冬になると窓際にどうしても発生する結露。朝起きて水滴がびっしりついた窓をキレイにするのが日課、というおうちもありますよね。
そのまま窓を濡れた状態で放っておくと、カーテンにも水滴がついて不衛生です。
そこで今回は、カーテンの結露対策やカビの予防策、シミができたときの落とし方などをご紹介します。
もくじ
カーテンに結露がつくのはどうして?
お風呂場や冬場の窓辺では、温かい水蒸気を含んだ空気が冷やされると結露が発生しますよね。カーテンもそういった「温かい空気」と「冷たい空気」を遮断する役割で設置されることが多いので、環境によっては結露たくさんつきます。
カーテンの結露を放置するとカビが生える?
そんな結露は結露自体はただの水なのでカーテンについたところですぐに悪影響があるわけではありません。しかし、結露で濡れた状態が長時間続いていたら要注意。
長時間湿っているとカビが発生することがあります。
カビなどの雑菌は湿度の高い場所を好み、窓の汚れやホコリなどをエサに繁殖し始めます。窓とカーテンの間は風が通らないので結露が乾きにくく、放っておくとカビの温床になります。
もしカーテンに黒い斑点状のシミがあればカビ菌が繁殖している証拠なので、早め早めの対処が大切です。
カーテンの結露対策|すぐできる3つの予防策
結露でカーテンがカビるのを防いだり、カーテンが痛むのを防いだりするには乾燥させることが一番のポイント。次の手順を参考にやってみましょう。
①窓を開けて風に当てる
結露した窓とカーテンの間はかなり湿度が高くなります。窓をあけてよく風を通し、カーテンが含んだ湿気を飛ばしましょう。ひどい結露でなければ10分ほどでカラッと乾きます。
②消毒する
カーテンがジメッとしてカビ臭くなっているときは、さらに消毒しておくと安心。アルコール除菌スプレーをひと吹きすればカビ菌の繁殖を抑えることができますよ。
③結露をすぐに拭き取る
水滴がびっしりとついている場合は、雑巾などで拭き取っておくとカーテンを濡らしません。結露取り用のワイパーを活用すると手軽にできますよ。
カーテンの結露対策|結露を発生させない予防策は?
カーテンに結露がつかないようにするには、発生する結露の量を少なくすることが大切。完全になくすことまではできませんが、次の工夫でぐっと少なくできますよ。
加湿しすぎない
快適な湿度は40〜50%といわれています。冬は空気が乾燥しがちなのでつい加湿器をずっとつけてしまいますが、50%以上の湿度は結露の原因になると覚えておきましょう。
お部屋の見える場所に温湿度計をおいて、部屋の湿度がわかるようにしておくと調節しやすいですよ。
断熱シートなどを貼る
窓の結露を防止するため、ガラスに貼りつける断熱シートや窓際用のヒーターなどが販売されています。
アイテムを活用しても結露はぐっと減らせるのでうまく取り入れてみましょう。
カーテンにできたシミの落とし方は?
結露でジメッとした環境が続くと、カーテンに黒カビがつくこともあります。
カビは繊維の奥に根を張って入り込むので、一度できたシミを完全に取りきるのはむずかしいものです。次の手順で除菌漂白を試してみましょう。
用意するのは、『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤と洗濯ネットだけです。
カーテンを外す
窓側にあるレースカーテンを外す。フックはつけたままで大丈夫。
シンクに洗浄液を作る
40℃ほどのお湯を張り、水量に合わせて漂白剤を溶かす。
つけおきする
フックを内側に丸めるようにたたんでネットに入れ、30分ほどつけおきする。
洗濯する
洗濯機に移し替え、手洗いコースなどやさしく洗えるモードで洗う。
干す
カーテンレールに取り付けて、乾燥するまで放置すれば完了。
基本的にはこれでOK。ホコリなどもまとめてキレイになるので、お部屋のなかが明るくなりますよ。
遮熱効果のカーテンも結露対策が必要?
カビの発生を防ぐためにカーテン自体を取り替えたい…と考える方もいるかもしれません。
たしかに、「遮熱」効果のあるカーテンを選べば、ある程度結露を防ぐことはできます。ただし、完全にカビの発生を抑えるまでにはなりません。つまり、どんなカーテンを使っている場合も乾燥させたり、消毒することが大切になるのです。
カーテンの1番の結露対策は「乾かす」こと
結露に濡れたカーテンは不衛生に思えるかもしれませんが、空気中の水分が付着しただけです。
長時間続くとカビが生えるなどのトラブルが起こることはありますが、結露をとってよく乾燥させれば基本的には問題にはなりません。
定期的に風を通し、冬が終わったら洗濯してあげるだけでキレイなカーテンを保てますよ。