重いものを置いていたり、尖ったものを落としてしまったり、何かと傷が残りやすいフローリング。大きな傷がつくと、直せなさそうで落ち込んでしまいますね。
そこで今回は、おうちでも簡単にフローリングを補修できる方法をご紹介します。ここで紹介する道具を使えば元通りにできますよ。
フローリングの補修はおうちでできる?
あまりに大きな傷やへこみでない限り、フローリングは自分で補修できます。
ひっかき傷やへこみ、日焼けによるワックスのはがれくらいであれば、跡がわからないくらいに元通りになりますよ。
ただし、キレイに補修するにはきちんとした道具が必要になるので、おすすめの商品とあわせて補修方法を説明します。
フローリングの補修に必要な道具は?
- 必須
- 補修クレヨン
- いらない布
- あると便利
- ドライヤー
- スプーン
浅い傷も深い傷も「フローリング用の補修クレヨン」があればキレイに元通りにできます。ホームセンターなどで、床の色味とあうものを探してみましょう。
次の商品のように何色かがパックになっているものなら、フローリングの色にあわせるのが簡単ですよ。
『かくれん棒』(建築の友)
「かくれん棒」は4色の補修用クレヨンがパックになっています。なじませるためのヘラも同梱されているので、これひとつあれば大抵の傷はキレイにできます。いざというときのためにひとつストックしておくと重宝しますよ。
フローリングの傷を補修する方法は?
補修用のクレヨンを用意したら、あとはフローリングを直すだけ。ここでは専用のクレヨンを使った補修方法を「浅い傷」と「深い傷」の場合にわけてご紹介します。
浅い傷を補修する場合
さわってみて少しザラザラ感じるくらいの浅い傷であれば、フローリングと同じ色のクレヨンを塗るだけでOKです。
汚れを拭き取る
雑巾で軽く水拭きし、傷のまわりについた汚れを落とす。
同色のクレヨンを塗る
色のあったクレヨンを傷に塗りこみ、穴をうめる。必要に応じて濃い色のクレヨンで模様も書き足す。
拭き取る
フローリングの表面からはみ出たインクはヘラで削り取る。最後に拭き掃除で仕上げたら完了。
色をあわせるのが大切なので、一度クレヨンを紙につけて床の色と見比べた上で判断するといいですよ。
深い傷を補修する場合
重いものを落としたときなどつく大きなへこみもクレヨンを使って補修できます。
スプーンで傷をならす
傷の部分がささくれだっている場合は、スプーンの背を使って平らにする。
補修クレヨンを温める
フローリングと同じ色のクレヨンをドライヤーで温めてやわらかくする。
へこみをうめる
フローリングのへこみにクレヨンを押し付けて埋める。
表面をならす
付属のヘラを使ってフローリングの表面から盛り上がった分を削り取る。
模様をかく
必要があれば濃い色の補修クレヨンを使って木目を書き足す。
仕上げ
いらない布などで乾拭きして仕上げれば完了。
基本的な流れは浅い傷のときと変わりませんが、効率よく穴を埋めるために、ドライヤーを使うのがポイントです。
大きな傷を補修すると色の違いが目立ちやすくなるので、クレヨンの色は慎重にあわせてくださいね。
フローリングの細かいキズを補修する方法
- 必須
- 雑巾2枚
- スポンジ
- ワックス剥離剤
- フローリング用のワックス
長く手入れをしていないと、傷以外にも日焼けやワックスの剥がれといった劣化も目についてきます。
傷以外のトラブルには、クレヨンではなくフローリング用のワックスを使うのがおすすめ。ワックスの剥がれ残りがある場合は、剥離剤もあわせて用意しましょう。
汚れを落とす
汚れが気になる場合は、雑巾で水拭きをして取り除く。
剥離剤を塗る
剥離剤をスポンジに垂らし、フローリングに塗り込む。1〜2分放置する。
水拭きする
洗剤成分を取り除くため2〜3回水拭きする。
ワックスをかける
しっかり乾燥させたあと、新しい雑巾にワックスをしみこませて、新しいワックスをまんべんなく塗っていく。
乾かす
30分ほど乾かして、塗りたてのワックスをしっかり乾燥させたら完了。
むずかしそうなイメージがありますが、意外と簡単にできるんですよ。
おうちで補修できないフローリングのトラブルってどんなものがある?
軽いトラブルであればフローリングは簡単に補修できますが、めくれなど「形状が変わる」ほどの変化はおうちでは補修できません。
また、黒ずみなど素材の「内部にまで影響がある」ようなトラブルも、おうちで表面的に対処したところで大して効果がありません。
施工した工務店などに相談し、できるだけ早く確認してもらいましょう。劣化が進む前に対処できれば、狭い範囲の修理ですみますよ。
覚えておきたい
フローリングの小さなヘコみの補修は簡単にできるかも!
木材は水分を吸い込むとふくらむ性質があります。この性質を利用すれば、コップなどを落としたときにできるちょっとしたヘコみなら、専用の補修グッズがなくても簡単に直せます。
必要なのは「スチームアイロン」と「薄手のタオル」だけ。
タオルをあて布にして、フローリングにゆっくりスチームをふくませましょう。長時間スチームを当てると逆に傷む原因になってしまうので、10秒以内にとどめてください。あとは乾かすだけで、ヘコみが目立たなくなりますよ。
かんたん補修でキレイなフローリングに!
フローリングの傷は專門的な知識がないと直せなさそうで、これまで見て見ぬふりをしてきた人は多いと思います。
でも、専用のアイテムを使えば、傷などは簡単に目立たなくできます。しっかり使い方を覚えましょう。