靴がなんだか臭い…。そんなときに、重曹を使えばイヤな臭いをスッキリ解消できる、と聞いたことはありませんか?
今回は、重曹の消臭効果や靴の消臭方法についてくわしくご紹介します。
重曹で靴の臭い取りができる?
重曹はおうちの掃除に使える便利なアイテムですが、実は臭いを抑える効果もあります。その理由が次の2つ。
中和反応
重曹は油分を含んだ汚れを分解するのが得意。これは重曹が弱いアルカリ性の性質をもち、酸性の油汚れを中和してくれるからです。
靴のなかにたまる臭いの原因は皮脂汚れで、これらは酸性の性質をもつので重曹が分解してくれます。そのおかげで臭いを抑えられます。
静菌作用
重曹には雑菌の繁殖を防ぐ「静菌作用」という働きがあります。
雑菌は皮脂汚れをエサに繁殖して臭いの原因になりますが、重曹が繁殖を抑えて臭いを出にくくしてくれます。
重曹で靴を消臭する方法は?
重曹で靴を消臭する方法としては、大きく分けて2通りあります。それぞれの方法に特徴があるので、簡単なほうでチャレンジしてみてくださいね。
スプレーにして靴にかける
- 必須
- 重曹
- 空のスプレーボトル
玄関にある靴をまとめて消臭したいなら「消臭スプレーをつくる」方法がおすすめです。スプレー型の消臭剤にしておけば気になったときに気軽に使えます。
重曹水を作る
空のスプレーボトルに「重曹小さじ2杯、水200ml」を入れて振り混ぜる。
靴に吹きかける
できた消臭スプレーを靴の履き口を中心に吹きかける。
重曹は水に溶けにくいですが、この分量であればうまく溶けてくれます。これだけで簡単にニオイを消せますよ。
また、重曹水にアロマオイルなどを数滴垂らしておくと消臭と一緒に香り付けもできるので、玄関全体をいい香りでつつんでくれますよ。
消臭バッグにして靴に入れる
- 必須
- 重曹
- お茶パック
「ニオイのひどい靴を消臭したい」という場合には、お茶パックなどに重曹を包んだ「消臭バッグ」を作ってみましょう。
作り方はゴルフボールくらいの量の重曹をお茶パックに入れ、口を縛るだけなのでとっても簡単。
靴の中にこのバッグを入れれば、重曹が湿気やニオイ物質を吸い取ってくれます。片付けもポイっと捨てるだけなので楽ちんです。
覚えておきたい
靴から臭いが出るのを予防するのも大事
そもそも靴が臭わなければ、重曹で消臭する必要もありませんよね。
靴のニオイ菌は湿った環境を好むので、「履いたあとのケア」などを通じて湿気の調節をしてあげることがポイント。
風通しのいい場所で1日干したり、下駄箱に除湿剤を置いたりすると湿気が逃げ、ニオイ菌の繁殖を防げます。
できることから靴の臭い予防をはじめてはいかがでしょうか?
重曹は靴以外の消臭にも役立つ!
重曹の消臭効果は靴だけに限りません。次のようなモノや場所の臭いを解消することができます。
玄関や下駄箱の消臭
実は粉のままの重曹を置くだけで空間の消臭もしてくれるんです。
重曹をフタのない小ビンなどに入れ、下駄箱や玄関の棚などに置けば即席の消臭剤のできあがり。
衣類の消臭
紹介した「重曹スプレー」は靴だけでなく衣類やカーテンの消臭にも使えます。
こまめに洗うのがむずかしい上着やスーツなどは汗を吸ってニオイが出てきやすいものです。スプレーをまんべんなく吹きつけておきましょう。
靴の消臭に使った重曹は定期的な交換を
消臭アイテムとして大活躍の重曹ですが、長く使いすぎると消臭効果が弱くなっていきます。
自然由来の成分なので市販の消臭アイテムに比べると、効果の持続時間が短いのが特徴です。
そのため、重曹水であれば1ヶ月ほどして白く濁ってきたら取り替えるタイミング。消臭バッグの場合も、サラサラしていた粒が固まってきたら交換のサインです。新しいものに取り替えましょう。
重曹で靴を消臭しよう!
自然素材の重曹は掃除だけではなく消臭にも使えるすぐれたアイテムです。身体に害もないのでスニーカーや革靴などはもちろん、肌の直接ふれる衣類の消臭などにもぴったり。
市販の消臭スプレーは目立つニオイを上からかぶせるものも多いですが、重曹はニオイの原因を根こそぎ分解してくれます。
使っているうちにイヤな臭いがどんどん消え、毎日気持ちよく履けるようになりますよ。