休日に工作やDIYで使うこともある水性ペンキ。子供たちと楽しんでいるおうちも多いと思いますが、壁や床、洋服などについたらなかなか取れないので困りますよね。
ここでは、うっかり服や肌などに水性ペンキがついてしまったときの落とし方を紹介します。確認して早くとりかかれれば問題なくキレイにできますよ。
もくじ
水性ペンキは落とせる?塗料が乾いたあとは?
水性ペンキは乾く前であれば、落とすのはむずかしくありません。乾いていなければ水に溶けてくれるからです。
しかし、一旦乾いたあとは膜のようになって水に溶けなくなる性質を持っているので、落ちにくくなります。なので、水性ペンキがついてしまったら、できるだけ早く洗い流すことが鍵です。
「水性」だから水に溶けやすいと思って後回しにすると、こびりついて取れなくなってしまう可能性があるので、注意してくださいね。
水性ペンキの落とし方|服の洗濯手順は?
洋服に水性ペンキがついてしまったら慌ててしまいますが、簡単に落とせます。しかも、特別な道具は必要ありません。
焦らず次の方法で洗い流してみてください。
流水で流す
着ている洋服に水性ペンキがついたらすぐに脱ぎ、蛇口の流水で十分に洗い流す。
ぬるま湯でつけ置きする
洗面所のシンクなどにぬるま湯を張り、30分ほどつけ置きする。ふだん使っている洗濯洗剤を軽く混ぜておくとより落ちやすくなる。
もみ洗いする
残った塗料を手でもんで落とす。シミの周囲が固まっている場合は歯ブラシなどを使って生地の裏側から叩くように押し出す。
洗濯機で洗う
軽く絞ってそのまま洗濯機に入れて洗う。普段通りに洗濯すれば完了。
ペンキとはいえ、水性のインクなのでついてすぐなら水洗いで十分キレイに落とせます。固まってしまった場合は焦らずお湯につけ、裏から歯ブラシで叩くと落としやすくなりますよ。
水性ペンキの落とし方|壁や床の掃除手順は?
養生をしていても水性ペンキが床や壁、家具などに飛んでしまうことはよくあることです。乾く前であれば落とせることもあるので、次の手順を試してみましょう。
ついた素材の表面が「ツルツル」しているか「ザラザラ」しているかで落とし方が違ってきます。
ツルツルした場所
ガラスやプラスチックなど、水を吸い込まないツルツルした面に飛んだペンキを落とすのは比較的簡単。
乾く前であればティッシュなどで拭き取りましょう。乾いてしまった場合は爪や定規などの平たいもので軽くこすればうまく剥がしとれますよ。デコボコのある場所
木材やコンクリートなど、デコボコして水を吸い込む場所は落とすのは少しむずかしくなります。
市販の「薄め液」「塗料はがし液」などが手元にあれば、それで拭き取ればキレイになることもあります。ただし、デリケートな素材の場合は傷みの原因にもなります。必ず目立たない場所でテストしてからやってみてくださいね。
水性ペンキの落とし方|肌の洗い方は?
水性ペンキは肌によくなじむので、一度つくとこすってもなかなか取れません。
肌にベッタリとついてしまったときは無理にこすり落とさず、お湯を使ってふやかしながらスポンジでこするのが有効です。おすすめはスポンジの硬い面でこする方法。少し痛みますが急いでいるときに便利です。
肌についたペンキは放っておいても取れるので、痛む場合は無理して落とさず自然に落ちるのを待つといいですよ。
水性ペンキの落とし方|乾燥後の対処法は?
水性ペンキがついたことに気づかずに、乾いてしまうこともありますよね。その場合は、以下の方法を試してみてください。
塗料を熱湯につける
乾いて固まってしまった部分を熱湯につけおきして溶かす。
塗料をこすり落とす
ヘラや硬めの歯ブラシなどでこすり落とす
洗濯する
酸素系漂白剤を使って洗濯する
ただし、「手洗い30」の表示がある服や、ウールやシルクの素材など、デリケートな服などはこの方法に適していません。洗濯をする前に確認してくださいね。また、基本的には、水性ペンキが乾いて固まったら、クリーニングできれいにしてもらうことをおすすめします。
水性ペンキの落とし方は「スピード命」
水性ペンキは一度乾いてしまうと落とせなくなりますが、ついてすぐであれば問題なくキレイにできます。頻繁に水性ペンキを使うようなら、薄め液やはがし液をあらかじめ用意しておくと安心ですよ。
事前に落とし方を確認しておくと安心してDIYなどの趣味の時間を楽しめます。作業もはかどって満足いくものができそうですね。