ウールの毛布は寒い冬を乗り越えるのに欠かせないアイテムです。寒い間はずっと使い続けるのでそのうちに汚れが目立って来たりします。
ただ、ウール生地って洗濯しても大丈夫なのか気になりますよね。
そこで今回は、自宅でもできるウール素材の毛布の洗濯の方法や注意点などをご紹介します。
もくじ
ウールの毛布は洗濯しても大丈夫?
ウールは汚れを弾く効果があるのでこまめな洗濯は必要ありませんが、使っているうちに汗などが染み込んで汚れてきます。
ずっと使っていて臭いが出ていたり、食べこぼしなどのベタベタ汚れが気になってきたら思い切って洗ってみるといいですよ。ウールの毛布はおうちでも十分洗えます。
ただ、洗濯できるとはいっても、ちょっとしたことで固くなったり縮んだりする“デリケートな繊維”にかわりありません。普通に洗ってしまうとトラブルにつながりやすいので、注意点をおさえつつ、紹介する方法で洗ってみましょう。
ウールの毛布の洗濯|用意するものは?
- 必須
- 『エマール』などの中性洗剤
- あると便利
- 毛布の入る洗濯ネット
- 『レノア』などの柔軟剤
ウールの毛布は、『エマール』などのおしゃれ着用洗剤で洗えます。ダメージを防ぎながら、皮脂やお菓子の油分といった比較的軽めの汚れも落とせるので、ウール素材の洗濯に便利です。
洗濯槽とぶつかって傷みの原因になるのを防ぐため、毛布が入る大きめの洗濯ネットもあると便利。さらに仕上がりをふわふわにさせたい場合は柔軟剤までそろえたら準備万端です。
ウールの毛布の洗濯|①手洗い
ウールの毛布を洗濯するときのポイントは「強い力をかけない」こと。なので、基本は手洗いがおすすめです。
もし縦型の洗濯機で毛布が入る大きさがあれば、洗濯機で楽に洗うこともできますよ。
まずは手洗いの方法から。手洗いといっても、毛布はかなり大きいので洗面器や洗面所のシンクに入り切りません。そこで「お風呂の浴槽」を使って洗うとスムーズに進められます。
つけおき液をつくる
浴槽の底から10cmほどを目安に浅く水を張り、洗濯1回分の洗剤を入れてよく混ぜる。
つけおきする
毛布をつけおき液のなかにそっと入れ、30分ほど放置する。
振り洗い
時間がたったら、毛布を水中でやさしく揺する。つけおきで汚れが浮いているため、揺すると汚れだけが出てくる。
すすぐ
キレイな水に入れ替えて、すすぐのを2〜3回繰り返す。好みで最後の水に柔軟剤を溶かしてもよい。
脱水
浴槽のフチに毛布をかけて自然に水が切れるのを1時間ほど待つ。大きめの洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒ほど脱水にかけてもOK。
干す
風通しのいい日陰に1日ほど干して完全に湿気が取れたら完了。
手洗いでキレイに仕上げるコツは「お湯を使わない」こと。お風呂で洗うとなると、ついお湯を使いたくなってしまいますが、ウールはお湯で洗うと変形することがあるので注意しましょう。
ウールの毛布の洗濯|②洗濯機
縦型洗濯機であれば、手順はもっと簡単です。ここでも「つけおき洗い」をすれば傷まずに汚れをスッキリ落とせますよ。
洗濯機につけおき液をためる
洗濯機にたまる水の量が高水位になるよう設定し、そこに洗濯1回分の洗剤を混ぜる。
つけおきする
たたんで洗濯ネットに入れた毛布を洗濯機のつけおき液に30分ほど浸す。汚れた部分が外側になるようにたたむとよい。
10秒脱水
脱水コースに切り替えて軽く水を切る。
すすぎ
注水・脱水を2回ほど行って毛布についた洗剤をすすぐ。好みで2回目の水に柔軟剤を溶かすのもOK。
脱水して乾かす
最後に1分ほど脱水し、陰干しで完全に乾かしたら完了。
洗濯機を使うといっても、運転はせずにつけおきの容器として使うようなイメージです。スイッチで操作するだけでいいので手洗いよりもずっと楽に洗濯できますよ。
ウールの毛布の洗濯|③クリーニング
ウールの毛布は紹介した方法で洗濯するとキレイになりますが、ウールを100%使っている高価な毛布を洗うときは不安に思うかもしれません。
大切な毛布、高価な毛布はムリに洗濯せずにクリーニングに出すのが安心です。
ウールは水に濡れると縮みなどを起こしやすくなりますが、クリーニングでは専用の機械で水を使わずに汚れを洗い流すため、トラブルが起こりません。
ふだんは干したりブラッシングしたりといった簡単な手入れにし、数年に1回クリーニングに出すだけなら生地への負担も小さくてすみます。
ウールの毛布は洗濯と同じくらい手入れも大切
ウールの毛布は静電気が発生しにくく、自然の撥水効果もあることから、汚れがつきにくい性質があります。こまめにケアしてあげれば洗濯は数年に1回でも大丈夫なくらいなんですよ。
日々使っていて「洗濯するほどではないけど汚れは落としたい」といった場合は、まず簡単にできるやり方から試してみてくださいね。
ブラッシングで汚れを払う
スーツなどの手入れに使うブラシで、毛布をブラッシングして汚れを払い落としましょう。毛玉がとれる上、毛並みを整える効果もあります。ふんわりと柔らかな仕上がりになります。
陰干しで湿気を取る
ウールの生地は保湿性が高いので、汗などを吸って湿っぽくなってきます。そのまま放っておくとイヤな臭いの原因になるので、風通しのいい場所に数時間出して湿気を取ってあげましょう。直射日光に当てると変色したり寿命が早まることがあるので、日陰を選ぶのがコツです。
消臭スプレーをかける
汚れや臭いが気になってきたら『ファブリーズ』などの衣類や寝具用のスプレーを吹きかけるのもおすすめ。除菌効果のあるものを選べば、雑菌由来の臭いもスッキリ落としせます。
ウールの毛布を洗濯でふわふわに
ウールはデリケートな生地なので洗濯するのにも不安がつきものですね。「強い力を加えない」というポイントをおさえておけば、型崩れや縮みを起こすことなく汚れを洗い流せます。
柔軟剤を使って仕上がりをよくしたら、これまでよりも一段とふわふわな肌ざわりになりますよ。くつろぎの時間がもっと快適になりますね。