ちょっとした工作やDIYに便利な両面テープ。表から見えないキレイな仕上がりになるのが魅力ですが、一度貼るとなかなか剥がせないのがたまにキズですね。
実は跡に残った両面テープには、簡単な剥がし方があるんです。ここで紹介する方法を参考に落としてみましょう。
もくじ
両面テープがうまく剥がせないのはどうして?
両面テープは、シールなどと違ってほとんどが粘着分でできているのが特徴です。
両面テープをキレイに取り除くには「粘着力を弱める」のが重要になってきます。汚れとは違うので洗剤などを使っても溶かせません。
粘着力を弱めるというポイントをおさえれば、これまでなかなか剥がれなかった両面テープも、特別なものを用意せずに簡単に剥がせますよ。
両面テープの剥がし方|基本ステップ
両面テープを剥がすときの流れは「大まかな粘着部分を取る→粘着力を弱くする→細かい粘着部分を取る」の3ステップ。
順序どおりにできれば、これまでの苦労がウソのようにキレイに剥がせますよ。
大まかな粘着部分をとる
ヘラや乾いたタオル、雑巾、いらないポイントカードなどを使って、取れる範囲の粘着分をこそげ落とします。
粘着力を弱くする
ドライヤーの温風を30秒ほど当てたり、濡れたティッシュをくっつけて10分ほど放置して粘着力を弱くします。
細かい粘着部分を取る
残った粘着部分をもう一度こすって落とします。乾いた状態であれば消しゴムでこすって落とすのもおすすめです。
ドライヤーで温めるのは、少し離したところから30秒ほどが目安。プラスチック素材などは熱に弱いので様子を見ながら慎重にやってみましょう。
うまく落ちない場合は、再度温めて消しゴムでこすって…を繰り返すと、素材へのダメージを最小限に剥がせますよ。
両面テープの剥がし方|粘着部分を取り除くおすすめのアイテム6選
広い範囲に両面テープがついていると、ドライヤーで端から温めて剥がして…をするのはちょっと大変。時間もかかるので専用の道具を使うのがおすすめです。
100均などでも類似品を購入できるので、すぐに取りかかれますよ。
『フッ素コーティングステンレス皮スキ』(SUN UP)
プラスチックカードをヘラ代わりに使ってもいいですが、カード自体に厚みがあってキレイにこそげ落とせないときもあります。そんなときに便利なのが、専用のヘラです。
フッ素コーティングされたヘラなので、粘着分がくっつきにくく剥がすのもラクラク。工作などでも使えるのでおうちにひとつあると便利ですよ。
『テープはがしカッター』(ニトムズ)
先端がヘラのように加工されているカッターです。壁や床を傷つけずに粘着部分を剥がせるよう工夫されています。
『無水エタノール』(健栄製薬)
エタノールはベタベタした粘着部分につけおきして使います。徐々にベタベタが固まり、剥がしやすくなるのが特徴です。
『ニチバン 布テープ』(ニチバン)
ガムテープの粘着部分はベタベタを剥がすために利用できます。消しゴムなどよりも広範囲の粘着部分を剥がすのに便利です。
『シールはがし 強力タイプ』(3M)
接着剤メーカーの3Mが開発したシール剥がしスプレーです。スプレーして少し待つだけでベタベタがふやけて剥がせるようになります。
壁や床、ガラスなどどんな場所にも使えるので、ひとつストックしておくといざというときに重宝しますよ。
『大洋製薬A ベンジン 500ml』(大洋製薬)
ベンヂンは油性成分を溶解させてるアイテムです。洋服の染み抜きアイテムとしてよく利用されています。揮発性が高いので窓を空けて換気しながら使うのがおすすめです。
両面テープの剥がし方のコツは「熱」と「水」
両面テープなどのベタベタを剥がすには、「粘着力をなくす」とキレイにベタベタを剥がすことができます。両面テープの粘着力をなくすには次の3つのどれかを粘着部分に当てることが大切です。
- 粘着力を弱くするコツ
- 熱
- 水
両面テープを剥がすときは変色や傷に注意して!
両面テープのベタベタを剥がすときに注意したいことが2つあります。
● ハサミに粘着部分がくっつく
● 素材が変形したり傷がついたり、変色したりする
両面テープを切ったハサミにベタベタが残って、切れ味が悪くなった…なんてこともありますね。
ハサミについたベタベタは、「ハンドクリームを塗って10分ほど放置してからティッシュで拭き取る」だけで、ハンドクリームに含まれる油分がベタベタをやわらかくし、落としやすくしてくれます。残った油分で滑りもよくなりますよ。
また、ヘラを使うときは素材が傷つかないよう注意しましょう。ベンジンや除光液、クリーナーなどを利用ときも素材が変色したりする可能性があるので使用前に一部で確認して置くのがおすすめです。
両面テープの剥がし方を覚えれてベタベタをなくそう
両面テープは便利なものですが、粘着力があってなかなか剥がせないですね。
しかし、シールなどのベタベタは、温めるとやわらかくなる性質を利用すれば簡単に取り除けます。
きちんとした剥がし方さえ知っておけば、余計な手間がかかりませんよ。これから両面テープを使う場面でも気兼ねなく使えそうですね。