毎朝みんなを見送り、夕方に迎えてくれる玄関スペース。おうちの中と外をつなぐ場所なので、ホコリがたまったり、土が落ちたり、しょっちゅう汚れますよね。
そこで今回は、掃除の方法や使う道具など、玄関をキレイにするポイントをまとめてご紹介します。
掃除するのは面倒かもしれませんが、玄関がキレイだと1日の始まりも終わりも晴れやかになりますよ。
玄関を掃除する効果は?どれくらいの頻度でキレイにする?
玄関はさまざまな汚れがつきますが、「家の顔」でもあるので汚いままというわけにはいきません。
風水では、玄関が汚いと運気が下がるともいわれるほどで、家に来た人にもいい印象を与えません。掃除をすると気持ちよく過ごせるだけでなく、毎朝の準備がスムーズになったり、靴のイヤな臭いが減ったりいいことばかり。
1か月に1回くらいは全体の汚れをチェックして、いつでもきれいな玄関になるよう心がけましょう。それほど手間ではないので短時間でキレイになりますよ。
玄関掃除の基本|どこを掃除すればいいの?
玄関は、床には砂や土の汚れが、壁やドアには手をついたときの手垢がついています。また、玄関で上着を脱ぎ着していると、気づかないうちに花粉やホコリが舞い上がって、壁紙や下駄箱の上なども汚れます。掃除しないと玄関の隅にホコリが溜まり、床や壁にはどんどん黒ずみが…。
汚れは次の5ヶ所によくつくので、そこを重点的に掃除するとキレイな玄関になります。
① ドア
② 床(たたき、タイル)
③ 壁
④ 下駄箱の上、棚の上
⑤ 下駄箱の中
5ヶ所しかないといっても、すべて掃除するのはとても大変で、時間もかかります。なので、「① ドア」「② 床」だけでも掃除するのが簡単。
少していねいに掃除したい、人目につくところは一通りキレイにしたい…という場合には、③〜⑤もまとめて掃除するといいですよ。
玄関掃除の基本|掃除道具や洗剤は何を使う?
- 必須
- ほうき
- ちりとり
- いらない布
- あると便利
- 掃除機
- デッキブラシ
- ③〜⑤も掃除する場合
- ハンディモップ
- 『キュキュット』などの食器用中性洗剤
玄関の掃除に使う道具はそれほど多くありません。たいていの汚れは洗剤がなくても十分落とせるので、最低限「ほうき」と「ちりとり」さえあれば簡単にキレイになります。
下駄箱などに収納しておけば、汚れに気づいたときにサッと取り出して掃除できますよ。
玄関掃除の基本|手順は?
準備が整ったらさっそく掃除開始です。普段はムリのない程度にドアと床を掃除し、気になってきたら下駄箱のまわりや壁もキレイにしてあげましょう。
① ドアの掃除方法
- 必須
- 雑巾
玄関のドアは、ドアノブに手垢がたくさんついています。少しくすんできたかも…と感じたら、水拭きでキレイにしましょう。
ついでにドア全体の汚れも水拭きすると細かい塵(ちり)などを取り除けてピカピカに見えますよ。
② 床(たたき)の掃除方法
- 必須
- ほうき
- ちりとり
- あると便利
- デッキブラシ
玄関で一番汚れるのが靴を脱ぐ床(たたき)の部分です。置いてある靴をすべてどかし、ほうきで掃いてちりとりで集めれば完了。ほうきで汚れが舞うのがイヤなときは掃除機を使ってもかまいません。
少していねいに掃除する場合は、「タイルの特徴」をとらえて汚れを落としましょう。
表面がツルッとしたタイルなら、雑巾で水拭きと乾拭きをすれば細かい汚れまで取れてピカピカに。
表面がザラッとしたタイルなら、軽く湿る程度に水をかけ、デッキブラシでゴシゴシこすりましょう。硬めのブラシなら、溝につまった汚れもかき出せますよ。
ホコリや泥は乾いた状態なら、ほうきで簡単に落ちます。雨の日に泥がついても、一度しっかり乾かしてから掃けばこびりついて取れない…なんてことはありませんよ。
③ 壁の掃除方法
- 必須
- 雑巾
- あると便利
- ハンディモップ
玄関の壁の目線より上にはホコリが、目線より下には手垢がついています。どちらの汚れも固く絞った布で水拭きすれば、簡単に落とせます。上のほうの手が届かない場所にホコリがあればハンディモップで落としましょう。
水拭きで落ちない手垢の黒ずみが目立つなら、食器用の中性洗剤をつけた布で拭くとよく落ちますよ。水拭きと乾拭きで仕上げて洗剤が残らないように注意しましょう。
④ 下駄箱の上の掃除方法
- 必須
- 雑巾
- ハンディモップ
あらかじめ下駄箱や棚の上のモノをよけておき、ハンディモップでホコリを払ってから水拭きしてください。先に水拭きするとホコリが落ちにくくなるので気をつけましょう。
上においていたモノもハンディモップでホコリを落としてから元に戻せば完璧です!
⑤ 下駄箱の中の掃除方法
- 必須
- 雑巾(ほうきでも可)
- あると便利
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
一時的に靴をどかし、ホコリや砂をほうきか乾いた布で払い落としましょう。こびりついた泥汚れは水拭きでこすり落とします。下駄箱内の汚れは下に落としておけば、最後に床の汚れと一緒に掃除できます。
掃除後は、扉を開けたままにして空気を入れ替えるのがポイント。閉めきっていると湿った空気で靴にカビが発生することもあります。下駄箱内を水拭きするときに消毒用エタノールを使うとカビの予防につながりますよ。
玄関掃除の基本|タイルをピカピカにするコツはある?
玄関の床(たたき)がタイルの場合、凸凹部分に汚れが入り込んで黒ずむことがあります。ホコリや砂汚れならほうきで掃くだけですが、黒ずみは簡単には落ちません。
そこでおすすめなのが、『激落ちくん』などでおなじみの「メラミンスポンジ」。メラミンスポンジは水だけで汚れが落ちるすぐれもので、玄関の床の黒ずみもそのままこするだけです。細かい網の目でがんこな汚れをどんどんかき出してくれます。
メラミンスポンジでこすり落としたあとに乾拭きすれば完了。黒ずみが取れて玄関が清潔に見えますよ。
玄関掃除の基本|重曹でも掃除できる!
玄関の掃除には、実は自然由来の掃除アイテム「重曹」も大活躍します。
重曹を水で薄めたスプレーを洗剤の代わりに使って、ドアや壁の手垢を拭き掃除すればスルスル落とせますよ。また、重曹を粉のままタイルにまいて少し水をかけ、ゴシゴシこすればクレンザーの代わりになって汚れをかき出せます。
さらに、消臭にも効果があり、容器に入れて下駄箱に置くだけでイヤな臭いを抑えてくれます。
重曹はさまざまな使い方が楽しめるので、ぜひ試してみてくださいね。
玄関の掃除のお役立ちグッズは何がある?おすすめの道具は?
玄関掃除には専用の道具がたくさん販売されています。なくても十分キレイにできますが、あったらもっと効率的に汚れを落とせますよ。参考までにいくつかご紹介します。
『Stubborn Dirt Brush ハードブラシ V7』(ダイソン)
ダイソンの玄関掃除専用のノズルで、ハードタイプのブラシが固まった土などを剥がし取ってくれます。ノズルを付け替えるだけで普段の掃除のついでにキレイにできますよ。
同じように玄関掃除用のノズルは各メーカーから販売されているので、おうちの掃除機にあうものを探してみてくださいね。
『Sweep スウィープ』(ティディ)
スリムな形状のほうきとちりとりのセット。シンプルなデザインですが、持ち手の形状なども細かく計算されていて使い心地はバッチリ。玄関掃除がはかどりますよ。
『ブラッシングスポンジ』(アズマ工業)
ブラシ繊維と吸着繊維、2つの繊維で汚れをかき出すブラシです。タイル表面のデコボコに入り込んで汚れをぐんぐんかき出してくれますよ。
『高圧洗浄器 K2クラシックプラス』(ケルヒャー)
高圧洗浄機で有名なケルヒャーの商品。これ1台で玄関タイルはいつでもピカピカ。ほかにもベランダや窓などの掃除もできます。1万円以内とリーズナブルな値段で購入できるのもポイント。
玄関掃除の基本|掃除した後にキレイを保つコツは?
キレイな玄関をキープするには、普段から使うときに以下の2つに注意することです。
床を濡らさない
床が濡れるとホコリや砂がこびりつきます。また、湿気でカビが繁殖しやすくなり、イヤな臭いの原因にもなります。雨で濡れた靴や傘は玄関に置きっぱなしにせず、ベランダや浴室で乾かしてからしまいましょう。
履かない靴はしまう
玄関が靴で埋まっているのは見た目も悪く、掃除がしづらくなる原因でもあります。履かないときは下駄箱にしまいましょう。下駄箱内が靴であふれているなら、履かない靴は思い切って捨てる心がけも大切です。
玄関掃除は毎日ちょこっとずつ!
玄関がキレイだと、毎朝出かけるときの心持ちが晴れやかになるものです。できるだけ玄関にはモノを置かないようにして、気づいたときにすぐ掃除ができる環境を整えましょう。
朝出かけるときや帰ってきたときに、ササッとほうきで掃く毎日1分ほどの心がけで、快適な玄関が手に入りますよ。