仕事やお出かけなどで履くことの多い革靴。何度も履いているうちにだんだんとくすんできますよね。
ふだんなかなか手入れする機会がないかもしれませんが、磨いてあげるともとのツヤに戻りますよ。今回は、3種類の革靴の磨き方をご紹介します。
靴磨きに準備するものは?
- 必須
- 革靴用のクリーム
- ブラシ
- クロス(洋服のハギレでも可)
革はもともと動物の皮膚。人の肌と同じように、適度な水分と油分が必要です。手入れをしないと表面のクリームが取れて、徐々にくすんできてしまいます。
なので、もとのツヤを復活させるには再度クリームを塗り込んで栄養補給してあげる必要があります。さまざまなケア商品があるのでいくつかご紹介します。
『シュプリームクリームデラックス』(コロニル)
革靴用のクリームは老舗ブランド「コロニル」のものがおすすめ。プロも使うクオリティのクリームなので、大切な革靴をしっかりケアできます。
クリームは7色展開なので、靴のカラーにあわせて選べます。
『ビーズワックスファインクリーム』(SAPHIR)
「ビーズワックスファインクリーム」は革の栄養分に、さらにワックスの成分まで配合されているのが特徴です。塗り込むと光沢も出てきますよ。
染料の定着がよいので、多少の色あせなら元に戻せます。
『ペネトレィトブラシ』(エムモゥブレィ)
クリームを塗り込んだり、汚れを払い落としたりするのに便利なブラシです。こぶりで握りやすい作りなので、扱いやすさに定評があります。
天然の豚毛なので、革との相性も抜群ですよ。
革靴の磨き方! 簡単な靴磨きの方法は?
クリームやブラシなどを用意したら、あとは磨くだけ。はじめに簡単な磨き方からご紹介します。
「汚れを落としてクリームを塗る」が基本の作業。手を動かす時間は数分なので、それほど手間ではありません。
汚れを落とす
ブラシで全体をこすり、汚れを払い落とす。
クリームを塗り込む
クロスにクリームを取り、薄くまんべんなく伸ばす。
放置する
20〜30分ほど放置し、クリームが染み込むのを待つ。
乾拭き
表面に余ったクリームを乾拭きで拭き取り、磨いてツヤを出したら完了。
クリームを塗り込む作業はブラシでやっても大丈夫。シワなど細かい部分にもなじませやすいので、上手に塗り込めますよ。
革靴の磨き方!もっとピカピカにしたい場合は?
簡単な手入れでも十分ですが、大切な革靴はもっとていねいに磨き上げたい!という場合も多いはず。そんなときは「ワックス」まで塗りましょう。
「ワックス成分が配合されたクリーム」か「革靴用のワックス」を用意し、次の手順ですすめてください。
クリームを使った手入れをする
ブラシで汚れを落とし、クリームを塗り込んでおく。20〜30分ほど待って乾拭きする。
ワックスを塗る
ワックスを取り、すり込むように靴全体に塗る。つま先を念入りに、かかとは控えめに塗るのがコツ。
放置する
5〜30分放置し、ワックスが定着するのを待つ。長いほどなじむので一晩放置するのもOK。
指でなじませる
指にワックスを取り、全体に再度塗り込む。ワックスのロウが体温で溶け、ツヤが出る。
磨く
繊維の細かなクロスを使い、やさしく磨きあげたら完了。
ワックスがけをすることで、表面に高級感のあるツヤが生まれます。最後にキメが細かい使い古しのストッキングで磨くと、よりピカピカに仕上がりますよ。
革靴の磨き方!ハンドクリームで靴磨きしてもいいの?
あまり革靴を履く機会がない場合は、1足のためにわざわざクリームを用意するのは大変なものです。簡易的ですが、「ハンドクリーム」でも代用できますよ。
ただ、メーカーが推奨する使用法とは異なるので、まずは目立たない場所で試してみてください。
汚れを落とす
ブラッシングして全体の汚れを落としておく。
テストする
少量のハンドクリームを手に取り、目立たない場所に塗って30分ほど放置する。風合いが損なわれていなければ使って大丈夫。
全体に塗り込む
指やブラシでハンドクリームを全体に塗り込む。薄く、まんべんなく伸ばすのがコツ。
仕上げ
30分ほど放置してなじませたら、乾拭きで磨いて仕上げれば完了。
作業の順序は革靴用クリームを使った方法と同じ。サラサラしたタイプよりは、ニベアなどオイル成分の多いタイプを使うといいですよ。
覚えておきたい
革靴の磨き方のポイントは?
革靴を磨き上げてツヤを戻したら、できるだけ美しいままの状態を保ちたいですね。
磨いたあとは防水スプレーをかけるのがおすすめで、汚れがついたり、水に濡れてシミなどができたりするのを防止できますよ。
表面が濡れるくらいまでたっぷりと吹きつけたら、あとは乾かせばOK。
これで革靴に撥水効果もプラスされ、雨や汚れに強くなります。キレイな状態が長続きしますよ。
月に1回の靴磨きで長持ち!
革靴は月に1回ほどを目安に磨けば大丈夫。道具をそろえて、「月末の休日に行う」などと習慣づけてみてくださいね。
手入れが行き届いた革靴なら、大切な日も気持ちよく出かけられますよ。