煮物料理をつくる上で用意しておきたい「落とし蓋」。

ただ、落し蓋がなく別のもので代用できたら…と思っている人も多いと思います。

そこで今回は、落とし蓋を代用できるものをまとめてみました。実際の使い方も詳しくご説明します。

落し蓋は別のもので代用できる?

落とし蓋 ステンレス
落とし蓋が必要な場合は、きちんとしたものを使わなければと思いがちですが、実は別のもので代用することができます。

どのおうちにもある、クッキングシートやキッチンペーパー、アルミホイルなどで代用できますよ。

ただし、それぞれを落し蓋として代用する場合には、おさえるべきポイントがあるのでそれぞれについてご紹介します。

キッチングペーパーやクッキングシートで落し蓋を代用

落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
まずは、キッチンペーパーまたはクッキングシートを用意します。どちらも落とし蓋への作り方は同じなので今回はキッチンペーパーを使って説明します。

落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
鍋の大きさに合わせてクッキングシートやキッチンペーパーを切り取ります。鍋よりも少し大きめにするのがポイント。

クッキングシートは手動で切り、キッチンペーパーは点線などに合わせて切り取ってからハサミなどでサイズを調整しましょう。

ハサミでの調整が手間な人はそのまま使ってもかまいませんが、あまりにもサイズが大きすぎると、煮汁を余計に染み込ませるだけなので注意してください。

落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
続いて、切り取ったキッチンペーパーを三角形に折りたたんでいきます。角と角を合わせるようにして、中心部分は変えずに数回折りたたみます。

今回はわかりやすく、折りたたむ部分に赤線をひいています。

落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
続いて、空気の抜け穴を作ります。先っぽ、側面の中心部分 × 2、外側の合計4箇所をハサミで切り抜きましょう。

ハサミの代わりに、あとから菜箸などで突いて穴をあけてもかまいません。

落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
キッチンペーパーを広げれば完成です。穴のサイズは切り取るサイズによって変わるので調整してみてください。

落とし蓋 クッキングシート キッチンペパー
落とし蓋 効果 大根
完成したら、落とし蓋として利用しましょう。具材にかぶせたあと、煮汁を上からかけてあげてもOKです。

アルミホイルで落とし蓋の代用をする方法は?

続いて、アルミホイルを使った落とし蓋の作り方をご紹介します。

落とし蓋 アルミホイル
まず、アルミホイルを用意します。一般的なアルミホイルでかまいません。

アルミホイルを適当な長さで切る
続いて、鍋の大きさに合わせてアルミホイルを切りましょう。

アルミホイル
一度クシャクシャにまるめてから広げて、数箇所ほど菜箸で穴をあければ完成です。

落とし蓋 アルミホイル
あとは鍋のなかにアルミホイルをかぶせます。周りの隙間は箸でつついてうめてください。

鍋からアルミホイルを取り出すときは、一旦アルミホイルを沈めて表裏の両面にアクをくっつけるようにするとアク取りの手間がはぶけます。

落とし蓋を代用するときの注意点は?

落とし蓋 アルミホイル
キッチンペーパーやアルミホイルを落し蓋にするときの注意点はそれぞれ1つずつ。

キッチンペーパーは煮込みすぎると煮汁を吸収してしまうので、煮汁の量が少し減ってしまう点に注意を払いましょう。

アルミホイルは「長時間落とし蓋にしていると溶け出して穴が空く可能性がある」ことです。穴が空いてしまうと慌ててしまうかもしれませんが、健康面に害はないので安心してくださいね(※1,2)。

落とし蓋はキッチンペーパーかアルミホイルで代用しよう!

煮物 落し蓋 落とし蓋 大根 
落し蓋を代用したいときは、キッチンペーパーやクッキングシート、アルミホイルなどが使えます。

今回実践してみたコジカジ編集部としては、キッチンペーパーのほうをおすすめします。キッチンペーパーは煮汁を少し吸水してしまいますが、最も味を染み込ませるのに活躍してくれました。

もし、代用品に迷ったときはキッチンペーパーを、キッチンペーパーがなければアルミホイルかクッキングシートを利用してみてください。

※1 参考文献:パンフレット - 一般社団法人 日本アルミニウム協会
※2 参考文献:「アルミホイルと食品」食品安全委員会