昔ながらの掃除道具の「箒(ほうき)」。掃除機の普及で手にする機会は少なくなりましたが、最近では手軽に使える掃除道具として再び注目を集めています。
今回は、ほうきの選び方や種類、おすすめ商品を紹介します。
ほうきを使うメリットはあるの?
「ほうきで掃除」と聞くと、面倒なイメージをもつ人も多いかもしれません。しかし、ほうきは意外と手軽に使える上に、さまざまなメリットがあるんですよ。まずは、そのメリットとデメリットについて説明します。
◯ ほうきのメリット
・電気を使わないので経済的
・コンセントにつなぐ必要がないので、移動してどこでも掃除ができる
・音がしないので、時間を問わず気になったときにすぐ掃除ができる
・どれだけのゴミを集められたか、目で見て確認できるので、満足感を得やすい
・大きいゴミでも集めやすい
・床だけではなく、巾木(はばき)などのホコリがたまりやすい場所も掃除できる
△ ほうきのデメリット
・ふわっと舞い上がるゴミを集めるのには不向き
・じゅうたんのような毛足があるものは掃除しにくい
・ゴミをまとめてちりとりに集めて捨てる必要がある
このように、ほうきを使った掃除はデメリットよりもたくさんのメリットがあります。苦手な部分もありますが、得意なところで使えば掃除をラクにしてくれますよ。ほうきが苦手なところは、掃除機やペーパーモップを活用して、使い分けられるといいですね。
ほうきにはどんな種類があるの?
ほうきにはいろいろな種類があります。次からは、家の掃除に便利なほうきを3種類ご紹介します。掃除する場所に合わせて、使いやすい大きさを選びましょう。
柄が長いほうき(長箒)
部屋の床を掃除するなら、柄が長いほうきがおすすめです。腰をかがめずに使える長さを選ぶと、毎日の掃除でも腰に負担がかかりにくいですよ。柄の長さは100〜120cmが目安です。
柄が短いほうき(手箒)
狭いスペースを掃除するなら、柄が短いほうきがおすすめです。段差の掃除や玄関まわりなどの掃除に向いています。ちりとりにゴミを集める際にも適度な長さです。かがむ姿勢になるので、短時間の掃除に最適です。
柄がほとんどないほうき(小箒)
机の上の消しカスや子供の食べこぼしなど、ちょっとしたところを掃除するのに便利なのがハンディタイプのほうきです。棚の上や照明など掃除機では届きにくい場所の掃除にも向いています。
ほうきにはどんな素材があるの?
ほうきと一口に言っても、さまざまな素材があります。それぞれの素材の特性によって得意・不得意があるので、選ぶときの参考にしてください。
ほうき草
「ほうき草」で編み上げたほうきです。もともと枯れた枝をほうきに利用したことから、コキアという植物を「ほうき草」と呼ぶようになりました。草の持つしなりや強さを生かして、ササッと掃き出すことができます。
シュロ(棕櫚)の木の皮
シュロ(棕櫚)は、南九州原産のヤシ科の木の一種。その木の皮は、非常に強くてやわらかく、弾力性、耐久性に優れています。またシュロの毛には樹脂が含まれているので、フローリングに使うと自然のワックス効果がありツヤが出ます。
竹
竹の小枝を束ねて、竹の幹を柄としたほうきです。かたいので、庭や室外用として利用します。
プラスチック
かたくてしなりが強く、砂などの重いゴミもしっかりとかきだせます。プラスチック製なら水洗いができて汚れに強いので手入れも簡単です。
ほうきの選び方は?室内・屋外で違うの?
どこを掃除したいのかで、ほうきの選び方が変わってきます。室内と屋外で大まかなポイントをご紹介するので、参考にしてください。
室内向きのほうきは?
室内ではホコリを掃くことがメインなので、やわらかく毛の細かい素材が向いています。やわらかい毛なら畳やフローリングなどデリケートな場所を傷つけることもありません。
また、室内で使う場合は、機能性はもちろん見た目にもこだわりたいですよね。素敵なデザインのほうきなら、ちょっとしたインテリアにもなりますよ。
屋外向きのほうきは?
コンクリートやかための床材を使っている玄関やベランダなど、屋外の掃除には毛がかたいほうきが向いています。
次からは室内と屋外それぞれの掃除でおすすめのほうきをご紹介します。お気に入りの一本を見つけてください。
室内におすすめのほうき人気3選
1. YATSUYA しゅろ手ほうき
やわらかかくてしなやかな、シュロを使ったほうきです。シュロの特性上、最初の数回はカスが出ますが、使い続けると落ち着きますよ。部屋の隅や細かいゴミを集めたいときにおすすめです。
・掃除機では取れないフローリングの目のゴミが取れます。ほうきにしてはおしゃれなので掃除が楽しくなります。
・掃き心地がとてもなめらか。掃いたときの抵抗感が少なく、細かいゴミも集めやすいです。
- 税込価格
- 1,980円
- 素材
- 棕櫚皮(しゅろかわ)など
2. 白木屋傳兵衛商店 不精長柄箒
1830年創業の白木屋傳兵衛商店のほうき。筑波山のふもとで栽培した良質の草をたっぷり使い、熟練の職人が一本ずつ編み上げています。しなやかな使い心地と毛の抜けにくさに加え、スリムで収納場所を取らない点も支持されています。
・軽くて穂先がしっかりしているので、カーペットのゴミもしっかりかき出せます。掃除機よりも扱いやすく出番が増えそうです。
・毛先がやわらかくて撫でるようにはけます。箒だと壁や床にぶつけても心配がないところもうれしいです。
- 税込価格
- 4,150円
- 素材
- ほうき草(ホウキモロコシ)など
3. アズマ 内ほうき 手編みホーキ 特選 長柄
畳の掃除には、こちらのほうきがおすすめ。掃くときのシュシュっという音が心地よく、楽しく掃除ができそうです。レトロなデザインも人気の理由。フックに引っ掛けておけばインテリアにもなりますよ。
・ほうきの弾力や、大きさ重さなど、総合的に使いやすいです。
・畳、フローリング、カーペットまで全部キレイになります!犬の絡みついた抜け毛もきれいに取れます。
- 税込価格
- 2,590円
- 素材
- ほうき草など
ハンディたインプのほうきおすすめ3選
4. 山本勝之助商店 三玉荒神箒 (棕櫚皮巻)
家具の隙間や机の上、ペットの毛の掃除におすすめ。昔ながらの手法で作った棕櫚箒(シュロぼうき)は、弾力性と耐久性を兼ね備えたすぐれもの。床をなでるように使えばホコリが舞い上がらず、天然のワックスがけの効果も期待できます。
・隅を掃くときに、綿ぼこりが逃げずきれいに集められます。
・しっとりとした穂先で、パンくずや消しゴムかすも残さずきれいに掃き取れます。
- 税込価格
- 1,540円
- 素材
- 棕櫚(しゅろ)など
5. 亀の子 ほうき 手編ハンドほうき
食べこぼしや、机の上のササッと掃除するのに使いやすいハンディタイプ。こだわりのほうき草で編み上げたほうきは、丈夫で長持ちします。すぐに使える場所に置いておけば、いつでも身の回りをきれいな状態にできそうですね。
・引き戸のレーンのホコリはよく取れました。かたすぎず、やわらかすぎず、使いやすいです。
・玄関用のタイルの隙間に入り込んでいた砂がきれいになりました。
- 税込価格
- 1,320円
- 素材
- ほうき草など
6. OXO ほうき ちりとり コンパクト ダスト パン & ブラシ セット
ニューヨークのハウスウェアブランド「オクソー」のコンパクトなほうきセット。ダストパン(ちりとり)にブラシをしまえばすっきり収納できます。毛が細く量が多いので、しなやかに掃けてt細かなゴミもキャッチできますよ。
・ブラシの密度が高く、しっかりとゴミを取ることができるので、気に入っています。
・玄関用のほうきとちりとりとして活躍しています。気づいた時に靴箱から出してサッと掃くことができて便利です。
- 税込価格
- 1,296円
- 素材
- ポリプロピレンなど
玄関やベランダにおすすめのほうき人気2選
7. アズマ 外ほうき名匠 庭園ほうき 長柄 160
ヤシの葉脈から作ったほうき。毛がかたくコシがあるので、落ち葉や小石を効率よくかき出します。持ち手が長いので、腰への負担も少なくゴミ集めしやすいですよ。自然素材で、ウッド調の玄関などによく合います。
・弾力性のあるかためなので、庭掃除がしやすいです。
・シャッシャッという音が小気味良いので掃除が楽しくなります。ゴミもよく取れます。
- 税込価格
- 1,203円
- 素材
- ヤシの葉脈
8. Tidy スウィープ
使い心地とデザイン性を追求した、ほうきとちりとりのセットです。適度なしなりのある毛で、砂もきれいに掃き取れます。ポイントは、傘の柄のように曲がったちりとりの持ち手。腰をかがめることなくゴミを掃き取ることができますよ。
・収納時、毛先が宙に浮く仕様で曲がらないので気に入っています。
・玄関前とベランダにて使用していますが、とても使いやすいです。
- 税込価格
- 3,591円
- 素材
- ポリプロピレンなど
ほうきのおすすめの種類は使い方次第
ほうきの種類は様々で、用途によっておすすめの種類も違います。大切に使うと10年以上も長持ちする掃除グッズなので、お気に入りの一本を見つけたら、愛着を持って大切に使ってくださいね。
ほうきを長持ちさせるためのポイントは「濡れたものを掃かない」「吊るして収納」すること。ほうきをうまく活用して、手軽にキレイな状態をキープしましょう。