最近では全自動洗濯機をつかって洋服を洗うのが一般的ですが、昔ながらの「洗濯板」を使った洗い方も組み合わせると汚れ落ちがよいのをご存知でしょうか?
ここでは洗濯板の基本的な使い方や、洗うときのポイントなどをまとめてご紹介します。
洗濯板ってそもそも何?
今ではすっかり使われることが減ったので、馴染みのない人も多いですよね。
洗濯板とは、波状の溝がいっぱいつけられた板のこと。洗濯機が普及する前に、衣類の汚れを落とすために使われていました。
ガンコな汚れでもピンポイントで落とせるのが一番の魅力で、部分的な汚れなら洗濯機よりも仕上がりがいいくらいなんです。おまけに水の節約や節電にもつながります。
洗濯に取り入れると、メリットがたくさんあるんですよ。
洗濯板はどんなときに使える?
洗濯板は泥や汗で汚れた子供の靴下、シミや臭いがついた下着など、「肌に直接触れる服」を洗うのに向いています。
洗濯の代わりとしてもいいですが、洗濯機に比べるとすすぎや脱水がちょっと面倒なので、ひどく汚れた服の下洗いだけに使うと気軽に取り入れられますよ。
洗濯板の使い方は?
- 必須
- 洗濯板
- 洗面器
- 『アタック』などの液体洗剤
- あると便利
- 『ウタマロ石鹸』などの固形石鹸
用意するのは、洗濯板以外に洗面器と洗剤だけ。おうちにある道具ですぐにとりかかれます。
あくまでも「下洗い」に使うので完全に汚れを落とす必要はありません。残った汚れは洗濯機が洗い流してくれるので「大まかな汚れが取れればいい」とラクに考えてはじめてみましょう。
洗濯液をためる
洗面器に水をため、水量にあわせた洗濯洗剤を溶かす。
洗濯物を液に浸す
カーブを下に洗濯板を置き、液に浸した洗濯物を板にセットする。
こする
洗濯板の溝に押し付けながら、生地同士をこすり合わせる。
洗濯機へ
軽く水を流したら、そのまま洗濯機に入れる。あとは普通に洗濯したら完了。
数分やって大まかな汚れが落ちたら、あとは洗濯機任せで大丈夫です。
泥でひどく汚れた靴下などは、液体洗剤より固形石鹸を塗り込んでこするのが効果的。汚れに直接作用するので、より汚れを分解しやすくなりますよ。
洗濯板を使うときのコツは?
洗濯板を使うときは3つのポイントがあります。はじめてのときは見落としていたり、勘違いしたりするので、事前におさえておきましょう。
生地を板にこすらない
つい溝にこすりつけるように使いがちですが、これでは摩擦で服が傷む原因になります。本来の使い方は洗濯板に洋服を平たく置いて、折り返した生地同士をこすり合わせるのが正解です。正しい方法なら生地が傷みにくく、汚れもしっかり落とせますよ。
カーブを下にする
洗濯板の溝には、水はけを調節するためのカーブがつけられています。洗濯液を含ませながら洗いたいときはカーブを下向きにすると水がたまりやすく、逆に水気を取りたいときはカーブを上向きにして押し付けましょう。
汚れを外側にする
汚れがついた部分を外側にするとこすりつけやすくなります。汗ジミや臭いが気になる場合は裏返しましょう。
使いやすい洗濯板はどれ?
洗濯板はお気に入りで使い心地のいいものを用意しておくと、手洗いが楽しみになります。
洗濯板自体で汚れ落ちに大きな差は生まれないので「デザイン」「収納しやすさ」「コンパクトさ」などを基準に選んでみましょう。
『ウォッシュボード』(フレディレック)
真っ白で清潔感のあるデザインが特徴なのが「フレディレック」の洗濯板。フック穴付きで収納しやすく、洗面所やお風呂場に飾るように置くのもいいですね。
『ミニ洗濯板』(ロッタホーム)
桜の木でつくられた、昔ながらのデザインの洗濯板です。作業しやすい持ち手付きで、力を込めるのもラクラク。手頃なミニサイズで使いやすく、使い込むほどに見た目の変化も楽しめますよ。
『ラブウォッシュ』(イノマタ化学)
『ラブウォッシュ』は洗面器の底が洗濯板になったアイデア商品。裏面には滑り止めのゴムがついているので力がいれやすいように工夫されています。つけおきに使えるのもうれしいポイント。
コレ使ってみる?
洗濯板を使うときは固形石鹸が便利!
洗濯板を使ったお洗濯は、昔ながらの固形石鹸との相性が抜群です。汚れに塗り込めば直接石鹸成分が作用するのでより効果的に汚れを落とせるんです。
おすすめは「ウタマロ石鹸」などの「蛍光増白剤」が配合された石鹸。白さをより際立たせる力があるので、泥によるくすみなども気にならなくなります。ひとつ用意しておくと何かと重宝しそうですね。
洗濯板の使い方を覚えて衣類のガンコな汚れを退治しよう!
洗濯板は下洗いとして使うのがおすすめ。完全に汚れを落とす必要はなく、軽くこすり洗いするだけでも大丈夫です。
お風呂に入ったついでなどでササッと洗うだけで、ガンコな汚れもスッキリ落とせます。キレイな服を毎日楽しめますよ。