仕事でよく身につけるスーツ。汚れたり、臭ってきたりするとクリーニングに出したくなりますね。ただ、「キレイにしたいけど、クリーニングに出すと生地が傷みそう…」など、ちょっと困ってしまう場面もあると思います。

そこで今回は大切なスーツをクリーニングに出すときの基本をいくつかまとめてご紹介します。

スーツをクリーニングに出す頻度はどれくらいがいいの?

頻度 カレンダー

スーツはデリケートな素材が使われているので、ほとんどの場合クリーニングに出してキレイにしますね。そこで気になるのが「頻繁に出すと生地が傷まない?」という疑問。

出さなければ出さない方が生地の傷みは少なくすみますが、そうはいっても汚れやシミがついてしまうので、「1シーズンに1回」を目安にクリーニング出しましょう。

たとえば、春・夏用のスーツを着用して3ヶ月後にクリーニング、もう3ヶ月後にクリーニングに出して衣替えで秋・冬用に入れ替えといった具合です。

ただし、それよりも短い期間で汚れてしまうこともあると思います。とくに夏場は汗をかいてシミがついてしまうことも。その場合は都度シミや臭いが気になったタイミングでクリーニングに出しましょう

スーツをクリーニングに出す前の確認事項

スーツ クリーニング

スーツをクリーニングに出す前に注意することがいくつかあるのであらかじめ確認しておきましょう。

ポケットにモノが入っていないか確認

まずは基本から。ポケットには何も入っていないか確認しましょう。受付時にお店でチェックしてくれることもよくありますが、チェックを忘れてそのままクリーニングに…という可能性もゼロではありません。意識的に確認しておくと後々のトラブルが減って安心です。

汚れ・ほつれがないか確認

汚れ・ほつれがある部分はあらかじめチェックし、返ってきた時に確認できるようにしましょう。染み抜きをお願いしたのに「キレイになっていない!」「壊れている!」とトラブルにならないよう、事前の状態を把握しておいてください。

上下セットになっているか確認

意外と忘れがちなのが、ジャケットとパンツをセットで出すこと。夏物などはジャケットをほとんど身につけないので、パンツだけクリーニングに出すこともあると思います。ただ、片方ずつ出せば価格は抑えられますが、色味など見栄えに違いが出てくるので注意してくださいね。

スーツのクリーニングは「コース選び」もポイント!

クリーニング ワイシャツ

確認が終わったらあとはスーツをクリーニング屋さんに持っていくだけです。

通常は「標準コース」で1000〜1500円程度で仕上げてくれます。お店によってはさらに高いコースもあるので、どんな違いがあるのか確認して使い分けてみてください。

さらに「染み抜き」「汗抜き」「撥水加工」などのオプションをつけるとよりキレイに仕上がります。「染み抜き」は文字通り、スーツについたシミを落とす処理、「汗抜き」は汗ジミをキレイにする処理、「撥水加工」は生地の表面にコーティングをして汚れを防止する処理のことです。

夏なら「汗抜き」、冬ならスーツを着たまま食事をすることも少なくないので「撥水加工」などをつけるとキレイに仕上がりますよ。

スーツがクリーニングから戻ってきたらまずやることとは?

スーツカバー

スーツがクリーニングから返ってくるときは、よく袋に入れられていると思います。

キレイにしてもらったので、このまま袋に入れてホコリをかぶらないように保管しようと考える人が多いですが、長持ちさせたいならここでひと工夫。

クリーニング後のスーツは湿気がたまっていることがあるので、袋から取り出して1日陰干しし、その後クローゼットなどにしまうと長持ちします。

長期保管する場合は不織布などの風通しのいいカバーをかけてあげましょう。あとは除湿剤と防虫剤もセットでしまえば完璧です。

スーツのクリーニングの頻度を抑えたい!ウォッシャブルスーツもおすすめ

スーツのクリーニング

最近では「ウォッシャブルスーツ」と呼ばれる、洗濯しても縮みや毛羽立ちなどのトラブルが起こりにくいスーツも販売されています

これならクリーニングに出さなくても、おうちの洗濯で汚れや気になる臭いを気軽に落とせます。

仕上げに低温であて布をしながらアイロンをかければパリッとキレイに仕上がりますよ。

スーツクリーニングの頻度を抑えたい!他に方法はある?

ブラシ 掃除

クリーニングに出す回数が少なければ、お金もかかりませんし、生地を傷めることもありませんよね。そのためには日々の手入れが大切。

方法は「ブラシでホコリや花粉などを落とすこと」「湿気を与えてシワや臭いを取り除くこと」です。

消臭スプレーを使うだけでなく、入浴後の浴室に干して湿気を吸わせたり、アイロンのスチームを含ませることでキレイな状態をキープできます。

日々のひと手間でクリーニングに出す頻度が抑えられるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

スーツのクリーニングは適切な頻度で

スーツの収納

スーツは適度にクリーニングに出すことで長持ちします。持っていくのが面倒だからと「出さなすぎ」たり、つねにキレイにしたいからと反対に「出しすぎ」たりすると生地を傷めるので注意してくださいね。

しっかりとスーツの保管方法を知っておけば、大切なスーツを長く着られますよ。