毎日の食事の後片付けに欠かせない食洗機。
毎日使う洗剤の代わりに、ナチュラルクリーニングとして重曹を使ってみるのはどうだろう?と考えるひともいるかもしれませんね。
ここでは食洗機に重曹が使えるのか、専用洗剤との違いについてをまとめてご紹介します。
食洗機に重曹を使ってもいいの?
重曹は油汚れなどを落とせるので、お皿洗いに食洗機にも使ったらどうかな?と思うかもしれませんが、「食洗機に重曹を使うのはNG」です。多くのメーカーの取扱説明書にも、「重曹を使用しないでください」と記載があります。
そもそも食器についている汚れは油汚れだけでなく、重曹では落とせない汚れもたくさんついています。
食洗機専用の洗剤はお皿についたさまざまな汚れも対応できるように、酵素やなどが配合されて汚れ落ちがよくっています。この成分が効くことで汚れがスッキリ落とせて、再びお皿につかないようにしています。
この働きを持たない重曹では、食器洗い洗剤の代用にはできないというわけです。
食洗機に重曹を使うとどんな問題があるの?
食洗機に重曹を使うと、汚れが落ちないどころか、不具合が起こることもあります。
1度くらいであれば問題ないかもしれませんが、以下のようなトラブルにつながることも。掃除の手間が増えて余計に面倒な思いをしてしまうので、重曹を使わないようにしましょう。
粉が残る
重曹は水に含まれるミネラル分とくっついて白い粉となり、ガラスのコップなどにこびりつきます。
透明感のあったグラスもキレイにならずにだんだんと曇ってきてしまいます。
取れた汚れがもう一度ついてしまう
食洗機は常に新しい水を使って洗浄するのではなく、一度使った水も再利用して節水しています。
重曹には汚れの再付着を防止する力がないので、一度落ちた油汚れもお皿にかかって再びついてしまいます。
庫内が汚れる
重曹は油汚れを分解できるとはいえ、専用の洗剤の洗浄力にはかないません。油を含んだ重曹が庫内の水たまりに残り、不衛生な環境を引き起こします。
汚れが残ることで臭いも出やすくなるので、重曹を使ったお皿洗いは避けたほうが無難ですよ。
食洗機に重曹以外で使えるものはない?
基本的に食洗機には専用の洗剤しか使えません。
『キュキュット』などの食器用中性洗剤で代用できそうと思ってしまいますが、普通の食器用洗剤では泡立ちがよすぎて食洗機からあふれてしまいます。
掃除が大変になるし、故障の原因にもなるので「専用のものしか使わない」ということは覚えておいてくださいね。
専用の洗剤を切らしてしまったら無理して食洗機を使わず、手洗いしてキレイにしましょう。
食洗機の手入れにも重曹は使えない?
普段のお皿洗いには使えなくても、定期的な食洗機の手入れには使えるかも?と思うかもしれませんが、この場合も、基本的には重曹で掃除することはできません。
食洗機の底には流しきれなかった油汚れなどがたまっています。重曹は油汚れを分解する力がありますが、効果はとてもおだやかで汚れ全部を分解するにはある程度の量が必要になります。重曹は水に溶けにくく、水をかけてもペースト状になるだけ。
無理に重曹を使って食洗機を掃除しても、なかで詰まってしまうなど故障の原因になってしまうので注意しましょう。
重曹でお皿を洗える食洗機がある?
実はリンナイから販売されている食洗機の中には「重曹洗浄」という機能を備えているモデルがあります。このモデルに限っては特別に重曹でお皿洗いができます。
重曹洗浄では通常よりも低い温度の水を使い、すすぎの回数を調節するなど、重曹の力を最大限発揮できるように工夫がこらされています。重曹のデメリットを解消しながらお皿の汚れをスッキリ流してくれますよ。
重曹を使ったお皿洗いが気になるときは、まず取扱説明書を確認してみるといいですよ。
食洗機は「重曹」ではなく「専用洗剤」で洗う!
一部のモデルを除いて、基本的には食洗機には専用の洗剤を使うのが鉄則です。
重曹を使うと節約効果や安全性が高まるようにも思うかもしれませんが、食洗機専用の洗剤は1回に使う量が少なくても汚れ落ちも十分。重曹よりも安く、仕上がりもキレイとなれば使わない手はありませんね。
食洗機を適切に使えれば、いつもキレイな洗い上がりをキープできます。ピカピカなお皿なら収納するのも楽しくなりますよ。