ナチュラルクリーニングで使われる重曹で「洗濯槽をキレイに掃除できないかな…?」と考える人もいるのではないでしょうか。

でも実は、洗濯槽の掃除に重曹を使うのはNG!その理由がなにか見てみましょう。洗濯槽の掃除におすすめの洗剤も合わせてご紹介します。

そもそも洗濯槽が汚れる原因って何?

洗濯機(洗濯槽)の底

洗濯機は使っているうち「洗濯洗剤の溶け残り」や「洗濯物についた皮脂汚れ」といった汚れがたまっていきます。

また、それらをエサに増殖する雑菌やカビなどでも汚れます。

しばらく掃除していないと、これらの汚れが目に見えない洗濯槽の裏側に積もってこびりつき、さらには洗濯物に付着して臭いや汚れ落ちの悪さの原因になってしまうんです。

洗濯槽の掃除に重曹が向いていない理由とは?

洗濯機 掃除 注意

水と混ざるとアルカリ性の性質をもつ重曹には、洗濯槽の酸性汚れ、皮脂汚れを落ちやすくしてくれる作用はありますが、雑菌やカビまで落とす力はなく、せっかく洗っても洗濯槽をすっかりキレイにできるわけではないんです。

それに、重曹は水に溶けにくい性質をもっているため、溶け残りが発生して洗濯槽の穴につまってしまう恐れも。

仮に重曹で洗濯槽の皮脂汚れを落とす場合でも、200g以上の重曹を入れる必要があり、それだけつまりを引き起こす可能性も高まります。

「皮脂」以外の「洗剤の溶け残り」「雑菌やカビ」など、洗濯槽に残った汚れをまとめて取り除くためにも、別の方法でキレイにすることをおすすめします

洗濯槽は重曹の代わりに何を使って掃除すればいい?

酸素系漂白剤で洗濯槽を洗う

洗濯槽に重曹が使えないなら何を使って掃除したらいいんだろう…?と困ってしまいますね。

洗濯槽の掃除では、「酸素系漂白剤」というアイテムがおすすめです。酸素系漂白剤もナチュラルクリーニングに欠かせないアイテム。

用意するものは「酸素系漂白剤」「お湯」「汚れを取るネット」の3つ。次の手順で掃除していきます。

お湯をためる

洗濯機の電源を入れ、40〜50℃のお湯を最高水位までためる。水でも問題ないが、お湯の方が漂白力が高まる。

漂白剤を入れる

酸素系漂白剤を、水10Lに対して50〜100gほどを注ぎ入れてよくかき混ぜる(撹拌する)。

放置する

2〜3時間が目安。洗濯槽の掃除が初めてのときは、汚れもガンコにこびりついていることがあるので一晩つけてもOK。

汚れを取り除く

浮いた汚れをネットや捨てる前のストッキングを使って取り除く。できるだけ網の目が細かいものがいい。

排水し、1サイクル運転

汚れた水を流し、すすぎのために洗濯機を1サイクル動かして完了。

ステップが多そうに思えますが、実際に手を動かすのは30分弱と手間ではありません。つけおきの時間を長くすると汚れをスッキリ落とせますよ。

洗濯槽の掃除 カビ退治

酸素の力でカビや雑菌を退治し、こびりついた汚れをどんどん浮かして落としてくれます。定期的に掃除しておくと出てくる汚れも少なくすみます。

洗濯槽の掃除に使える!重曹以外のクリーナー

洗濯機の洗濯槽クリーナーは、市販のものでもできるだけ余計な成分を入れていない自然派な商品がいくつかあります。見てみましょう。

『アラウ 洗濯槽クリーナー』(サラヤ)

arau.(アラウ) 洗濯槽クリーナー

出典:楽天

無添加の酸素系洗浄成分と天然ハーブの力で、洗濯槽に付着したカビや汚れをきれいに除去し、こもったニオイもスッキリ落とします。同名の洗濯洗剤とおなじく、安全で手肌にやさしい自然派の洗濯槽クリーナーです。

『シャボン玉 洗たく槽クリーナー』(シャボン玉石けん)

シャボン玉 洗濯槽クリーナー

出典:楽天

無添加シャボン玉石けんを洗浄成分に使用した洗濯槽クリーナーです。洗濯槽を傷めることなく掃除ができます。プラスチック槽・ステンレス槽のどちらにも使用可能で、手肌にやさしい使用感ですよ。

『酸素系漂白剤 過炭酸ナトリウム』(ニチガ)

酸素系漂白剤 NICHIGA

出典:楽天

酸素系漂白剤の主成分、過炭酸ナトリウムもそれ自体で販売されています。洗濯槽クリーナーとしてだけでなく、毎日のお洗濯やキッチン用品の洗浄などマルチに使えます。ムダな成分が入っていないので、抜群の洗浄力を発揮します。

洗濯槽の掃除に重曹ではなくクエン酸を使うのは?

重曹とクエン酸

重曹と同様に、自然由来の洗剤としておなじみのクエン酸なら使える?と思うかもしれません。しかし、クエン酸を洗濯槽の掃除に使うのもそれほど効果は期待できません

というのも、クエン酸は酸性の性質をもっているのでアルカリ性の汚れに効果がありますが、洗濯槽の汚れでアルカリ性の性質をもつのは「洗濯石けんの残り」くらいだからです。

重曹と同じように一番汚い雑菌やカビを落とすことができないので、クエン酸を洗濯槽の掃除に使うのはあまりおすすめしません。

雑菌やカビによる汚れも含めて、「酸素系漂白剤」を使ったほうが手間をかけた分だけキレイになりますよ。

洗濯槽の掃除には重曹ではなく、適切な洗剤を使うのがおすすめ

洗濯機は毎日のように使う家電なので、できるだけキレイな状態を保ってあげたいですね。

重曹は酸性汚れに効果があるものの、洗濯槽全体をキレイにするところまでは至らないので、「酸素系漂白剤」を用意して掃除しましょう。

洗濯槽がキレイになると洗濯の仕上がりもよくなり、毎日着る洋服も清潔になって気持ちよく過ごせますよ。