野菜の「アク抜き」について、本当に必要なのかと疑問に思ったことはありませんか?また、どんな野菜にどのように行えばいいのか迷うこともありますよね。
そこで今回は、アク抜きについて詳しくご紹介します。
そもそも「アク抜き」とは?絶対にやらなきゃダメ?
「アク抜き」とは、主に野菜に含まれるえぐみや苦味、渋みの元になったり、切り口を変色させたりするアクを取り除くこと。水や酢水、重曹水、米の研ぎ汁などを使って行います。
野菜のアクには身体に害のないものがほとんどですが、なかには味や見た目だけでなく栄養の吸収を妨げるような身体によくないものもあります。少し手間はかかりますが取り除く方がよさそうです。
「アク抜き」は食材ごとに浸す液体が異なる
アク抜きは、基本的に食材を液体に浸して行いますが、食材によって適したものが異なります。ここでは、どの食材にどの液体を使うか、主な例をご紹介します。
水にさらしてアク抜きをする場合
カットしたじゃがいもやさつまいも、ほうれん草などは水にさらしてアク抜きをします。浸しておく時間は10分ほどで十分です。
ただしほうれん草などの水に溶けやすいビタミンを豊富に含む葉野菜は、せっかくの栄養が溶け出てしまうので、1〜2分に留めるようにしましょう。
酢水に浸してアク抜きをする場合
ごぼうやウド、れんこんなど、アクが強くて変色しやすい野菜に用います。酢水に浸しておくことで、アクを抜いて白く仕上げることができますよ。
水400mlに対し酢小さじ1を入れ、10〜15分ほど放置。その後サッと水洗いすれば完了です。
米の研ぎ汁に浸してアク抜きをする場合
大根をアク抜きするときは、米の研ぎ汁を使うと◎。米の研ぎ汁に含まれるデンプンがアクを取り除き、大根の甘みも引き立てたせてくれますよ。
竹串が通るほど柔らかくなるまで煮れば完了です。
重曹水に浸してアク抜きをする場合
ワラビ、フキノトウなどのアクの強い山菜は、アク抜きをするときに重曹を使用します。重曹のアルカリ成分が山菜の繊維を柔らかくし、アクを抜きやすくしてくれるんですよ。山菜ごとに適したやり方が違うので注意してくださいね。
「アク抜き」をするときは浸す時間に注意!
野菜のアク抜きは長時間浸すのがNG。野菜のなかの栄養まで流れ出てしまう可能性があります。野菜ごとに適した時間があるので、それに従って浸しておくようにしましょう。
「アク抜き」をして野菜をおいしく食べよう
野菜はアク抜きをすることで見た目や味がよりよくなります。栄養面に影響することもあるので、ぜひやってみてくださいね。