風呂釜の掃除ってしていますか?「風呂釜が汚れている」といわれても、そもそもどこをどうやって掃除したらいいのかわからないかもしれません。
そこで今回は、風呂釜の掃除について説明します。『ジャバ』を使った簡単掃除方法も動画で解説するので、参考にしてみてくださいね。
もくじ
風呂釜って何?掃除するべきなの?
風呂釜は「お風呂のお湯を沸かすための装置」のことで、昔はお釜を使ってお風呂のお湯を沸かしていたので、今でも「風呂釜」と呼ばれています。
浴槽内にお湯が出てくるカバーの付いた穴があると思いますが、これが風呂釜とつながる配管。「お湯はり」や「追い焚き」スイッチを押すと風呂釜内で水が加熱されてお湯になり、それが吹き出すという仕組みになっています。
湯船に穴がなくて追い焚きのできない、蛇口をひねってお湯をためるタイプのお風呂なら風呂釜がついていないので掃除する必要はありませんよ。
風呂釜を掃除しないとどうなる?そんなに汚いの?
お湯を排出するだけなのにどうして汚れがたまるの?と思うかもしれませんが、これは風呂釜の構造が原因。
湯船に残ったお湯を追い焚きする場合に、皮脂や汚れが浮いた残り湯を吸い上げているため、配管に汚れがついてしまうんです。
配管内に汚れがつくと、それをエサにして雑菌が繁殖して少しずつ汚れが増えていきます。その結果、新しいお湯をはったのに「最初から汚れが浮いている」、「お湯が臭い…」といったトラブルを引き起こしてしまいます。
体をキレイにしたはずなのに、かえって雑菌で知らず知らずのうちに汚れている…なんてことになっては元も子もありませんね。
風呂釜の掃除|まずはどんなタイプの風呂釜かをチェック!
掃除をはじめる前に1つ確認してほしいことがあります。それは「風呂釜のタイプ」。
実は、風呂釜には「1つ穴タイプ」と「2つ穴タイプ」の2種類があり、それぞれで掃除方法が違います。次を参考にどちらのタイプかチェックしてみてください。
1つ穴タイプ
浴槽をのぞきこんでみて、カバーのついた穴が1つだけなら1つ穴タイプ。時間がたってもお湯を一定の温度で保てる機能がついているかどうかでも見分けられます。
1つ穴タイプの風呂釜は、残り湯を吸い上げる配管とお湯を吹き出す配管が一緒になっています。ポンプの力で一気に吸い上げて、温めたあとは反対に勢いよく吹き出します。
お湯が出入りするときの勢いが激しいので、比較的汚れがつきにくいのが特徴です。2つ穴タイプ
浴槽をのぞきこんでみて、2つあれば2つ穴タイプ。
2つ穴タイプの風呂釜は上下に穴がついてあり、下の口から冷たい水を吸い込んで温め、お湯になると自然に上昇して上の口から吐き出される構造になっています。
2つ穴は水やお湯の出入りがゆっくりなので、その分配管内に汚れがつきやすいのが特徴です。最近では1つ穴の風呂釜が多いため、その掃除方法を中心にご紹介していきます。
風呂釜の掃除|1つ穴の掃除方法を動画で解説!
用意するもの
- 必須
- 『ジャバ』などの風呂釜洗浄剤(1つ穴用)
風呂釜の掃除方法はとても簡単。『ジャバ』などの風呂釜洗浄剤があればすぐに取り掛かれます。
ただし、「1つ穴用」や「2つ穴用」と商品がわかれているので、しっかり確認してから購入しましょう。
数か月に1回のペースで掃除しておけばキレイなお湯を保てますよ。
- 浴槽内の残り湯をチェック浴槽内の穴より約5cm上くらいまで水をためる。入浴剤が入っていなければ残り湯でもOK。追い焚きができるよう、温度は高くしすぎないようにする。
- ジャバを全量入れる浴槽にジャバの粉末をまんべんなく入れる。1ヶ所にかたまらないよう注意。
- 5分ほど追い焚きをする5分ほど追い焚きをして洗浄剤が配管に行き渡るようにする。汚れがひどい場合やはじめて使用する場合、冷水から使用する場合は追い焚きを10分程に伸ばす。
- 10分ほど放置し、排水する10分ほど放置したあとに一度浴槽の栓を抜き、汚れたお湯をすべて捨てる。
- 1再度浴槽に水をため、5分ほど追い焚きする配管をすすぐための水をためる。自動運転は使わず、蛇口やシャワーなどからためること。追い焚きができるように温度は低めにする。再度穴の5cm上まで水をためたら5分ほど追い焚きする。追い焚き後にお湯を捨てれば完了。
風呂釜の掃除|2つ穴の掃除方法!
- 必須
- 『ジャバ』などの風呂釜洗浄剤(2つ穴用)
2つ穴タイプは掃除をするときに少し手間がかかります。また、1つ穴より汚れがつきやすいので、1か月に1回のペースで掃除するのが理想です。
- 浴槽内の残り湯を確認残り湯が上の穴をおおう位置にあることを確認。足りない場合はシャワーなどで足す。
- 残り湯を約40℃に沸かすお湯の温度が低いと洗浄剤の効果が弱まるので、約40℃に沸かす。
- 下の口から勢いよく洗浄剤を送り込む配管の汚れを勢いよく流すつもりで洗浄剤を送り込む。洗浄剤が入るように何度か押し込む。
- 容器を外して1〜2分沸かす1〜2分ほど追い焚きをして洗剤を循環させる。その後、お湯を張ったままで、勢いよく水を出したシャワーを下の穴に押し当てる。
- 浴槽内のお湯を捨てる配管の汚れが出きったら浴槽の栓を外し、お湯をすべて流す。ゴミが残っていたら浴槽を軽く洗う。
風呂釜の掃除はジャバ以外にも酸素系漂白剤でできる!
風呂釜の掃除は『ジャバ』などの専用の洗浄剤がなくても酸素系漂白剤でできます。
基本的な手順はほとんど同じですが、入れる「量」や放置する「時間」が異なるので注意してください。
1つ穴の場合
酸素系漂白剤を250gほど入れ、2〜3分追い焚きしたあとは、3時間ほど放置します。
酸素系漂白剤は洗濯や掃除にも使える万能洗剤。さまざまな場面で活躍するので1つあると重宝しますよ。
2つ穴の場合
ほかに古タオルも用意しましょう。
2つ穴の下のほうをタオルでふさぎ、酸素系漂白剤50gを上の穴から入れます。あとは50℃以上のお湯を上の穴からあふれない程度にそそぎ、1時間ほど放置するだけ。
洗剤が汚れに浸透して、下のタオルを外すと汚れが流れていきます。仕上げにシャワーの水を勢いよく流せば完了です。
風呂釜の掃除はどれくらいの頻度で行う?
風呂釜は毎日の入浴で汚れていくので、定期的な掃除で清潔を保ちたいですよね。
家庭によってお風呂を使う頻度は異なるので一概には言えませんが、1つ穴タイプの風呂釜の場合は、少なくとも数か月に1回のペースで掃除しておくのがおすすめ。月1回の掃除が習慣になればさらに理想です。
2つ穴タイプの風呂釜は1つ穴より汚れがつきやすいので、少なくとも1か月に1回のペースで掃除するようにしましょう。
風呂釜の掃除におすすめの洗浄剤3選!
ここでは代表的な掃除道具をいくつかご紹介します。
『スクラビングバブル 風呂釜洗浄剤 ジャバ 1つ穴用』
1つ穴の洗浄に使えます。残り湯に溶かして使う粉末タイプで、使い方も簡単です。
『スクラビングバブル 風呂釜洗浄剤 ジャバ 2つ穴用』
少し手間がかかる2つ穴タイプの掃除を簡単にしてくれるアイテム。勢いよく洗浄剤を流し込めるので、古タオルなどほかのアイテムは必要なく、とっても楽ちん。
『シャボン玉 酸素系漂白剤』
漂白効果や除菌効果のほか、臭いを除去する力もある酸素系漂白剤。掃除や洗濯などいろいろな場所で使えるので、常備しておくと安心。
風呂釜の掃除を定期的に行って心地よいバスタイムを!
風呂釜のなかはのぞくことができないので、どれくらい汚れているかわからないですよね。でも、毎日使っていると着実に汚れはたまってきます。
それを防ぐには、定期的な風呂釜の掃除が大切です。年に何回か風呂釜を掃除する日を予定に組み込んでおきましょう。
風呂釜を掃除して、キレイなお湯で快適なバスタイムを過ごしてくださいね。