「畳って水拭きしてもいいのかな…?」
汚れた畳を見て、そう疑問に思った人もいるのではないでしょうか?フローリングなら水拭きでサッとキレイにできますが、畳は濡れるとよくないような気もしますよね。
そこで今回は汚れた畳を水拭きしてもいいのか、水拭きするときの注意点などとあわせてご紹介します。
畳は水拭きしてもいいの?
畳は水拭きをしても問題はありません。
畳につく汚れのほとんどは「ホコリ」か「皮脂汚れ」のどちらかで、特に頑固な皮脂汚れを落とすには水拭きが効果的です。
ただ、畳は「い草」という草の繊維でつくられた天然の床材で、繊細でデリケートな面があります。そのため、基本は掃除機やほうきを使って汚れを落とし、皮脂汚れは乾拭きをメインにして、それでも落ちない汚れがあるときに水拭きします。
次からは、畳の素材を傷めないように水拭きする方法をご紹介します。
畳の水拭きはコツを踏まえて効果的に!
畳の水拭きは大きく4ステップに分けられます。それぞれにコツがあるので、順番に確認してください。
① 清潔な雑巾を用意する
まずは準備から。拭き掃除に使う雑巾はできるだけ新品を使うのがおすすめです。使い古しの雑巾には菌や汚れがいっぱい。そのまま水拭きすると畳にうつり、掃除したつもりがさらに汚れを悪化させることになりかねません。
水拭きには「マイクロファイバークロス」と呼ばれる高機能な布を使うのがおすすめ。極細の合成繊維がこまかな凹凸に入り込んで汚れをかき出す力を持っています。3枚パックで100均などでも売られているので簡単に手に入りますよ。
② お湯を使って効果を高める
畳についている皮脂などの油汚れは温度が上がるとゆるんで落ちやすくなります。畳を水拭きするときはお風呂が少し冷めたくらいの温度のぬるま湯を使うのがおすすめです。
洗剤などを使わなくても十分洗浄効果を高められますよ。
③ 雑巾はできるだけ絞る
畳は水が苦手なので、雑巾はできるだけかたく絞りましょう。両手で握れる大きさにたたんだらバットを握るように縦に持ち、強くひねると力を入れやすくなります。
④ 目にそって拭き取る
水拭きは畳の繊維が並ぶ向きにそって進めていきます。汚れがあるとゴシゴシやってしまいがちですが、できるだけ力を込めず目の流れに合わせて優しくこすりましょう。
端までいったらコの字に折り返し、汚れのまわりまでキレイに拭き取ったら完了です。
畳の水拭きを終えたら換気を忘れずに
畳の水拭きを終えたあとは、表面に残った水分がよく乾燥するように換気を忘れずに。
窓を開けておくだけでいいですが、窓がないお部屋であれば扇風機で風を当てるのもいいですよ。
表面に長く水分が残っていると、表面にカビが発生しやすくなります。数時間のあいだ換気してしっかり乾かしましょう。
覚えておきたい
畳にカビが生えているときは水拭きしない!
畳の汚れがベタベタする皮脂汚れであれば水拭きで十分キレイにできますが、カビが生えてしまったときは水拭きはしてはいけません。水分はカビの栄養源となるため、水拭きするとキレイになるどころか逆効果なんです。
カビがさらに広がってしまうのを防ぐためには、『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレーを使って消毒しながらの拭き掃除がおすすめです。
方法は簡単で畳にスプレーをまんべんなく吹きつけてから、乾拭きするだけ。カビはアルコールに弱いのでこれだけで簡単に清潔な畳に戻せますよ。
畳の水拭きは汚れが気になるときだけでOK!
畳の水拭きは、ベタベタする汚れができてしまったときに効果の高い掃除法。畳が湿っぽくなってしまうので、ふだんから水拭きしておく必要はありません。
ふだんの掃除では掃除機をかけてホコリを取り、汚れを乾拭きで拭き取っておくだけで大丈夫です。これなら手間をかけずにキレイな状態をキープできそうですね。
効果的な掃除方法を押さえておけば、いつもキレイな和室をキープできますね。