おうちのなかの収納によく使われる押入れ。しかし、大きなスペースはあるもののうまく使いこなせずに、困った経験はないでしょうか。
そこで今回は、スッキリ賢い押入れ収納術について、基本的な方法と100均グッズなどを使った応用的なアイデアをご紹介します。
そもそも押入れって何?クローゼットとは違う?
おうちのなかの収納スペースには「押入れ」と「クローゼット」がありますが、その違いをご存知でしょうか?
もともと「押入れ」は布団や家財を入れるための収納スペースとして生まれたもの。
布団の収納を考慮して収納に「奥行き」があるのが特徴で、シングルの布団をたたんで押入れにいれるとぴったり収まります。押入れには中段に板があり、上下に2分割されているのが一般的です。
一方で、「クローゼット」は衣類や食料などをしまう収納スペースを指すので、布団をたたんでも奥行きが足りません。洋服用の備え付けのポールなどがあるのも特徴です。
押入れ収納を上手に使いこなすには、クローゼットと違う「奥行き」と「上下の段」を上手に活かしましょう。
押入れ収納には何を入れるのがおすすめ?
押入れに入れるメインのものは布団類。ただし、それだけではいっぱいにならないので、ほかにもさまざまなモノが収納できます。
たとえば、クリスマスツリーやファンヒーターなど季節品のほか、毎日使うコード式の掃除機、アイロンやアイロン台、衣類、本、趣味の道具、子供のおもちゃなど、挙げたらキリがありません。
せっかく広いスペースあるので、ほかの棚では収納できないもの、大きくて隠しにくいものを収納すると家全体がスッキリしますよ。
押入れの収納のコツは?
押入れの収納を考えるときは、「奥行きを活かす」「上下2段を分けて考える」という2つのポイントのほか、「大きいものから収納すること」を心がけるとうまくいきます。
奥行きを活かす
奥にあるものは取り出しにくくなるので、使用頻度が低いものを置きましょう。使用頻度が高いものはできるだけ手前にいれます。また、奥行きのある引き出しやキャスター付きのラックを使うと奥のものでも出しやすくなるのでおすすめです。
上下2段を分けて考える
上下で入れるものを分けて考えます。かがまないと収納できない下段にはあまり使わないもの、上段には頻繁に出し入れするものを収納します。毎日使う布団は上段、季節品は下段です。
押入れによっては、天袋と呼ばれる、さらに高い位置の収納もあります。下段と同じように少し収納が手間なので、使わないものを収納すると便利ですよ。ただし、重たいものは避けましょう。
大きいものから収納する
収納するときに意識したいのが「大きいものから収納する」です。布団や家電製品など、大きく場所をとりそうなものから押入れに当てはめて、余ったスペースをどう有効活用するか考えていくと、無駄なく有効に使えます。
押入れの収納アイデアまとめ。100均は使える?
具体的に押入れをキレイに使うための収納アイデアをいくつかご紹介します。押入れのサイズはおうちによっても違うので、自分のおうちにピッタリな収納方法を考えてみてくださいね。
突っ張り棒で布団を仕切る
中段と天井に突っ張り棒をたてれば簡易的な仕切りになります。圧縮袋などで小さくした布団を立てて収納し、突っ張り棒で区切っていくとスペースが有効活用できます。
カラーボックスで高さを活かす
押し入れの高さを有効活用するなら、カラーボックスやコの字型のラックなどを並べて底上げするのがおすすめ。その上に布団を置けば、いっきに収納量を増やせます。
棚(ラック)を使って細かい収納を作る
奥行きのある収納棚(ラック)を何段も重ねて押入れに入れれば、細かなものも分けて収納できます。100均で販売されているオシャレな箱を使えば、見栄えもキレイです。
キャスター付きの収納ラックを使う
下段はキャスター付きのものが便利。本でも家電でも重たいものがすんなり出し入れできますよ。
これでスッキリ!押入れの収納術におすすめのグッズは?
収納アイデアに出てきた収納グッズは、素材や色の違うさまざまな商品が販売されています。押入れの使い勝手がよくなるので、好みのものを購入してみてはいかがでしょうか。
『Fits フィッツケース ロング』(天馬)
奥行きのあるプラスチック収納ケースです。積み重ねて使うこともでき、別売りのキャスターを使えば出し入れも楽ちんです。
『押入れハンガーポール』(積水樹脂)
押入れをクローゼットのように使える突っ張りポール。押入れの左右の壁に突っ張り、中心にはそれを支える支柱があるので、クローゼットのように衣類をハンガーでひっかけて収納できます。
『押入れフリーラック 伸縮タイプ 2台入り』(伸晃)
高さと横幅を調整できる伸縮ラックです。布団の収納の下に入れれば無駄なスペースがありません。2段まで重ねることもできるので、高い押入れには重宝します。
『押入れ収納ラック キャスター付き』(山善)
キャスターのついた収納ラック。幅が押入れの奥行きに近いので、無駄なく収納できます。本などの重たいものも、キャスターがあるので出し入れが楽です。
覚えておきたい!
押入れは収納以外に活用できる?
じつは押入れは収納以外の用途でも使えます。
たとえば、中段の板を机に見立てて、勉強机や書斎にしたり、すのこを敷いて布団を敷いてベッドスペースにしたり。賃貸住宅でなければ、中段の板を外すこともできます。床から天井までの広い空間としても使うこともできます。
想像次第でどんな空間にも変化するので、収納以外の用途で使いたい人は検討してみてくださいね。
押入れの収納を整理して快適な生活を!
押入れは家族のモノをたくさん収納できる大切なスペース。ただモノを詰め込むのではなく、効率的に収納して、お部屋はスッキリさせたいですね。
「奥行き」「上下2段」「大きいものから収納」を意識して、しまったものにラベルを貼っておけば、取り出しやすさもグッと改善しますよ。