大切な仕事着であるスーツ。毎日着るものなのでキレイに保ちたいですね。ただ、クリーニングに出さずにシワやヨレがない状態をキープするのはなかなかむずかしいと思います。

そこで今回は、スーツのお手入れのコツを紹介します。実は着たあとのちょっとしたひと手間が、キレイなスーツを保つポイントなんですよ。

スーツはお手入れが大切

スーツ

スーツは毎日着るので汚れやすいものの、基本的にはおうちで洗濯できないデリケートな服。

汗などの汚れはこまめに洗い落とせない分、ふだんからのお手入れでキレイを保つのが大切なんです。

手入れが行き届いていると、シワやヨレなど形が崩れるのを防げます。つかれた印象にならずにいつもピシッと整った状態で出かけられますよ。

気持ちよく出かけるためにも、ここでしっかりお手入れの仕方をマスターしましょう。

スーツのお手入れで普段できることは?

スーツのゴミをコロコロで取る

まずは日頃できるお手入れの仕方からご紹介します。着用後は次の2つができれば十分。脱いだらササッとお手入れして、大切なスーツを長持ちさせてくださいね。

ハンガーにかけて干す

一度着たスーツは汗や外の湿気を吸い込み、湿っています。湿気が生地を傷めるので、風通しのいい場所でスーツ用のハンガーに掛けて干しましょう。1日以上休ませておくと着用ジワもゆっくり取れていきますよ。

ブラッシングする

スーツは外のホコリやフケなどの汚れをかぶっています。ハンガーにかけたら、洋服ブラシを使って軽くブラッシングしてあげましょう。ゴミが取れ、毛並みもそろって美しい印象に早変わりします。

スーツのお手入れを念入りにする方法は?

スチームアイロン シャツ

毎日お手入れしていても、ずっと着ているとシワが定着したり汗ジミが気になったりしてきます。

そんなときはふだんよりも1歩進んだていねいなお手入れをしてあげましょう。月に1回ほどでいいので試してみてくださいね。

スチームを当てる

スーツの素材に使われるウールは、スチームを含むと繊維が膨らんでシワが取れる性質があります。さらに蒸気には汗の臭いを取り除く力もあるので、定期的なお手入れにぴったり。

ハンガーにかけたスーツにスチームをたっぷりと含ませていくだけと作業はシンプル。風通しのいい場所に移して干せば完了です。

あて布をしてアイロンがけ

シワがどうしても取れないときや、スラックスの折り目が消えてきたときはアイロンがけで復活させます。

一番低い温度に設定し、あて布をしてアイロンをかけましょう。温度が高いとテカリの原因になるので、注意しながらアイロンを当ててくださいね。

濡れタオルで拭く

汗ジミや食べこぼしなどの汚れが気になってきたら、熱めのお湯に濡らして絞ったタオルで叩くように拭きましょう。あとはハンガーに掛けて干せば完了です。

ひどい汚れには『エマール』などのおしゃれ着用の洗剤を少し含ませるのもOK。洗剤を使ったときは残らないようにしっかり水拭きで仕上げましょう。

定期的にスーツの手入れをプロに任せよう

クリーニング シャツ

ふだんからこまめにお手入れしていても、洗濯できているわけではありません。汚れを完全に落とすためには、クリーニングに出してプロに手入れしてもらいましょう

クリーニングに出したスーツは、生地を傷めない特殊な洗い方で洗濯され、プレスで型崩れを直してもらえます。

クリーニングに出す目安は最低でも「シーズンに1回」。忘れないように今からカレンダーにいれておくといいですよ。

覚えておきたい

エコなわざあり

シーズンオフのスーツは特別なお手入れを

スーツカバー

衣替えでスーツを数ヶ月間収納する場合は、特別なお手入れをしてあげるとさらに持ちがよくなります。

クリーニングに出す

汚れがついていると収納しているあいだに傷む原因に。必ずクリーニングに出して汚れを落とす。

干す

クリーニングから返ってきたらビニールの袋から出し、1日干して湿気を飛ばす。

カバーをかける

ハンガーにかけ、ホコリよけに不織布などのカバーをかける。

吊り干しで保管

ハンガーラックなどにかけて吊り干ししたら完了。

スーツにかけるカバーは防虫機能付きがおすすめ。虫食いなどのトラブルを防げますよ。

スーツの手入れに便利なアイテムがある?

スーツの手入れをラクにしたいなら、便利なアイテムをおうちに用意するのがおすすめ。こだわりのアイテムを使えば愛着もわいてきますよ。

『静電除去服ブラシ』(池本刷子工業)

スーツ用のブラシは静電気除去効果のあるものがおすすめ。汚れが取れても静電気を持ったままだとお部屋のホコリなどを吸い寄せてしまいます。

このブラシには弾力のある天然毛が使われていて、静電気を除く特殊な繊維も混ぜられているので、汚れ取りと静電気除去がいっぺんにできます。

『衣類スチーマー』(パナソニック)

ハンガーにかけたままスチームをかけられる衣類スチーマーは1台あるととても便利。持ちやすい形状でまんべんなく蒸気をあてられます。

もちろんアイロンとしても使えるので、スーツの手入れ以外にも重宝しますよ。

『ムシューダ』(エステー)

衣替えで長期間着ないスーツは、通気性のいい防虫カバーをかけるのがおすすめ。

ウールの生地は虫に食われやすいので、大切なスーツを守るためにも用意しておくと安心ですよ。

スーツはお手入れでキレイが続く!

ネクタイ スーツ

スーツはとてもデリケート。ふだんのお手入れがキレイを保つコツです。

クリーニングの頻度は少なくても、こまめなケアができれていればOK

着用ジワなどを効果的に取り除いて、気持ちよく着こなしましょう。