アイロンを使うとき、生地によっては「あて布を使った方がいい」と聞いたことはありますよね。でも、あて布ってどうすればいいの?と気になるところ。そもそもどんな布がいいのか、どう使うのかなど疑問は尽きませんね。
そこで今回はコジカジ編集部が、アイロンのあて布「使い方」をメインに、「代用する方法」やあて布に「おすすめの商品」などをまとめて紹介します。
もくじ
アイロンのあて布とは?
![ハンカチにアイロン](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/766/_DSC5804-thumb_480.jpg?1532594171)
そもそも「あて布」とは、デリケートな洋服をアイロンがけするときに、アイロンの熱を分散させ、テカリや傷みを防止するためのアイテムです。
洋服の上に直接アイロンを乗せてシワを伸ばすときよりも、洋服の繊維に引っかからないので「伸び」を抑えられるメリットもあります。
ただし、必ず使わなければいけないというものではなく、これまで直接アイロンを乗せてテカリが出ていない洋服にあえて使う必要はありません。
今後アイロンをかける時に、ワンランク仕上がりをよくするアイテムとして用意しておくといいかもしれませんね。
アイロンのあて布はどんな洋服に使う?
では、あて布はどんなときに使うのでしょうか?そもそもアイロンがけNGの場合もあるので、まずは服についている洗濯表示をチェックしてみましょう。
![アイロンがけ 洗濯表示](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/026/184/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%82%99%E3%81%91%E6%B4%97%E6%BF%AF%E8%A1%A8%E7%A4%BA-thumb_480.png?1663655678)
あて布を推奨する素材の場合、これらの記号の近くに「あて布使用」などの文章が記載されています。
2016年12月以前の旧洗濯表示では、洗濯表示のアイロンの下に波線が描かれたマークがあて布を推奨されている洋服ですよ。
アイロンのあて布は心配なら毎回当てても
![画像の説明](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/025/884/DSCF5177-thumb_480.jpeg?1659664122)
「あて布使用」の文章は、ポリエステルやナイロンといった熱に弱い「化学繊維」や、シルクやウールといった一部の「天然繊維」によく見られます。
あて布を使うことで、素材が溶けてテカるのを防止できるんです。
もし「あて布使用」の文章がなくても、洗濯表示の上限温度が低い場合や、傷めたくない洋服の場合は当て布をすると安心。
あて布が必要か確認するのがおっくうなら「毎回あて布を使う」と決めると間違いありませんよ。
また、名札シールなどをつけるときなど「一部にアイロンを押し当てるとき」や、Tシャツなどの「プリント部分のアイロンがけ」にもあて布は便利です。
アイロンのあて布の基本的な使い方
![アイロン台とあて布](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/667/pixta_24975308_S-thumb_480.jpg?1512546866)
アイロンにあて布を使うときは次の手順で進めます。用意するものはいつも使っているものなので、あえて必要なものはありません。
アイロン台に洋服を置く
いつもアイロンをかけるように、アイロン台の上に洋服を置く。
洋服の上にあて布を置く
その洋服の上にあて布を重ねる。ハンカチなどはたたまず広げた状態にする。
アイロンの温度を設定する
アイロンの温度を洋服に合った温度に設定する。
アイロンをかける
あて布の上からアイロンをかける。
あとは洋服の位置を変えながら、あて布も重ね直して全体をアイロンがけすれば完了です。
「布をアイロンに巻き付けてかける」方法もおすすめです。常にアイロンと衣類の間に布が一枚挟まる状態になるので、傷めてしまう心配がありません。ただ、高温に設定したときはあて布が焦げてしまうこともあるので十分注意しながらすすめてくださいね。
アイロンのあて布を上手に使うコツ
![アイロン スプレー](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/025/048/DSCF3680-thumb_480.jpeg?1650239449)
あて布を当ててにアイロンがけするときには、いくつかポイントがあります。これを覚えれば仕上がりがよくなりますよ。
アイロンの温度を徐々にあげる
あて布をしていてもテカらないか心配…という人は、「すべて低温からかけ始める」とルールにするとラク。シワが伸びなければ徐々に温度を上げると風合いを損ねずキレイにできます。
スプレーを吹きかける
シワが気になる部分はスプレーなどを使って適度に湿らせ、その上から熱をくわえるとよく伸びますよ。アイロンのスチーム機能を使うのでもOKです。
アイロンのあて布のおすすめ3選
あて布は各メーカーからさまざまな商品が販売されています。ここではいくつかご紹介するので、もし手元になければお気に入りを探してみてください。
『アイロンクロス』(ブラバンシア)
59cm×39cmの大きめサイズのあて布です。メッシュ素材でスチームの通りがよく、透けているので、どこにアイロンをかけているかわかりやすいのが特徴です。
『アイロンカバー』(カワグチ)
アイロン自体にとりつける、あて布の代わりをしてくれるカバーです。穴があるのでスチームも使えます。これでテカリが予防できますね。
『あて布付きセラミックスアイロンマット』(ダイヤコーポレーション)
あて布とアイロンマットがセットになった商品です。マットを広げてその上に洋服を置き、あて布をかぶせながらアイロンがけします。マット部分は熱が反射するコーティングがされていて上下から効率的にシワを伸ばせます。
アイロンのあて布がないときはタオルよりもハンカチがおすすめ
![手ぬぐい ハンカチ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/004/240/shutterstock_199159613-thumb_480.jpg?1504502086)
あて布はわざわざ買う必要はありません。タオルでも代用できますができれば表面の凸凹が少なく、生地が薄い大判のハンカチや手ぬぐいなどがおすすめです。
ただ、いくつか選ぶポイントがあるので、ちょうどいい物がないか確認してみてください。
できれば色移りしない白色
色は薄いものがおすすめ。万が一アイロンの熱で色落ちすると洋服に移ってしまうので、「白色」のハンカチなどが理想です。
表面の凸凹がなく薄い生地
素材は「綿」でできるだけ薄いものを選びます。こうすることで熱が適度に通ります。また、アイロンをかけている位置を把握しやすいといったメリットもあります。
焦げても困らない物から
アイロンの熱によってはハンカチなどの表面が焦げることがあります。お気に入りはさけて、使わなくなったハンカチから使うのがおすすめですよ。
アイロンのあて布で大切な洋服を守ろう!
![アイロン](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/093/pixta_17325505_S-thumb_480.jpg?1510548038)
アイロンをかけたときに無意識にそのままかけて「大切な洋服なのに、溶けてテカった…」なんて経験はだれにでもあるものです。
あて布はそんなミスから洋服を守る役割があります。気になる洋服には、必ずあて布を使うようにすると仕上がりが良くなって、いつまでもオシャレを楽しめますよ。