土鍋で炊くご飯ってどこか炊飯器よりもふっくら炊きあがるイメージがありますよね。では一体どうしてご飯がふっくら炊けるのでしょうか。
今回はご飯がふっくら炊きあがる秘密や土鍋を使ったご飯の炊き方についてご紹介します。
ご飯を土鍋で炊くメリットって?
土鍋を使ってご飯を炊く1番のメリットは「米の芯までふっくら炊けること」です。米は熱と水を加えることでデンプンが変化してうまみや甘みが出てきます。
例えば、炊飯器の急速モードだったりお鍋を使ったりして短時間でご飯を炊こうした場合の多くは、米の芯が硬いまま炊いてしまうことが。一方、土鍋は熱がゆっくり伝わるので芯からうまみや甘みがじんわりと引き出せるのです。
土鍋を使ったご飯の炊き方|正しい手順とちょうど良い水加減は?
土鍋でご飯を炊く手順は次の通りです。
濁りが薄くなるまで水で研ぐ
水をためたボールに米をのせたザルを入れて米を研ぎます。濁りがなくなるまで数回手早く行いましょう。
夏は30分、冬は1時間吸水させる
米の芯まで水分が行き渡るようしっかり水を吸わせます。水温が高いほど吸水が早くなります。
1合につき200〜250mlの水を入れる
吸水させたらしっかり水気をきってから土鍋に米ときれいな水を1合あたり200〜250ml入れます。
沸騰するまで中火
10〜15分ほどで沸騰してくるので蓋をあけて沸騰が確認できたら弱火にします。
弱火で15分
弱火にして15分ほど炊くと水分が減り、水やブクブクの泡がなくなリます。
中火で10〜20秒
蒸らしのために土鍋内の温度を上げます。蓋をしてから中火で10〜20秒ほど温め直しましょう。
10分蒸らして完成
蒸らし終えたら蓋をあけてしゃもじでご飯を底から返して中に空気を入れてあげましょう。
弱火で確認したときに水分が残っているときは、1〜2分ごとに蓋をあけて見るようにしてくださいね。
土鍋を使ったご飯の炊き方|注意点は?
土鍋でご飯を炊くときの注意点は1つ。土鍋は通常よりもご飯が「柔らかくもっちり」仕上がることです。少し硬めのご飯や水分が少なめのご飯が好みな方は、吸水時間を少し短くしたり、入れる水の量を減らしたりしてみてください。
土鍋を使ったご飯の炊き方のポイントは十分な「浸水」
土鍋はじっくり時間をかけて熱を与え、ご飯の甘味を引き出すのに優れた道具です。その特徴を活かすには、お米に十分な水分を吸水させておくことが大切になります。お米の「浸水」を欠かさないようにして、美味しいご飯を楽しんでくださいね。