ご飯を多めに炊いてしまい、すぐには食べないけれど冷凍するほどではない…。そんなとき、「常温で保存できないかな?」と考えたことはありませんか。
今回はご飯を常温保存しても良いのか、その際の注意点などをご紹介します。
もくじ
ご飯は常温保存できる?
ご飯は冷蔵庫に入れておくと固くなって風味が落ちるので、常温で保存できないのかな?と考えたことのある人は多いかもしれませんね。
保存する部屋の温度や湿度、季節によっても変わってきますが、結論から言うと常温保存はできるだけ避けたほうが安心です。
ご飯の常温保存|なぜ避けたほうがいいの?
ご飯を常温で保存すると、菌が発生して食べたときに食中毒を起こしてしまう可能性があります。
ご飯で食中毒を引き起こす原因菌として、「セレウス菌」というものがあります。嘔吐や下痢などを引き起こす原因となる菌なので、十分な注意が必要です。
さらにセレウス菌は、見た目やニオイでは判別が難しいのがやっかいなところ。
下記では、ご飯にセレウス菌を発生させないための注意点をご紹介します。
ご飯の常温保存|食中毒を防ぐには?
5度以下、60度以上で保存する
セレウス菌は5〜60度の温度で活性化しやすいと言われています。
季節や室内環境にもよりますが、常温で長く保存すると、セレウス菌の発生しやすい環境を作ることになってしまいます。
なるべくご飯を素手で触らない
セレウス菌は、自然環境の中に広く分布する菌。外気に触れた手で直接ご飯を触ると、菌を繁殖させてしまう可能性があります。
これは食中毒全般に言えることですが、食品はなるべく手で触らないようにしましょう。
ご飯の常温保存|「おひつ」を使えば常温保存できる?
それでもご飯を常温で保存したい…という方には、「おひつ」がおすすめです。
おひつとは、炊きあがったご飯を入れておく蓋付きの鉢のようなもの。旅館やお寿司屋さんなどで見たことがある人が多いかもしれません。
一般的におひつは木製で、この木がご飯の余分な水分を吸収する役割を担っています。おひつに入れておけば、ある程度の時間、炊いたご飯を美味しく保存することができるんです。
メーカーにもよりますが、半日ほど常温で保存できるとうたっている商品も。ご飯を常温で保存したいという人は、ぜひおひつも検討してみてください。
ご飯の常温保存|できれば冷凍がおすすめ
食中毒を防ぎ、ご飯を美味しい状態で食べるためには、常温や冷蔵ではなく冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍するときはできるだけ平らにならし、さらに真ん中をくぼませた状態でラップに包みます。
こうすることで効率的に凍らせられるうえ、解凍も早くできますよ。
ご飯の常温保存はなるべく避けよう
上述の通り、ご飯を常温で長く保存すると食中毒の危険性があります。炊いたご飯はなるべく早く食べきるか、すぐに冷凍しておくのがおすすめですよ。