気持ちいい肌ざわりが特徴のサテン生地。おしゃれ着に使われていることも多いですね。

ただ、とてもデリケートな生地なので、風合いを損ねずに洗うにはちょっとしたコツが必要。ここで紹介する洗濯方法を参考に、サテンの服をおうちでキレイに洗ってみてくださいね。

サテン生地は洗濯できる?

サテン 洗濯

「サテン」とは、日本では「繻子織り(しゅすおり)」と呼ばれる「織り方」の名前です。綿や絹のような「繊維の素材」の名前だと思っていた人も多いのではないでしょうか。

シルクやナイロンなど、もともと光沢のある素材にさらに艷やかさ、なめらかさをもたせる織り方で、表面がなめらかなのが特徴。ドレスやパジャマ、パーティーの衣装、シャツ、ジャケットの裏地など、幅広く使われています。

サテン生地はとてもデリケートで、普通に洗うとシワが残ったり、傷がついたり、さらにはその特徴である「光沢」や「なめらかさ」が失われることもあります。また、素材も、綿やポリエステル、絹など様々です。

おうちでの洗濯は、よりやさしく洗える「手洗い」が基本です。できるだけ負担をかけない洗い方でキレイにしてあげましょう。

サテン生地の洗濯に必要なものは?

洗濯グッズ

用意するもの
必須
『エマール』などの中性洗剤
洗濯ネット
洗面器
大きめのタオル

サテンはデリケートな生地なので、洗うときは『エマール』や『アクロン』などのおしゃれ着洗剤が必須。

光沢があり、そのままでも十分柔軟な生地なので、柔軟剤や漂白剤は必要ありません。

サテン生地を洗濯する方法は?

手洗い

サテン生地はとてもデリケートなので、基本的には手洗いで汚れを落としていきます。摩擦などで余計な力を加えないよう、「つけおき」でソッと汚れを落としましょう。

また、素材によって「手洗い30」の表記があることも。洗濯する前に洗濯表示を確認しておきましょう。

色落ちしないかチェックする

濡れタオルに洗剤を含ませ、目立たない場所を軽く拭く。タオルに色が移らないかを確認する。

つけおき液をつくる

洗面器に水を張り、少量の洗剤をまぜる。お湯を使わないように注意。

服を浸す

肌に直接触れる面の方が汚れやすいので、洋服を裏返してから液に浸す。

つけおきする

15分ほど放置し、洗剤が浸透して汚れがふやけるのを待つ。

ゆすって洗う

生地の端を持ち、前後左右にゆすって汚れを振り落とす。たたきつけたり、指でつまんだりしない。

すすぐ

2〜3回水を入れ替えながら泡が出なくなるまですすぐ。

脱水

たたんで洗濯ネットに入れ、洗濯機に移して10秒ほど脱水にかける。

干す

型くずれを手で直し、日の当たらない場所で吊り干しして完了。

サテンは洗濯機で洗濯してもいい?

日頃よく着るパジャマなどがサテンの生地だと、こまめに手洗いするのはちょっと大変ですね。

サテンのなかでも、ポリエステルなどの丈夫な繊維を使ったものは、洗濯機で洗えることもあるんです。

洗濯表示

洗濯表示をみて、洗濯機で洗えるかどうかチェックし、次の方法で洗ってみましょう。

色落ちしないかチェックする

濡れタオルに洗剤をふくませて拭き、色移りがないかをたしかめる。

裏返してネットに入れる

洋服を裏返して簡単にたたみ、洗濯ネットに入れる。ファスナーやボタンは閉めておく。

弱水流コースで洗う

「手洗いコース」や「ドライコース」など、弱い水流のコースで洗う。

干す

洗濯が終わったらシワを手で直し、風通しのいい場所で干せば完了。

洗濯機で洗える場合は、たったの4ステップ。手洗いよりも手間をかけずに洗濯できます。

サテンを洗濯するときのコツは?

デリケート 洗濯ネット

サテンの生地は特殊な織り方をしているので、洗濯にはいくつかコツがあります。

次の3点をしっかりおさえておくと、失敗せずにキレイに仕上げられますよ。

① 脱水を短時間ですます

サテン生地は吸水性がないため、10秒ほど脱水するだけで十分。場合によっては、脱水せずに水が切れるまでお風呂に干しておくだけでもいいくらいです。

② 単独で洗う

ほかの洗濯物と一緒に洗うと、色移りの原因になることも。できるだけ単独で洗って、ほかの洗濯物への影響をなくしましょう。

③ 洗濯ネットに入れる

サテンは光沢があるので、ちょっとのほつれでも目立ちやすい生地です。洗濯機に入れるときは、引っかからないよう必ず洗濯ネットに入れましょう。型崩れも防げますよ。

洗濯した後のサテン生地のシワにアイロンをかける方法は?

アイロン台とあて布

サテンの服はとてもデリケートなので、型くずれを直してから干したとしても、シワやヨレが残ることがあります。

でも、シワやヨレができたときはアイロンで元に戻すことができますよ。あて布をして、低温に設定したアイロンをあてるだけ

まずは目立たない場所から試してみて、徐々に範囲を広げていくと、トラブルなくピシっと元通りにできますよ。

大切なサテン生地は洗濯を慎重に

サテン

サテンの服はかなりデリケートなので、洗濯するときは手洗いが基本。高価なドレスなどはおうちで洗うのは大変なので、クリーニングなどプロにまかせたほうが安心です。

ムリにおうちで洗う必要はないので、大切な洋服の手入れをしっかり見極めましょう。