「煮切る」という言葉をご存知ですか?「煮切りみりん」「煮切り酒」という言葉もありますが、耳慣れない言葉なので、どういう意味なのか知らない人もいますよね。
そこで今回は、「煮切る」とはどういうことか、そのやり方をご紹介します。
「煮切る」とは?
「煮切る」とは、酒やみりんを煮てアルコール分を飛ばすこと。
酒やみりんにはアルコールが含まれているため独特な香りがします。加熱して調理すればアルコールが飛ぶのであまり気になりませんが、あえものや酢の物など加熱しないで使うときは、料理の風味を損なってしまうため煮切る作業が必要になります。
「煮切る」は何のために行うの?
酒やみりんを煮切れることで、酒臭さがなくなり、旨味や甘みが強くなります。アルコール分は消えますが、みりんや酒の持つ食材の生臭さを消す効果は残っているので、料理がよりおいしく仕上がるんです。
酒やみりんを多量に使うとき、あまり加熱しない料理に加えるときは、煮切ってから使うのがおすすめですよ。
「煮切る」ときのやり方は?電子レンジでできる!
酒やみりんは、大さじ1程度であれば電子レンジで煮切ることができます。500Wで20秒加熱すれば、アルコールが蒸発しますよ。
多量に使う場合は鍋で行うのが◎。100ml程度であれば、強火にかけてふつふつとしてきたら弱火にし、30〜40秒ほど加熱すれば完了します。
「煮切る」必要がない調味料もある?
基本的にはみりんや酒にはアルコールが含まれていますが、「みりん風調味料」にはアルコールがほとんど含まれていません。そのため、ドレッシングや和え物に使いたい場合は、「みりん風調味料」を使うと便利です。
ただし、みりんに比べてアルコールが少ない分、保存性が良くない特徴があります。開封後は冷蔵庫で保存し、早めに使い切るようにしてくださいね。
「煮切る」ことで料理をよりおいしく
酒やみりんは、煮きることでアルコールを飛ばせば、料理がよりおいしく仕上がります。煮切るのがおっくうなときは、アルコールをあまり含んでいない調味料もうまく使えるといいですね。