お気に入りの靴は履く機会も多く、傷むのも早いですよね。とくに「かかと」は傷みが早い部分のひとつ。ここだけ直せればまだ履けるのに!ということもありますね。
そこで今回は、靴のかかとを自分で修理する方法についてご紹介します。
靴のかかとは自分で修理できる?
靴の数あるパーツのなかでも、とくに「かかと」の劣化が早くて気になっている人は多いと思います。摩擦が起きやすく、どんどんすり減ったり破れたりしてきます。
そんな靴のかかとのトラブルも、次のケースであればおうちでも簡単に直せるんですよ。
すり減ったソール
靴底のトラブルでとくに目につくのが、すりへったソールではないでしょうか。人それぞれ歩き方にクセがあるので、斜めにすり減って形が悪くなってきます。
この場合は、道具をそろえれば簡単に元通りにできますよ。
破れたかかとの内側
ソール以外に、靴下とよく擦れる履き口部分も生地が破れてボロボロになる場合があります。
内側の生地が破れただけなら、直すのはとっても簡単。これまで通り履けるようになりますよ。
靴のかかとの修理には何を使う?
すり減ったソールも履き口のトラブルも家庭で簡単に修理ができますが、それには専用のキットが必要です。
用途のあった市販品をホームセンターなどで探してみてくださいね。
『シューズドクターN』(セメダイン)
接着剤メーカーのセメダイン社から販売されている靴底補修キットです。ソールのすり減った部分に塗って乾かすと、簡単に減った分を継ぎ足せて埋められます。
白・黒・ゴム色の3色展開なので、革靴やスニーカーなどどんなタイプの靴にもあわせられます。塗り伸ばすための「ヘラ」などもセットになっているのでひとつあればすぐに修理がはじめられます。
『すりきれ防衛隊』(アクティカ)
履き口の生地が破れてしまったときは、シールタイプの補修キットが便利。貼りつけるだけで簡単に元通りです。
カラーリングも9色と豊富なので、どんな靴にもあわせて選べます。
【靴のかかとの修理法】すり減ったソールの直し方は?
すり減ったソールは「補修材で肉盛りする」と直せます。
紹介した「シュードクターN」ならそれだけあれば大丈夫。もしほかの道具を使うなら、補修剤に加えて「ヘラ」「ヤスリ」「プラスチック板」を別途用意しましょう。プラスチック板はクリアファイルなどを数cm幅に切ったものでOKです。
ゴミを取ってならす
ゴミを払い落とし、ヤスリで靴底を軽くこすってデコボコを平坦にする。
プラスチック板をつける
プラスチック板をソールの輪郭に合わせて貼りつける。
補修材をぬる
補修材をプラ板に沿って半分くらいの厚さまで塗り、ヘラで伸ばす。
一度乾かす
1〜2時間置いて補修材を一旦乾かす。
再度塗る
再度補修材を上から塗り直す。はみ出た部分はヘラで取り除いて仕上げる。
乾かす
24時間以上干し、補修材が固まるのを待つ。
プラ板を外す
プラ板を外し、しっかり固まっていることを確認したら完了。
「2回に分けて塗る」のがコツで、いっぺんに塗ると乾くまでに時間がかかり、仕上がりにムラが出てしまいます。2回に分けて段階的に固めることでよりキレイで頑丈な仕上がりにできます。
【靴のかかとの修理法】履き口の破れを直すには?
履き口内側の修理はキットさえあればとっても簡単です。さっそく試してみましょう。
生地を整える
破れた生地が丸まって毛玉のようになっていたら、切り取って整える。
補修シールを貼りつける
破れた部分を覆うように貼る。少し貼りにくいのでシワにならないよう注意。
なじませる
しっかり押して、生地になじませたら完了。
これで履き口は元通りに。もしまた傷んでしまっても再度補修シールを貼り直してあげれば元通り履けるようになりますよ。
覚えておきたい
ひどく傷んだ靴のかかとはプロに修理を依頼しよう
靴底があまりにすり減っている場合や、履き口の内側が芯までボロボロになっている場合は、おうちではうまく直せません。
買い換えるのも方法のひとつですが、その前に1度「ミスターミニット」など靴の修理店に相談してみては?
専門の道具がそろっている靴の修理店であれば、重度のトラブルにも対応してくれる場合が多いんです。まずは店頭で靴をみせて直せるかどうか相談してみましょう。
プロの手で修理してもらえたら、長年履き込んだ靴がもう一度履けるようになりますよ。
靴のかかとを修理してもっと履きやすく!
かかとは、靴のなかでも一番ダメージを受けやすい部分。こすれて摩耗するので、早めの修理が肝心です。
季節に1度、点検を兼ねてしっかり手入れと修理をしておけば、ヘビーユースする靴がもっと履きやすくなりますよ。