「クエン酸水が便利」と聞いたことはあるけど、クエン酸って何?どんな用途に使えるの?と疑問を感じる人は多いですね。
なんだかむずかしそうなクエン酸ですが、使い方はいたって簡単なんです。ここではクエン酸水の作り方や使いみちについてご紹介します。
クエン酸水とは?
クエン酸水は、その名の通りクエン酸を水に溶かした液体のことです。
クエン酸はもともとかんきつ類に含まれるすっぱい成分を抽出したもので、口に入っても害が有りません。
クエン酸の見た目は透明感のある白い粉で、匂いはなく水に溶けると水が「酸性」の性質を持ちます。
ふだんの洗剤では落とせなくて困っていたものも、酸性の力でスッキリきれいに落とせるんですよ。
クエン酸水の作り方|粉の量が多いと溶けにくいので注意
クエン酸は粉末で売られているので水に溶かして使います。
やり方は簡単で、「水200ml」「クエン酸小さじ1」を混ぜるだけ。
分量は目安で厳密に測る必要はありません。コップとスプーンでざっくりと混ぜて用意しておきましょう。
スプレーボトルなどに入れておくと使いやすいですよ。粉の量が多いと溶け残りが発生してしまうので注意してください。水の量を増やすか、ボトル内でよくかき混ぜましょう。
クエン酸水の使い方|スプレーボトルで使うのが便利
クエン酸はその名の通り酸性の性質があるので、反対の「アルカリ性の汚れを分解し」落としてくれます。
おうちの中で見られるアルカリ性の汚れは主に水回り。クエン酸の使い方と合わせて押さえておきましょう。
シンクなどのくすみ汚れ
キッチンや洗面台のシンクなどで見られる斑点状の汚れを「水垢」といいます。洗剤でこすってもなかなか落とせませんが、アルカリ性の性質があるのでクエン酸水ならキレイに落とせます。
クエン酸水スプレーとキッチンペーパーを用意して次の簡単なステップでスッキリします。
汚れを簡単に落とす
キッチンペーパーで表面の汚れを拭き取っておく。
キッチンペーパーをあててスプレー
ペーパー越しにクエン酸水を吹き付け、汚れに密着させる。
放置する
30分〜2時間ほど待つ。
すすぐ
クエン酸をこすり落とし、すすいで完了。
クエン酸は市販の洗剤ほど洗浄力が強くないので、「時間をたっぷりとって放置する」のがポイント。
長時間放置するほどピカピカのシンクを取り戻せますよ。
トイレの汚れ
トイレで気になるツンとする臭い。この臭いの原因は「尿のしぶき」ですが、これを落とすのにもクエン酸は使えます。
便器だけでなく床や壁にまで広がっているので、クエン酸水で定期的に拭いてあげましょう。
トイレットペーパーかシートタイプのクリーナーを用意し、クエン酸水を洗剤代わりに吹き付けて拭き取るだけ。
壁→床→便器の外側と汚れの軽いものから順にキレイにしていくとキレイになります。
クエン酸水を使っても落とせない汚れは?
クエン酸を使った掃除法では頑固な汚れでも数時間放置すればほとんどピカピカに落とせます。ただ、お風呂の鏡など頑固な水垢は一度ではキレイにできないことも。
効果を高める工夫としては「クエン酸を多めに入れて濃くする」「浸ける時間を長くする」があります。
繰り返しているうちにだんだんとふやけて落ちていくので根気よく続けてみてくださいね。
クエン酸水を使うときの注意点は?
クエン酸は基本的に水回りであれば気にせず使えますが、2点だけ注意すべきポイントがあります。
素材を傷めたり、気分を悪くする原因となるので十分気をつけましょう。
吹きかけるものの素材を確認する
クエン酸は酸性の成分があるので、ステンレスシンクなどは心配いりませんが、鉄に使うと錆びてしまうことも。
また、コンクリートなどはアルカリ性の性質があるのでクエン酸と反応し、劣化を早めてしまうことがあります。
なんの素材かよくわからない場合は目立たない場所で一度試してから使うようにしましょう。
塩素系漂白剤と一緒に使わない
クエン酸は単独で使えば問題ありませんが、大掃除のときなどは注意が必要です。
それは「塩素系漂白剤と一緒に使わない」ということ。
クエン酸は漂白剤と混ざると反応して有毒なガスが発生します。危険なので絶対に併用しないでくださいね。
クエン酸水の活用でおうちをもっとキレイに保てる!
「クエン酸」と聞くとなんだか難しそう、と敬遠しがち。上級者向けの掃除道具のように感じてこれまで活用してこれなかった人も多いですよね。
使い方は意外と単純で「水回りのくすんだ汚れ」や「トイレの尿汚れ」と覚えておけば大丈夫です。
スプレーにして常備しておくといつでもピカピカな状態を保てますよ。