「淡竹(はちく)」はタケノコの一種。あまり市場に出回らないので、食べ方を知らない人も多いですよね。えぐみが少なくたんぱくな味なので、どんな料理でも食べやすいですが、時間とともにアクが増すので下処理が必要です。
そこで今回は、淡竹の下処理方法をご紹介します。
淡竹は下処理が必要?
淡竹はアクが強くないので、採ってすぐであればアク抜きしなくても調理できます。
しかし、収穫してから時間が経つと、少し苦みやえぐみが出てくるので、アク抜きをしたほうがいいですよ。
淡竹の下処理のやり方は?
淡竹は、皮を剥いて米ぬかで下茹でします。米のとぎ汁で代用してもOKです。アク抜きは次の手順で行ってくださいね。
① 淡竹を洗て皮を剥く
淡竹の根元の方から包丁の刃を軽く入れ、穂先に向けて切り込みを入れます。身に多少切れ目が入っても問題ありません。
切り込みに指を入れ、開くように皮を剥きましょう。
穂先の方は皮も柔らかくそのまま食べられるので、剥かなくてもOKです。
② 茹でる
大きめの鍋に淡竹を入れ、水と米ぬかを入れて火にかけます。
淡竹が出てこないように落とし蓋かクッキングシートを被せておきましょう。淡竹が長くて鍋に入らない場合は、カットして入れてくださいね。
沸騰したら弱火にして、竹串が刺さるまで茹でましょう。
③ 冷まして水を換えて放置
火をとめて冷えるまで放置します。完全に冷めたら水を取り換え、一晩さらしておきましょう。
水に浸して冷蔵保存しておけば3日ほど日持ちしますよ。ただし、水は毎日交換するようにしてくださいね。
淡竹の下処理の注意点
淡竹は、収穫後の時間の経過とともに味や風味の劣化が進みます。
蒸れや乾燥に弱いので、収穫後は、ゴミや汚れを落としてから、水で湿らせた新聞にくるんで持ち帰りましょう。
また、すぐに食べない場合でも、なるべくその日のうちにアク抜きを済ませるようにしてください。
時間がなくアク抜きできないときは、水洗いした淡竹を濡れた新聞紙でくるみ、冷蔵庫の野菜室に入れておけば2日ほど保存できますよ。
淡竹を正しく下処理していろんな料理で味わおう!
淡竹は米ぬかを入れて下茹でし、アク抜きすればおいしく食べられます。採れたてはアク抜きしなくてもOKですが、心配であれば下茹でしましょう。
ほのかに甘みのあるたんぱくな味で、天ぷらや焼き物、味噌汁など、どんな料理にも合います。正しく下処理をしていろいろな料理で淡竹を食べてみてくださいね。