おうちのなかで下水のような臭いが漂ってくることってありませんか?
なんだか臭いけど、出どころがわからずにどうやって対処したらいいか困っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、下水臭いニオイについて簡単にできる原因の突き止め方と対策をまとめてご紹介します。
家の中が下水臭くなる原因は?
下水のような臭いがするのは、配管をつたって下水道から臭いが上がってきているのが原因です。どこかが汚れているせいで臭くなっているということはほとんどありません。なので、臭いの出どころは「水回り」のどこか。
下水の臭いは夜になると出てくる?!
キッチンの排水口をイメージするとわかりやすいですが、水回りの排水管はS字型になっているなど、少し水がたまる場所があってその水のおかげで臭いが上がってくるのを防いでいます。これを「封水(ふうすい)」と呼んでいます。
しかし、何かの拍子でこの封が解けたり、水を使わなくなったりした夜に下水の臭いが部屋まで上がってきてしまうことがあります。
下水臭い場所はどうやって特定する?
まずは「洗面所・お風呂」「トイレ」「キッチン」と下水の臭いが強い場所を探して、排水管周りをチェックしていきましょう。
下水の臭いが充満していると少しずつ鼻が慣れ、場所を突き止めるのがむずかしくなります。そこで、窓を開けて換気したあと、めぼしい場所を探していきましょう。
洗面所・お風呂
一番可能性が高いと思われるのは意外にも洗面所付近。洗面所には洗面台・洗濯機・お風呂と3つの排水口があるのでトラブルが起きやすい場所なんです。
とくに洗濯機の排水口はふだんから意識することはほとんどないので、忘れがちな場所。洗濯機の排水ホースと排水口のつながりが悪いせいで起こることもあるので、臭わないかしっかりチェックしましょう。
トイレ
トイレでは便器にたまる水が「封水」の役割をしています。ずっと使っていないトイレだと水が蒸発し、下水から臭いがそのまま上がってきてしまうことも。
トイレに下水の臭いがこもっている場合は、水が少なくなっていないか確認してみましょう。
キッチン
キッチンの換気扇を回しても臭いが抜けないときはキッチンの排水口に原因があるかもしれません。
キッチンの排水口にはコップを逆さにしたようなフタが設置され、なかに封水がたまっています。水を勢い良く流し続けると、この封水ごと流れていってしまう場合があるので注意しましょう。
下水臭い水回りの直し方は?
下水の臭いが上がってくるのは基本的に「封水が切れたこと」が原因です。なので、臭いを解消するには水を注ぎ入れるだけで十分。
長期間掃除していなかった場所なら、詰まりの予防も兼ねて『パイプユニッシュ』などのパイプ用の洗剤などを使って内部の汚れを流しておくとさらに効果的。排水口で繁殖していた雑菌汚れもキレイになりますよ。
作業が終わったら窓を開けて風を通し、こもったイヤな臭いを外に追い出しましょう。臭いの出どころさえわかってしまえば、あっという間に解決できますね。
下水の臭い対策をしても改善されない…
シンクの排水口に水を注ぎ入れ、汚れをキレイに掃除しても臭いが改善されない…という場合は、排水口ではなくさらに「その下」に原因があるかもしれません。
シンク下や洗面台下の収納スペースがひどく臭っている場合は、配管と下水を流す穴のすき間を通ってニオイが上がってきていることも。この場合は「パテ」というアイテムを活用してふさいでおけば大丈夫。
ただ、おうちを建てるときの工事に問題があった可能性もあるので、点検をかねて工務店などに問い合わせてみるといいですよ。
下水の臭い対策で家の中の快適を守る
下水の臭いが部屋に広がっていると、外出から帰ってきても落ち着かないですよね。
原因がわからなくて困っていた人も多いと思いますが、「水回り」を重点的に探せばニオイの出どころを見つけられます。
水を注ぎ入れ、このタイミングでたまっていた汚れまでスッキリ落とせば、イヤな臭いに悩まされることはなくなりますよ。