最近では、ドライマーク衣類用の洗濯洗剤が多く出回っていて、おうちでの洗濯の幅がぐんと広がってきました。そんななか、口コミでじわじわと注目を集めている『ハイベック』という洗剤をご存知ですか?
今回は環境にも衣類にもやさしいドライマーク洗剤「ハイベック」でスーツの洗濯に挑戦しました。
「ハイベック」ってどんな洗剤?
「ハイベック」とはドライマークの衣類が家庭でも洗える洗濯洗剤のこと。ドロッとした液体状で、プロが使うドライクリーニング溶剤が配合されているのが特徴です。
さまざまな汚れを落とし、アンゴラやシルク、モヘアなどの高級素材も洗えます。 衣類をやわらかくする成分が含まれているので柔軟剤は不要です。
主成分は、新石油系ノルマルパラフィンという水に溶ける石油。衣類を傷めないのに汚れ落ちはパワフルで、手軽に自宅でクリーニングができると話題の洗濯洗剤なんです。
・スーツやジャケットをおうちで洗いたい
・ニットやコート類をおうちで洗いたい
・皮脂などの油性の汚れをスッキリ落としたい
「ハイベック」で落とせる汚れは?
衣類に付着する汚れは、大きく分けて水溶性、油性、不溶性の3種類があります。「ハイベック」は、その3種類の汚れを同時に落とすことができます。
水溶性の汚れ
実はクリーニング店がおこなうドライクリーニングという洗い方は、水溶性の汚れを落とすのが不得意です。
でも、「ハイベック」なら一般的な洗濯洗剤と同様に、ジュースやコーヒー、水性ペンなどの水に溶ける汚れが落とせます。いつものお洗濯で落とすような汚れにも、しっかりと効果を発揮しますよ。
油性の汚れ
油性の汚れで代表的なのは、シャツの襟そで汚れや皮脂汚れなどで、肌着につく汚れの8割以上は油性の汚れといわれています。
「ハイベック」には油汚れに強いドライクリーニング溶剤が使われているので、日々の汚れに加えて、化粧品汚れやボールペン汚れなどの落としにくい汚れもしっかり落とせます。
不溶性の汚れ
「ハイベック」は、タンパク質や脂肪を分解する酵素を配合しています。
油にも水にも溶けず、落とすのが困難だった血液や肉汁などの不溶性の汚れも酵素の働きで落とすことができますよ。
「ハイベック」の使い方は?
「ハイベック」はいつもの洗濯洗剤のように、洗濯機のドライコースなどでも使えますが、より効果的にお洗濯をするなら“つけ置き洗い”がおすすめ。
今回はスーツを「ハイベック」で洗ってみます。本来は家庭での洗濯ができない素材が使われた水洗い不可のスーツですが、キレイに汚れを落とせるのでしょうか。
用意するもの- 必須
- 大きめのたらい
- 「ハイベック ゼロ ドライ」
- あると便利
- ゴム手袋
洗いたい衣類が入る大きめのたらいがなければ、洗面台で行うか、縦型の洗濯機を使ってもOKです。
お肌の弱い人や荒れるのが心配な人は、ゴム手袋を着用するのがおすすめです。
「ハイベック」でスーツを洗ってみる
道具の準備が整ったら、次はいよいよ実践。ハイベックを使って水洗い不可のスーツを洗ってみます。
① ハイベック液をつくる
ハイベックの案内の通り、たらい(洗濯機)に水10Lに対して3〜4g(付属のスプーン1/3杯分)ほどハイベックを入れて、よくかき混ぜて溶かします。洗濯機を使用する場合は10秒くらい洗い運転させましょう。
② 5〜10分洗濯物をつけこむ
スーツをたたんで液に入れます。手で揉んだり洗濯機を回したりせず、そのまま浸すだけにするのがポイント。
5〜10分そのまま放置したら汚れを落とす作業は完了です。
③ 1回目の脱水をする
洗濯機にたたんだスーツを崩さないようにいれ、脱水運転をします。洗濯槽が高速回転しはじめて5秒くらいで止めて取り上げましょう。
④ すすいでもう一度脱水
水が切れたスーツを一度取り出したら、たらい(洗濯機)に新しい水を入れ、水のなかをくぐらせます。ゴシゴシこすらずたたんだまま水に浸すのがポイント。その後、1回目と同じ要領で脱水をします。
⑤ 陰干しする
小じわを両手で叩いて伸ばしながら形を整え、陰干しします。干し方で服の仕上がりは変わってくるので、ハンガーも型くずれしにくいものを使用すると◎。
実際に洗ってみたスーツには傷みなどがなく、おうちでもしっかり洗えました。これならクリーニング代の節約をしながら、お気に入りの衣類をお洗濯できますね。
「ハイベック」はどこで買える?どんな種類がある?
ハイベックは、薬局や量販店などに売っていることもありますが、取扱のない店舗もあります。ネットのみで販売しているタイプもあるので、通販での購入がおすすめですよ。
『ハイ・ベックゼロ ドライ』
ロングセラー商品で、ハイベックシリーズの王道アイテム。比較的に価格が安く、コスパがいいのが特徴です。ハイベックを初めて使う人は、これを購入しておけば間違いありません。
- 税込価格
- 3,713円
- 内容量
- 1,100g
詰替え用もあります。お気に入りの容器に入れて使ってもいいですね。
- 税込価格
- 3,034円
- 内容量
- 1,000g
『ハイ・ベックゼロ 仕上げ剤』
ハイベックには、ドライマークがついた衣類用の仕上げ剤もあります。ハリや光沢の回復・型崩れを防ぐ効果・撥水効果・静電気防止効果があり、お気に入りのコートなどに使用するといいですよ。
- 税込価格
- 4,093円
- 内容量
- 1,100g
こちらにも詰替え用があります。
- 税込価格
- 3,044円
- 内容量
- 1,000g
『ハイ・ベック プレミアムドライ』
ハイベックシリーズの最高級洗剤で、本格的におしゃれ着洗いをしたいならこちらがおすすめです。植物系ドライ溶剤100%で手肌にやさしいだけでなく、汚れ落ちもグッド。プロ仕様の仕上がりになりますよ。
- 税込価格
- 6,600円
- 内容量
- 1,100g
『ハイ・ベック コーティング・ソフト プレミアム』
プレミアムドライと併用するのがおすすめの仕上げ剤です。カシミヤなどの毛足の長い繊維の毛をふわふわにします。また1本1本しっかりコーティングするので、さわり心地もさらさら。毛羽立ちや毛玉の発生を防ぐのにもつながります。
- 税込価格
- 6,048円
- 内容量
- 1,100g
『ハイ・ベック コーティング・ハード プレミアム』
こちらもプレミアムドライと併用するといい仕上げ剤。衣類のしなやかなハリとツヤを取り戻し、新品のような見た目を取り戻せます。くたびれたスーツなどもピシッと仕上がり、お気に入りの服を長持ちさせるのにぴったりです。
- 税込価格
- 5,577円
- 内容量
- 1,100g
「ハイベック」を使うときの注意
さまざまな汚れに対応した便利な洗剤「ハイベック」ですが、使用するときにいくつか注意点があります。
あらかじめ以下の点を確認しましょう。
洗える衣類かを確認する
「ハイベック」は何にでも使えるわけではなく、洗えない衣類もあります。お洗濯の前に以下をかならず確認しましょう。
●洗濯表示でドライクリーニングできないもの
●皮・毛皮・正絹製のもの
●シワ、プリーツなど特殊加工されているもの
落とせる汚れかを確認する
落とせる汚れが多い「ハイベック」ですが、以下のような汚れは落とせません。
●日数が経過しすぎたシミ
●熱がくわえられているシミ
●化学変化したシミ(ハイター・パーマ液など)
●鉄さび、カビ、墨汁などのシミ
●日光で変色したシミ
水温に気をつける
デリケートな衣類を洗うとき、お湯やぬるま湯などを使うと縮みの原因になってしまうため、かならず常温の水を使いましょう。
また、水温が5℃以下になると洗浄力を発揮できないため、冬場のお洗濯にはお湯を足し、15〜25℃くらいの水を使うのがおすすめです。
「ハイベック」で簡単クリーニング!
「ハイベック」を使ったお洗濯は、ドライ溶剤+水+酵素を使った洗浄力が最大の特徴。
洗い上がりのよさはもちろん、使いやすさやすぐれたコストパフォーマンスで、発売から25年たった今でも愛され続けています。
いままでクリーニング店におまかせだったお洋服も、おうちでケアしてみませんか?
ぜひ「ハイベック」を取り入れたお洗濯を試してみてくださいね。