布巾やタオルは、使ったあとに濡れたまま放置しているとイヤな臭いで出てきますね。
こうなると「洗濯しても臭いがなかなか落ちない…」と感じるはずです。
でも、「煮洗い」という方法なら、スッキリ清潔な状態に戻せるんですよ。
今回は「煮洗い」のやり方を実践しながら詳しくご紹介します。
もくじ
煮洗いとは?鍋で煮沸するの?
![沸騰](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/576/_DSC5558-thumb_480.jpg?1532415766)
「煮洗い」とはその名の通り、鍋で煮て洗う洗濯方法です。
熱をくわえると汚れがやわらかくなったり、洗剤の洗浄力が高まったり、殺菌できたり…と、メリットはたくさん。
その結果、頑固に染み付いた臭いや汚れがスッキリなくなって、洗濯機で洗うよりも白く仕上がります。
一般的な洗濯とはかけ離れたやり方ですが、その効果は抜群なんです。
煮洗いのデメリットは?布巾やタオル向き!
![洗濯物 外干し ピンチハンガー](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/002/402/shutterstock_524925322-thumb_480.jpg?1496131410)
煮洗いは洗浄力が強い反面、繊維が傷んだり、色落ちしたりする恐れがあります。
そのため、色落ちの心配がない白いものや、熱に強い「綿」や「麻」といった素材を洗うときに向いています。
衣類の洗濯というよりは、シミ汚れや臭いが出やすい布巾やタオル、雑巾などに向いた洗い方だと考えてください。
まずは一度、布巾やタオルなど繊維が傷んでもいいものを用意し、煮洗いでどれくらい変化があるか試してみましょう。汚れたら捨てるしかなかった布巾も真っ白になって輝きを取り戻しますよ。
煮洗いに必要な道具は?鍋とオキシクリーン?
![煮洗いに使う道具](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/594/_DSC5642-thumb_480.jpg?1532417596)
- 必須
- 『アタック』などの洗濯洗剤
- 鍋
- あると便利
- 『ワイドハイター』『オキシクリーン』などの酸素系漂白剤
煮洗いに使う鍋は、専用のものを用意する必要はありません。料理で使い古したものなどで大丈夫です。ただし、アルミ鍋は洗剤と反応して黒ずむことがあるので避けましょう。
使う洗剤は普段使いのもので大丈夫ですが、できれば粉末のものが効果的。今回は粉末の「アタック」と粉末の酸素系漂白剤である「オキシクリーン」を用意しました。
煮洗いのやり方や時間は?動画で解説!
煮洗いのやり方はいたってシンプルで「洗剤を加えた液で煮る」だけです。
動画でサクッと確認したい方は、こちらを参考にしてみてくださいね。
今回はふきんの代わりに汚れた雑巾を準備しました。次の手順でやってみましょう。
準備
![煮洗い前の雑巾](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/582/_DSC5587-thumb_480.jpg?1532415768)
今回用意した雑巾です。少し使い込んでいて、黄ばみが目立ってきています。
まずは準備として、鍋の7〜8分目くらいまで水をいれて沸かしましょう。ふきんを何枚も洗いたい場合は大きめの鍋を使うのがおすすめです。
洗剤を溶かす
![煮洗い](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/577/_DSC5567-thumb_480.jpg?1532415766)
今回は洗濯1回分で使うくらいの酸素系漂白剤と少量の洗濯洗剤をいれました。粉末タイプの場合は泡が勢いよく発生するので少しずつ加えるのがコツ。
![煮洗いで洗剤をいれたとき](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/592/_DSC5627-thumb_480.jpg?1532417595)
洗剤を一気に加えてしまうと、このようにあふれてしまうので注意しましょう。
洗濯物を入れて煮る
![煮洗い](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/583/_DSC5595-thumb_480.jpg?1532415769)
雑巾を入れたら保温するため、弱火にして10分ほど煮ます。沸騰した気泡で浮いてしまうので、定期的にぐるぐるとかき混ぜると、まんべんなく液に浸ります。
![煮洗いででた汚れ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/586/_DSC5620-thumb_480.jpg?1532415770)
泡をよけると、黄ばみ汚れがお湯にどんどん溶け出していることがわかります。
取り出したらすすぐ
![すすぐ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/588/_DSC5624-thumb_480.jpg?1532415771)
時間がたったらシンクに流し、流水で冷ましながらすすぎます。冷めるまで一旦待っても大丈夫。つけおきすることでより洗浄効果が高まりますよ。
干す
![煮洗い後の雑巾](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/589/_DSC5626-thumb_480.jpg?1532415771)
あとは通常の洗濯物と同じように吊るして干せば完了です。
![煮洗い後の雑巾](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/009/595/IMG_2404-thumb_480.jpg?1532421170)
新品のように真っ白とまではいきませんが、黄ばみが取れて白さを取り戻しました。
煮洗いは「重曹」でもできる!
![重曹とお皿](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/007/351/_DSC2336-thumb_480.jpg?1526883092)
鍋のなかに洗濯用の洗剤を入れるのに抵抗があるなら、口にはいっても心配がない自然由来の「重曹」や「粉石けん」を洗剤代わりに使うといいですよ。
水1Lに対して重曹は大さじ1杯、粉石けん小さじ2杯を目安に入れましょう。
重曹は、温めることで油汚れを強力に落とせる成分へと変化します。皮脂や手垢が原因で黒ずんだタオルなら、キレイになるかもしれませんよ。
ただし、洗浄力は市販の洗剤を使うよりも弱め。できて間もない軽い汚れに向いた方法といえます。
洋服を煮洗いすることはできるの?
![Tシャツ 洗濯](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/002/487/shutterstock_50918917-thumb_480.jpg?1496652372)
煮洗いをやってみると、その汚れの落ち具合からシミが付いてしまった衣類でも試してみたいと思うかもしれませんね。
煮洗いは効果が高い方法ではありますが、服の素材との相性が悪いとかなり傷めてしまう恐れも。
綿100%の無地Tシャツなどであれば問題ありませんが、プリントなどの装飾があったり化学繊維が合わせて使われていたりすると着れなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
煮洗いにも使える洗いおけが便利!
布巾やタオルが入る大きさの鍋がなかったり、料理に使う鍋と分けたい人は、熱にも強い洗い桶が1つあると便利です。
『ホワイト シリーズ 丸型 洗い桶』(野田琺瑯)
野田琺瑯の洗い桶はそのまま火にかけられるので、煮洗いにとっても便利。もちろん、通常のつけ置き洗い用の桶としても使えます。
ほかにも足湯に使ったり、シンクに置いて野菜を洗ったり、氷といっしょに飲み物を冷やしたりさまざまな使い方ができます。
『ホーロー製 たらい』(野田琺瑯)
同じく野田琺瑯から販売されている、直接火にかけられるタイプのたらい。取っ手がついているので持ち運びも楽ちんです。
直径40cmと口が大きいので、大きめのタオルなども入れられますよ。
煮洗いで布巾やタオルの汚れを煮沸消毒しよう!
![タオル](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/000/648/shutterstock_515079334-thumb_480.jpg?1496129732)
洗っても洗ってもなかなか取れない、タオルや布巾のいやな臭いやシミ。1度雑菌が定着してしまうと、洗濯で取り除くのはむずかしいものです。
でも煮洗いを活用すれば、すぐにキレイにできますよ。殺菌も除去できて、また清潔に使えます。真っ白に戻った布巾なら掃除も楽しくできますね。