暖かくなるとだんだんと使う頻度が増える網戸。久しぶりに見ると破れていたり、ほつれていたり傷んでいませんか?
「張り替えた方がいいのかな…?」と思っても、どうしていいのかわからず困ってしまいますね。
そこで今回は、はじめての人でもわかるように、おうちでの網戸を張り替える方法をご紹介します。
網戸の張り替えは自分でできるの?
網戸の穴やほつれを直そうと思うと、「修理業者に依頼する」か「新しいのを買わないといけない」などのイメージがあるかもしれません。
でも、道具さえそろえてしまえば、網戸の張り替えはおうちでも簡単にできるんです。自分で直せると、しばらく網戸が使えない…なんてことにもなりませんよ。
どんな道具をそろえればいいのか具体的に見ていきましょう。
網戸の張り替えには何が必要?
網戸を張り替えるときは専用のアイテムが必要で、どれもホームセンターなどで手軽にそろえられます。
① 張り替え用の網
② 網を押さえるためのゴム
③ 網戸を押し込むローラー
④ 網戸を固定するクリップ
⑤ カッター
「① 張り替え用の網」と「② 網を押さえるためのゴム」は張り替えのたびに、「③ 網戸を押し込むローラー」と「④ 網戸を固定するクリップ」は一度そろえておけば繰り返し使えます。
それぞれどんな道具なのか、選ぶときのポイントとあわせてチェックしていきましょう。
網戸の張り替えにおすすめのグッズ5選
①『網戸用張替ネット ブラック』(ダイオ化成)
張り替えに使う新しい網は「色」と「網目の細かさ」の2点から、好みや生活スタイルにあったものを選びましょう。
色は一般的によく目にする「白色」、外がよく見える「黒色」、外からは見えないけど室内からは外が見やすい「銀色と黒色のミックス」の3種類。
網目は細かいほど虫が入りにくい一方で、ホコリなどのゴミが詰まりやすく、網目が粗いとその逆の特徴があります。
②『網戸用 太さが変えられるゴム』(ダイオ化成)
網戸が古くなっていると、網を固定しているゴムも同様に傷んでいます。再利用はむずかしい場合が多いので、新しいものを準備しておきましょう。
フレームによってゴムの太さに相性があるので、あらかじめどれくらいか確認しておくと選ぶときに迷いません。
③『アルミ網戸 張り替え用 ツインローラー』(ダイオ化成)
ゴムで網を固定するときに使うのが専用のローラーです。ゴムの太さにあった厚みのローラーを選びましょう。
『ツインローラー』と呼ばれるタイプであれば、市販のゴムのどんなサイズにも対応できるので失敗が少ないですよ。
④『網戸張り替え用 アミドクリップ』(ダイオ化成)
網戸をヨレなく張り替えるには、クリップを使ってしっかり固定する必要があります。専用品なら適度な力加減で作業しやすく押さえてくれますよ。
大きめのクリップがおうちにあるなら、それを使っても大丈夫です。
⑤『アミド専用カッター』(ダイオ化成)
網戸専用のカッターも販売されています。ふだん使っているカッターでも十分ですが、刃があたってフレームに傷がつくことがあるので、専用のカッターがあると便利。
サッと簡単にカットできるので、時短ですませたい人にはおすすめです。
網戸の張り替え方はどうやる?
必要な道具をそろえたら、いよいよ張り替え作業に入ります。
網戸の網は「ゴムで溝に押し込んで固定している」シンプルなつくりなので、「ゴムを外して古い網戸を取る→新しい網戸を固定する→ゴムではめ込み固定する→仕上げ」の流れで簡単に張り替えられますよ。
網戸を寝かせる
まずは窓枠から網戸を持ち上げて外し、広い場所に寝かせる。
ゴムを外す
網を固定するゴムの切れ目を探し、ローラーについているヘラを使って引っ張り出す。
網を外す
ゴムを全部取り除いたら、古い網を取り外す。
新しい網をセットする
新しい網をフレームに当てて、クリップで仮止めする。
余った網をカットする
新しい網は大きくて扱いにくいので、フレームの外枠からはみ出た分の網をカッターでざっくり切り取る。
ゴムではめ込む
新しいゴムを用意し、ローラーを使って溝にはめ込んでいく。
はみ出た網を切る
ゴムを1周させたら端を切り、はみ出た網をカッターで切って仕上げれば完了。
最後にキレイに仕上げるので、⑤のカットは余白を広くとっておいても大丈夫です。ある程度扱いやすい大きさに切りましょう。
網戸の張り替えのコツは?
シンプルな構造なので作業自体はむずかしくありませんが、慣れないうちは網の張りがあまくなって、表面にヨレができることも少なくありません。
ただ、軽いヨレくらいであれは「ドライヤーで温める」と簡単に目立たなくできます。
温めすぎに注意しつつ、少し離したところから30〜60秒ほど温風を当ててみましょう。熱で網がやわらかくなり、ヨレがだんだんと伸びていきますよ。
多少ヨレができても大丈夫なので、思い切って張り替えてみてくださいね。
網戸を張り替えずにすませる方法もある?
網戸の張り替えは破れた穴が大きかったり、ほつれがひどかったりする場合に有効ですが、ちょっとした補修には手間。
なおす部分がそれほど大きくないなら、市販のアイテムを使うとラクに直せますよ。
『網戸補修シート8枚入』(岩谷マテリアル)
網戸と同じメッシュ素材でできた補修シートです。絆創膏のように穴の上から貼りつけるだけで、穴をふさぎ、目立たなくしてくれます。また、それ以上広がるのを防ぐ効果もあります。
サイズは5パターンで展開しているので、穴にあわせたピッタリの補修ができますよ。
網戸の張替えがむずかしいときは?
網戸を床に置くスペースがなかったり、プリーツ網戸など特殊な網戸を使っていたりして、張り替え作業が少しむずかしい場合もなかにはあると思います。
そんなときはムリせず業者に張替えを依頼するといいですよ。網戸1枚につき3000円ほどで、時間もかからずあっという間に新しい網に交換してくれます。
まずはおうちの施工をした工務店や、マンションの管理会社に問い合わせてみましょう。
網戸を張り替えたついでに、戸車のチェックを!
網戸をもっと快適に使うために、張り替えのついでに「戸車」の点検をするのもおすすめです。
戸車は網戸のフレームの下部についていて、車輪の役割をしています。これが摩耗してすり減ったり、ゴミがつまっていたりすると開閉がスムーズにいきません。
張り替えを終えたら、戸車につまったホコリを歯ブラシで取り、高さを調節するネジを回してフレームがサッシにぶつからないように調整しておきましょう。
これだけでがたつきや滑りの悪さが解消されます。ぜひ試してみてくださいね。
網戸の張り替え方を覚えて爽やかな風を迎え入れよう
網戸が傷んでいると、虫やホコリなどがそのまま入ってこないか気になってしまうもの。
夏を気持ちよくむかえるためにも、張り替えがおすすめです。道具さえそろえてしまえば、作業はそこまでむずかしくありません。
古くて汚れだらけの網戸を張り替えると風通しがよくなって、いつでもさわやかな風を取り込めますね。