「アセテート」という耳慣れない生地が使われた服の洗濯にお困りではありませんか?シルクのように美しい光沢が魅力的な素材ですが、どうやって手入れをすればいいのか悩ましいですよね。
そこで今回は、大切なアセテートの洗濯方法を、キレイに仕上げるコツとあわせて紹介します。
もくじ
アセテートの特徴は?おうちで洗濯できる?
「アセテート」とは、木材のパルプからつくった植物由来の合成繊維のこと。シルクのような美しい光沢があり、スカーフやドレスなどの素材として使われています。
ツヤツヤしていてキレイな生地ですが、整髪料がついたり、排気ガスなどがかかり続けたりするだけで変色を起こしてしまうほどデリケートな素材です。
おうちで洗濯ができるかどうかは、衣類の洗濯表示をよく確認してください。水洗い不可のマークがなければおうちで洗えますが、やさしく洗える「手洗い」が基本です。
アセテートの洗濯に必要な道具は?
- 必須
- 『エマール』などの中性洗剤
- 洗面器
- タオル
アセテートの服はとてもデリケートなので、生地に負担をかけずに洗える「中性洗剤」を使います。『エマール』や『アクロン』といったおしゃれ着用洗剤でOKです。
洗剤はひとつあれば十分。あとは洗面器とタオルを用意するだけで、手洗いの準備は万端です。
アセテートを洗濯する方法は?
アセテートを洗濯するときはとにかく「できるだけやさしく」を心がけることが大切。
汗や皮脂による汚れを洗い流す程度なら、簡単に溶け出てくるので力を込める必要はありませんよ。
色落ちのチェックをする
タオルに少量の洗剤を含ませ、洋服の目立たないところを叩く。タオルに色がつかなければ手洗いして大丈夫。
洗浄液をつくる
洗面器に水を張り、水量にあわせた洗剤を溶かす。少量で十分。
つけおき洗いする
洗面器に入る大きさにたたんだ服をいれ、5分ほどつけおきする。
振り洗いする
水中で軽く前後左右にゆすり、汚れを振り落とす。強くもんだり押したりしないこと。
すすぐ
洗面器の水を2〜3回交換して洗剤をすすぐ。
タオルドライ
洗面器から取り出して、大きめのタオルの上にのせてはさみこみ、水気を取る。
干す
日陰で風通しのいい場所に干してしっかり乾かせば完了。
アセテートを洗濯するときのポイントは?
デリケートなアセテートの服を洗濯するときは次の3つのポイントをおさえると失敗を防げます。
色落ちテストをする
「手洗い」の洗濯表示がついていても、濃い色の洋服などは洗っていくなかで色落ちする可能性があります。せっかくの美しい色を台無しにしないように、洗剤を目立たない部分につける「色落ちテスト」は必ずおこないましょう。
脱水しない
アセテートの生地はシワができるとかなり取れにくい欠点があります。脱水時に強い力をかけるとシワが残ってしまうので、タオルで水気を拭き取りましょう。もともと水気を吸い取る生地ではないので、軽く拭き取るだけでもすぐ乾きます。
陰干しする
アセテートは排気ガスなどでも傷むデリケートな生地。できれば室内の風通しのいい場所に干して乾かすのがおすすめです。平干しにするとさらに傷みを防げます。
洗濯できないアセテートの服は?
「水洗い不可」のマークがついたアセテートの服はおうちでは洗濯できません。ムリに洗濯すると生地が傷んでしまう可能性があるので、クリーニングに出すのが安心ですよ。
クリーニングでは石油系の溶剤を使った特殊な洗い方をしてくれるので、生地を傷めることなく汚れを洗い流せます。
手洗い表示のものでも、できるだけ長く使いたいものはプロの手に任せるなど、おうちの洗濯とクリーニングを使い分けてみてくださいね。
アセテートの服は正しい洗濯法で長持ち!
アセテートの服は「手洗いで汚れを流す」「クリーニングでプロの手に任せる」のどちらかの方法で汚れを落とします。手洗いの前には必ず洗濯表示の確認と素材チェックを忘れずに。
水洗いできるものはやさしく洗うことを意識できると、おうちでケアしながら長持ちさせられますよ。
汚れをしっかり落として特別な日をもっと楽しんでくださいね。