一口に洗濯洗剤といっても種類はいろいろありますよね。今回は、洗濯物へのダメージが少ない中性洗剤がどんなものか、洗ったときの効果など、基本的な情報をご紹介します。
知っておけば「中性洗剤で洗濯」と書かれた服がどんな特徴をもつのか、ひと目で分かるようになりますよ。
もくじ
中性洗剤とは?ほかにどんな種類がある?
中性洗剤とは、その名の通り「中性」の性質をもつ洗剤のことです。液体は、「酸性」「中性」「アルカリ性」の3つの性質のいずれかをもち、中間に位置するのが「中性」です。
一般的に「酸性」か「アルカリ性」に近づけば近づくほど強い性質(影響力)をもちますが、中間に位置する中性には強い性質がないため、おだやかなのが特徴です。
酸性やアルカリ性の洗剤にくらべ洗浄力が落ち着いており、素材や肌への刺激が少ないのがポイントです。
洗濯用の中性洗剤はどんなタイミングで使う?
洗濯用の洗剤は一般的に「弱アルカリ性」と「中性」のどちらかの性質をもつものが多いです。このように洗剤に種類があるのは、ガンコなものから比較的軽めのものまで「汚れ」にさまざまな種類があるのと、洋服の「繊維」にも丈夫なものからデリケートなものまでさまざまなケースがあるためです。
つまり、汚れがそれほどひどくないときか、繊維が弱いなどの理由で「負担をかけずに洗いたい」場合に中性洗剤が向いています。
大切にしたいおしゃれ着など「デリケートな服を洗うのに中性洗剤」子供が泥だらけにしてきた服など「ひどい汚れのある服に弱アルカリ性の洗剤」と使い分けるといいですよ。
洗濯に使う中性洗剤=「おしゃれ着洗剤」?
洗濯物のなかには、セーターやニットなどデリケートな素材のおしゃれ着があります。
できるだけ傷めずに洗濯したいので中性洗剤を使うわけですが、おしゃれ着を洗うために特化させた中性洗剤が「おしゃれ着洗剤」と呼ばれています。
中性洗剤は基本的にどんな服も洗えますが、おしゃれ着用の洗剤はさらに縮みや色落ちなどのトラブルが起こりにくいようにつくられているんです。ウールやシルクなどのとくにデリケートな繊維はおしゃれ着用の洗剤が適しています。
お気に入りの洋服のためにもおうちに準備しておくと安心です。
洗濯用の中性洗剤のおすすめ4選!
中性洗剤をいざ探しに出かけても、お店の商品棚にはいろいろなものが並んでいて迷ってしまいますね。裏面の「液性」という部分に性質が書いてあるので選ぶときの参考にしてみましょう。ここではおすすめの中性洗剤をご紹介します。
『エマール』(花王)
おしゃれ着用の洗剤としてCMなどでも有名なのが「エマール」。ウールやシルクなどのデリケートな服もやさしく洗い上げてくれます。毛玉・縮み・色あせを防ぐ効果のほか、「伸びヨレ」を戻してくれるという嬉しい効果もありますよ。
『アクロン』(ライオン)
『アクロン』もおしゃれ着に特化した中性洗剤です。ダメージをケアして整えるので、洗っても洗っても新品感が続くのが特徴。手洗いやソフトの表示のある洗濯物を傷めずしっかりキレイに仕上げてくれます。
『ココロ』(ファーファ)
着用による色あせダメージ・汚れをリセットしてくれるおしゃれ着用洗剤「ココロ」。ニットやシルクにも対応しているので安心して使えます。心安らぐ花束の香りで、使うたび癒されますよ。
『シャレボン』(ラボン)
香りにこだわる洗剤シリーズのラボンから、おしゃれ着用の柔軟剤入り洗剤「シャレボン」が発売されています。4種類から選べるので、好きな香りを選んで気持ちよく洗濯できそうですね。
中性洗剤を使った洗濯の方法は?
中性洗剤を使った洗濯の仕方は、服によってさまざま。
綿などの丈夫な素材は洗濯機の「自動コース」に任せれば大丈夫ですが、おしゃれ着は洗濯表示をチェックして洗濯方法を選びましょう。
デリケートな服はネットに入れて洗ったり、手洗いにしたりと表示にしたがって取り組んでみてくださいね。
洗濯用の「コンパクト洗剤」は中性が多い
中性の洗剤はおしゃれ着などデリケートな衣類を洗うのに向いています。頻繁に使うので専用の洗剤を用意するのももちろんいいですが、実は見の周りの洗剤にも中性のものがいっぱいあるんです。
たとえば「ナノックス」など小型のコンパクト洗剤は、中性の表示であることがほとんど。特殊な作り方をしているために、中性でも汚れが落としやすくなっているというわけなんです。
普段使いの洗剤から素材に負担の少ない中性のものを選べると、手持ちの洋服がもっと長持ちしますね。
『スーパーナノックス』(ライオン)
洗濯用中性洗剤で衣類をやさしく洗おう
中性洗剤は汚れを落としながら繊維も守るすぐれもの。洗濯洗剤と言っても、さまざまな種類が売られていて困ってしまいますが、迷ったら中性洗剤を選んでみてもいいですね。
おしゃれ着用の洗剤などもうまく使い分けると、お気に入りの服を長く楽しめますよ。