仕事着として身につけることの多いスラックスは、汚れやすいのに洗濯が難しそうで悩む人も多いかもしれません。
ここでは洗濯できるスラックスの見分け方や、洗濯方法についてご紹介します。
もくじ
スラックスはおうちで洗濯できる?
洗濯できるかどうかはスラックスについている洗濯表示を見ればわかります。
ポケットの内側などについている洗濯表示に、水の入った洗面器にバツ印がついた「水洗い不可」のマークがついていなければおうちで洗濯できますよ。
ただ、水洗いできるものでもデリケートなことには変わりないので普通に洗濯はせず、次から紹介する方法でやさしく洗ってあげてくださいね。
スラックスの洗濯に必要な道具は?
- 必須
- 『エマール』などの中性洗剤
- 『レノア』などの洗濯用柔軟剤
- 洗濯ネット
スラックスはウールなどデリケートな素材が使われていることが多く、普通の洗濯洗剤では洗えません。縮みなどのトラブルを防ぐためにも、『エマール』などのおしゃれ着用の洗剤を用意しましょう。
さらに三つ折りくらいに小さくたたんだスラックスが収まる洗濯ネットを用意したら準備万端です。
スラックスの洗濯!洗濯機での洗い方は?
スラックスの洗濯はやり方を覚えてしまえばいたって簡単。「畳んでネットに入れ、手洗いコースで洗う」だけです。
普段の洗濯とは少し手順が違うだけなのでこの機会に覚えておきましょう。
テストする
スラックスの裏側など目立たない場所に洗剤を溶かした水をつける。1時間ほどしても変色や縮みがなければ大丈夫。
たたむ
ファスナーを閉め、センターラインをあわせたあとに3つ折りくらいにたたみ、洗濯ネットに入れる。
手洗いコースで洗う
スラックスを洗濯機に入れ、「手洗いコース」「ドライコース」などできるだけやさしく洗えるコースを選ぶ。
干す
軽く振りさばいてシワをのばしたら裏返し、ピンチハンガーで筒状になすように干せば完了。
洗濯機の手洗いコースはゆするように洗うのでデリケートなスラックスの繊維への刺激が少なくすみます。
裏返して干すと、ポケットなど布が重なって乾きにくい部分も風が通りやすくなります。風通しのいい場所なら半日ほどで乾きますよ。
デリケートなスラックスの洗濯は手洗いで!
はじめておうちでスラックスを洗うときは傷まないか不安になりますよね。そんなときはまず、手洗いで洗ってみましょう。
テストする
スラックスの目立たない場所に水に溶いた洗剤をつけて、傷まないことを確認する。
シンクに洗浄液をつくる
洗面所のシンクや洗面器に水をため、水量にあわせた中性洗剤をいれる。
押し洗いする
スラックスを液に入れ、押し洗い。汚れを液に溶かすように手のひらで押して離してを繰り返す。
すすぐ
水に入れ替え、押し洗いの要領ですすぐ。泡が出なくなるまで繰り返す。
ネットに入れて脱水
たたんでネットに入れ、1分ほど洗濯機の脱水にかける。
干す
洗濯機のときと同じように裏返し、筒状に干したら完了。
スラックスの汚れはほとんどが汗によるもの。軽く押し洗いするだけで十分キレイになりますよ。
手洗いなら無理な力がほとんどかからないのでシワになりにくいメリットも。ピンと張るように干しておけば仕上がりもよくなりますよ。
洗濯したスラックスの干し方は?
洗濯したスラックスは、型崩れをしないように正しい干し方で乾かしましょう。
まず干す前に、しっかりとシワを伸ばし、スラックスを裏返します。そしてピンチハンガーを使って筒状になるようにしてとめましょう。
直射日光に当たらないように、日陰で干すのがポイントです。部屋干しするのもいいですね。
スラックスの洗濯で注意するポイントは?
おうちで洗濯できるとはいえ、スラックスは衣類のなかでもとてもデリケートなアイテム。次の点をしっかり押さえ、慎重に進めてください。
洗濯表示を必ず確認する
水洗い不可のマークがついたスラックスを家庭で洗うと、縮んだり色落ちしたりと元に戻らないトラブルにつながります。
水洗い不可のものはかなりデリケートなのでクリーニングに任せるのが安心です。
必ずテストする
おしゃれ着用の洗剤でも傷みが起こる可能性はあります。元の風合いを失わないためにも、スラックスをはじめて洗濯するときは必ず素材テスト行いましょう。
シワを伸ばすように干す
普通のズボンと同じようにスラックスは干すとかなりシワが残るので、乾かす前にできるだけ伸ばしておきましょう。ピンチハンガーがあれば裾を挟んで逆さに干すと自重でシワを伸ばせます。残ったシワも、あて布をしながらアイロンがけをすればピシッとキレイになりますよ。
スラックスの洗濯の頻度は?
スラックスを選択する頻度は、使い方にもよりますが、夏場でひと月に2回ほど、冬場は月に1度程度を目安にするといいですよ。
頻繁に洗えない場合や、時々しか着ないスラックスの場合は、下記で紹介するお手入れをしておくと、頻度を減らしても清潔を保てます。
スラックスを洗濯する手間を省くには?
スラックスは日頃からケアしておくと汚れがつきにくくなって洗濯の回数を減らせます。いくつか方法をご紹介するので取り入れてみてくださいね。
着用する間隔をあける
スラックスは1度着たら1日以上は休ませてあげるのが長持ちの秘訣。何枚かのスラックスを用意して、交代で着回すようにするとシワが残りにくくなります。軽くブラッシングして繊維を整えておけば型崩れも防げますよ。
干して湿気を取る
1日着たスラックスは汗や外の湿気を吸い込んでいます。湿気を含んだままだと傷みにつながるので、脱いだら半日以上は干して湿気を取り除きましょう。ハンガーにかけておくだけでシワも伸びて一石二鳥ですよ。
消臭スプレーやスチーマーをあてる
スラックスを干す際に、衣類用消臭スプレーをかけておくのも手です。香りがつくのが嫌な場合は、無香料のものもありますよ。
また、衣類用スチーマーがある場合は当てておくのもおすすめ。生地が適度に湿気を吸い、それが蒸発するときに嫌な臭いも飛んでいきます。しわも伸ばせるので一石二鳥ですね。
洗濯できないスラックスはどうする?
水洗い不可のマークがついたスラックスはクリーニングに出すのが基本です。ただ、裾など部分的に汚れてしまった場合であればおうちでもケアできますよ。
やり方は、中性洗剤を水に溶いた液をタオルに含ませ、汚れた部分を叩くように拭くだけ。最後に水拭きして洗剤が残らないように拭き取れば完了です。
軽いシミ汚れなどはこの方法で簡単に取れるので、クリーニングに出す回数も減らせそうですね。
スラックスの洗濯はプロに任せるのも手!
最近ではおうちで洗濯できるスラックスもでてきていますが、洋服のなかでもかなりデリケートなアイテムであることはかわりません。
少しでも不安があれば、キレイにするのはクリーニングのプロに任せましょう。
デリケートなスラックスは毎日のケアが大切。こまめに手入れしてあげるだけでも、折り目の整った状態が長続きしますよ。