料理は楽しいけど後片付けが嫌い…という悩みを解決してくれる食洗機。食事のたびに毎回使うものなので、だんだん中に油汚れがたまってきて困ってしまいますね。
そこで今回は食洗機に油汚れがたまってしまう原因と、その対処法をご紹介します。
そもそも食洗機って掃除が必要なの?
食洗機は毎回洗剤で洗浄しているので、ゴミだけ取っていれば大丈夫と思っている人は多いものです。狭くて覗き込むのもむずかしいので何年も掃除していないなんてこともありますね。
でも実は、食器を手洗いするときもシンクが少しずつ汚れるように、食洗機もお皿の汚れが移って少しずつ汚れます。定期的な掃除が必要なんですよ。
食洗機には食器についていた油汚れや洗剤の溶け残りなどが蓄積されていて、底にこびりつくイヤな汚れに変化します。汚れが少しでも気になったら掃除のタイミングなのでキレイにしてあげましょう。
食洗機に油汚れがたまる原因は?
定期掃除をしているのに食洗機のなかに油汚れがたまってしまうのは、洗剤の使い方に問題がある可能性があります。
大きく分けて2つの原因が考えられるので日々の使い方を振り返りながらチェックしてくださいね。
汚れに対して洗剤が少ない
汚れのひどい食器をそのまま入れるときは、普通の量の洗剤では流しきれないことも。溶け切らなかった油が底に残り、こびりついてしまいます。
また、洗剤を節約して少なめに入れている場合は、慢性的に汚れが流しきれない環境になっているので注意してくださいね。
石鹸系の洗剤を使っている
合成洗剤ではなく、石鹸系の洗剤を使っているおうちではヌルヌルした灰色の汚れができやすくなります。
石鹸成分と油汚れがくっつきヌルヌル汚れが溜まってしまいます。重曹を使っているおうちでも同じ汚れができてしまうので注意しましょう。
食洗機の油汚れを掃除する方法は?
時間をかけて蓄積された油汚れでも、簡単に取る方法があります。まずは必要な道具を確認し、ごっそり取り除いていきましょう。
油汚れを取るのに必要なもの
用意するもの- 必須
- 割り箸
- キッチンペーパー
- 輪ゴム
- 食洗機用の粉末合成洗剤
- あると便利
- 庫内クリーナー
油汚れをこそげ落とすための割り箸、キッチンペーパー、輪ゴムを手元に用意したら準備は完了です。おうちにあるものだけで十分キレイに戻せますよ。
食洗機の油汚れをキレイに落とす方法
手を動かすのは「大まかな汚れを落とすときだけ」で大丈夫。取りきれなかった分は普段の食器洗いで食器用洗剤が洗い流してくれますよ。
お掃除棒をつくる
割り箸にキッチンペーパーを巻きつけ、輪ゴムで留める。
汚れをこすり落とす
目立つ汚れを中心にこすり、汚れを取り除く。汚くなったらペーパーを交換する。
多めに食洗機用洗剤を入れて運転
一度お皿のない状態で運転する。洗剤は1.5倍〜2倍の量を目安に。
何度か継続する
食洗機内部に油汚れがたまっていると1度では取り切れないので、1週間ほど続ける。
市販の庫内クリーナーを活用するとなお効果的。油汚れだけでなく、洗剤カスなども分解して流してくれますよ。
食洗機に油汚れができるのを防止するには?
食洗機に残ってしまう油汚れのほとんどは、ふだんの使い方を改善することでつきにくくなります。
防止法は大きく3つ。組み合わせると効果が高まるので心がけてみましょう。
食器の予洗いをする
使い終えた食器は、予洗いしてから食洗機に入れるようにするだけで食洗機の中の汚れを劇的に少なくできます。
食洗機が洗い流してくれるのでそこまで丁寧にやらなくても大丈夫。濡らしたスポンジでサッと食器をこすって大まかなゴミを流しておくだけでOKです。
洗剤を多めに入れる
普通に使っているのに油汚れができてしまう、という場合は使う洗剤が少なすぎたのかもしれません。
カレーなど、油を多く使った料理のときは普段の倍くらいの洗剤が必要です。普段からも洗剤を気持ち多めに使うことで、掃除の手間がかからなくなりますよ。
こまめにゴミを取る
食材のゴミは食洗機を使うたびにどうしてもたまってしまいます。このゴミにも油が含まれているので、たまっているとゴミの油と洗剤がくっついてうまく汚れが落ちきらないことも。
食洗機を使ったあとは毎回ゴミを取り除き、キレイな状態を保ちましょう。嫌な臭いの予防にもなりますよ。
食洗機の油汚れがスッキリ落ちればピカピカの仕上がりに
食洗機は毎回の食事で使う大切な家電なのに、手入れすることはあまり多くないかもしれませんね。
ふだん人知れず頑張ってくれているので、ねぎらいの気持ちも込めてしっかり汚れを落としておきましょう。
食洗機の中の汚れがスッキリ落ちれば、食器の洗い上がりもぐっと良くなります。ピカピカに輝く食器で食事がもっと楽しくなりそうですね。