。ホコリを吸うための「掃除機」、拭き掃除用の「雑巾」、高いところに使う「ハンディモップ」の3つだけです。

あとは「歯ブラシ」があると細かい部分も丁寧に掃除できますよ。

ホコリを集める道具は『クイックルワイパー』などのペーパーモップやほうきとちりとりでも構いません。

【和室の掃除】基本の方法をご紹介!

掃除の範囲がわかったところで、具体的な掃除のポイントを確認していきましょう。はじめにご紹介した4ヶ所の掃除方法は次の通りです。

① 畳

座布団 床 和室

畳の掃除はとってもシンプル。目にそって掃除機をかけるだけです。細い隙間はダニのすみかになりやすいので、できるだけゆっくり丁寧にかけるのがポイント。

「何かこぼした」「ベタベタする…」などどうしても気になる汚れがあるときだけ「雑巾を使った拭き掃除」をします。ただし、畳は水が苦手なので乾拭きでOK。それでも取り切れない場合、濡らして固くしぼった雑巾で拭きましょう。

掃除機をかけるときは、窓やドアを2ヵ所開けて風通しをよくすると湿気が飛び、ダニやカビ予防になりますよ。

② 障子・ふすま

和室 障子 戸

障子やふすまも基本はホコリを取るだけです。ハンディモップでササっとキレイにしましょう。特に人の目線の高さにある場所はホコリが目立つので、いつ来客があってもいいように掃除しましょうね。

高いところから始める

上から下に向かってハンディモップでホコリを取る。

桟(さん)などもキレイに

障子の縦横に入り組んだ桟にもホコリがあるので取る。

ポイントは「高いところから低いところへ」順番に掃除すること。それほど手間な作業ではないので、3分くらいで十分キレイになりますよ。

③ 敷居

ふすまのレール 和室の畳

敷居も人の出入りがあるとホコリがよく溜まります。髪の毛や白い粉のような汚れが目につくなら掃除しましょう。

歯ブラシでこする

歯ブラシで隙間に挟まるホコリなどをかき出す。

掃除機で吸う

あとはまとめて掃除機で吸い取れば完了。

障子やふすまをやったあとに敷居を掃除し、最後に畳とまとめて掃除機がけすれば「せっかくキレイにしたのにホコリが落ちた…」なんてミスを減らせますよ。

④ 押入れ

和室

押入れは掃除するイメージがないかもしれませんが、意外とホコリがたまっています。特に布団をしまっている押入れであれば、細かい塵(ちり)が舞って隅にホコリの固まりが転がっていますよ。次の手順でキレイにしましょう。

モノを全て出す

押入れの掃除をする前にまずはモノを全て出す。整理してモノを減らすと戻す時にラク。

掃除機で吸う

ものがない状態で掃除機をかけ、大きいゴミを取り除く。

雑巾で水拭きする

固く絞った濡れ雑巾を用意し、上の段から順々に水拭きする。

乾燥させ、ものをしまう

しっかりと風を通して乾燥させ、出したものを元に戻せば完了。

ワンポイント!

エコなわざあり

和室の掃除のテクニック!

和室の掃除はとょっとした工夫でより簡単に汚れを取れたり、汚れにくくしたりできます。そのテクニックをいくつかご紹介します。

● ふすまに輪ゴムを挟んでホコリを取る

ふすまの下のスライド部分に輪ゴムを挟み、左右に何往復かさせるとふすまの下に隠れたホコリを絡め取った輪ゴムがポロッと取れます。あとは掃除機で吸えばあっという間にキレイになりますよ。

● 1年に1回畳をめくって裏も掃除する

年に1回の掃除でたたみの裏側までキレイにするとダニの繁殖などを防げます。マイナスドライバーを用意し、畳のフチに滑り込ませてもちあげれば簡単に持ち上げられます。あとは掃除機で吸ってホコリを取れば完了。畳は少し日に当てて乾燥させてから戻しましょう。

● カビが生えたら除菌スプレーで拭く

和室は換気していないと湿気が溜まり、カビが繁殖することがあります。もしカビができたら『パストリーゼ』などの除菌スプレーと雑巾で拭き掃除しましょう。畳を傷めずにしっかり菌を殺してくれますよ。

和室の掃除頻度は?何をどれくらいすればいい?

ほうき たたみ 和室

和室は「ホコリを取り去る」のが掃除の基本です。汚れの種類がそれほど多くないので掃除方法もシンプル。

ここでは「毎日」「1週間に1回」「1年に1回」にわけて掃除の範囲と内容をご紹介します。

毎日の掃除

基本の掃除は「畳」のホコリだけ。掃除機で毎日ホコリや髪の毛などを吸い取ればOKです。

1週間に1回の掃除

週末などに少し丁寧に掃除するとキレイが維持できますよ。「なげし」と呼ばれる壁の柱から柱までの間についた木材やふすま、障子などをハンディモップでササッと掃除し、敷居のホコリを歯ブラシなどでこすりだし掃除機をかければ完璧。

1年に1回の掃除

1年に1回は整理もかねて押入れを掃除しましょう。意外とホコリがたまっていたり、気づかないうちにカビが生えてることがあるので、半年〜1年に1回くらい確認しておくと安心ですよ。

和室を掃除してリラックスできる空間に

和室の畳

和室は広々として落ち着きのある空間が特徴。ホコリが落ちていると落ち着こうにも落ち着かないですね。

和室の掃除は掃除機と雑巾があればほとんどキレイにできます。それほどむずかしい作業はないので、ポイントだけ抑えてしっかり掃除すれば、居心地のいい空間になりますよ。