ほうれん草はアクが強い野菜の1つ。食べる前に下茹でする必要があると言われていますが、本当に必要なのかと疑問に思ったことはありませんか。
そこで今回は、ほうれん草のアク抜きが必要か、その正しいやり方についてご紹介します。
ほうれん草はアク抜きが必要なの?
ほうれん草のアクの正体は、「シュウ酸」というもの。シュウ酸はカルシウムと結合するので、植物にとっては体内のカルシウムバランスを整えるのに必要な物質です。
しかしヒトにとってシュウ酸は不必要なもの。そのまま食べると体内で固まってしまうので、ほうれん草のアク抜きは行ったほうが良いんですよ。
ほうれん草のアク抜きのやり方
ほうれん草は丸ごと下茹でをしてアク抜きをするのが一般的ですが、実はその方法だとアクとともにビタミンCなどの栄養も失われてしまうんです。
茹でなくても栄養がしっかり取れて、アクも気にならなくなる方法があります。
ほうれん草を1本ずつにばらして、根元を水につけて10分ほど放置。すると根の部分がキシキシとした感触になっています。これがシュウ酸なので水でサッと洗い流せば完了です。
ほうれん草のアクごと食べるならカルシウムと一緒に摂取するのが◎
ヒトの体内に入ったシュウ酸は、カルシウムと結びつこうとします。この働きをうまく活用して、牛乳やチーズ、豆腐、卵などと一緒に摂取すると、体内でシュウ酸を吸収せず外へ出すことができます。油揚げやしらすでもOKです。
ただし、アクを取りすぎてしまうとカルシウムの摂取を妨害することになるので、逆にカルシウム不足になりかねないので注意してください。ほうれん草の調理では、組み合わせる食材を工夫することが大切です。
ほうれん草のアク抜きを適切に行おう
ほうれん草のアクの正体は、カルシウムの摂取を妨害する「シュウ酸」。ほうれん草を食べる前にできるだけ取り除く方がおすすめです。丸ごと下茹ですると栄養が失われるので、ほうれん草の栄養を損なわないよう適切な方法でアク抜きをしてくださいね。