ジーンズ(ジーパン)は、頻繁に身につけているので、コーヒーをこぼしたり、食べこぼしがついたり、さまざまなシミ汚れがつきますよね。
では、そんなジーンズなどのデニム生地の雰囲気はそのままに、染み抜きするにはどうすればいいのでしょうか?
今回は簡単にできるデニムの染み抜き法をご紹介します。
デニム生地の染み抜きのポイントは?
ジーンズなどのデニムは、染み抜きしたくらいでは、伸び縮みしたり傷んだりすることはありません。昔は作業着として使われていたほど丈夫な素材なので、部分的に強い力がくわわっても十分耐えられます。
ただし、1点だけ「色落ち」には注意が必要。新品や濃い色のジーンズは染料が抜けやすく、強い洗剤を使うとそこだけ色が薄まって、周りと見た目が違ってきてしまいます。
そのため、染み抜きをするときには「使う洗剤を工夫する」「手早く染み抜きする」の2点を意識する必要があります。
デニム生地の染み抜きに使う洗剤は?
用意するもの- 必須
- 『キュキュット』などの食器用中性洗剤
- 『オキシクリーン』『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
- タオル2枚
デニム生地は「食器用洗剤」を使って染み抜きします。水だけでは落とせない油性の汚れも、食器用洗剤があれば簡単に落とせます。作用がおだやかなので、色落ちの心配もありません。
おうちに『エマール』などのおしゃれ着用洗剤があればそれを使っても大丈夫。
ガンコにこびりついた落ちない汚れには、『オキシクリーン』や『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤をあわせて使いましょう。
デニム生地の染み抜き方法は?
デニム生地の染み抜きは「洗剤で汚れを落とす→漂白剤で仕上げ」の順に進めます。
流水でよくすすぐ
汚れがついてすぐであれば、流水でできるだけ落とす。汚れの裏側から水をかけるのがコツ。
洗剤をもみこむ
シミに食器用洗剤をかけ、指の腹でやさしく揉み込む。
すすぐ
流水ですすぎ、洗剤といっしょに油性の汚れを洗い流す。まだ汚れが残っていれば次のステップへ。
薄めた酸素系漂白剤をつける
通常の3倍ほどに薄めた酸素系漂白剤をタオルに含ませ、そのタオルでシミ部分をトントン叩きながら漂白剤をなじませる。
すすぐ
流水で漂白剤を洗い流し、もう1枚の乾いたタオルで水気を吸い取る。
干す
風通しのよい日陰で、干して乾かしたら完了。
食器用洗剤を使ってすすいだときにシミが残っていなければ、そこで切り上げても大丈夫。
ポイントはシミより広めに染み抜きすること。ピンポイントで染み抜きすると輪状の跡が残るので、広めに洗ってなじませるとうまく仕上がります。
汚れ別のデニムを染み抜きするポイント
ついたシミが何の汚れかわかっている場合、汚れの性質にあわせた工夫を加えるとさらに落としやすくなりますよ。
コーヒーなどの飲み物の汚れ
コーヒーや紅茶などの飲み物のシミは水に溶けやすい性質があります。食器用洗剤だけでも十分キレイにできるので、様子を見ながら進めましょう。
水ですすいだら、そのまま洗濯機で丸洗いするのもいいですよ。
血液の汚れ
転んで擦りむいたときにつく血液のシミは少し注意が必要。血液にはタンパク質が含まれるので、お湯を使うと汚れが固まってしまいます。
「水」と「酵素入りの洗濯洗剤」の組み合わせで効果的に落とせます。
泥汚れ
裾についた泥汚れは、実は落としにくいシミのひとつ。歯ブラシなどで軽く泥をかき出し、食器用洗剤をかけて泡立ててもみ出しましょう。
泥の粒子はかなり取れにくいので、ある程度まで取れたら丸洗いするのがおすすめです。
デニムの染み抜きは応急処置でラクに!
シミ汚れは時間がたつほど繊維に染み込んで取れにくくなります。これは、逆にいうと“ついてすぐ”であれば簡単に取れるということ。
シミがついたときは応急処置だけでもしておくと、あとの染み抜きがぐっとラクになります。
食べこぼし・飲みこぼしなどは、おしぼりやティッシュでつまみ取り、軽く叩いてシミを移し取っておきましょう。
泥などのこびりつき汚れはティッシュでつまんで大まかに取り除き、帰ってからすぐに洗濯してくださいね。
デニムはおうちで簡単に染み抜きできる
ジーンズなどのデニム生地にシミをつくってしまうと、雰囲気をそのままに染み抜きができるか心配になりますね。
作用のおだやかな食器用の洗剤を活用すれば、大切な服も色落ちさせずに簡単に染み抜きできます。
ケアの仕方を覚えておけば、いざというときも安心ですね。