身体を拭いたり、掃除に使ったりと生活に欠かせないタオル。

毎回きちんと洗っているはずのに、なぜか黒ずんできてしまったという経験はありませんか?

タオルに黒ずみができる原因にはいろいろあります。ここではその落とし方、ふだんの洗濯でできる予防法などをまとめてご紹介します。

タオルに黒ずみや茶色の汚れができる原因は?

つい「洗濯機にまかせれば安心」と思いがちですが、実は洗剤や柔軟剤の使い方ひとつでもタオルの黒ずみはできやすくなります。色が変色して茶色っぽくなる原因も同様です。

具体的な原因は次の3つ。どれも洗濯が不十分だったことが関係しているので、ふだんの洗濯を振り返りながら見てみましょう。

タオルに黒ずみや茶色の汚れができる原因

① 汚れ残りやすすぎ残しの蓄積

洗濯洗剤は全部の汚れを100%落とせるわけではありません。タオルを長く使っていると、わずかに残った汚れが蓄積し、黒ずみとなって目に見えるようになってきます。

また、投入する洗剤や柔軟剤が多すぎることも黒ずみの原因に。効果を高めようとつい多めにいれがちですが、すすぎきれなかった洗剤が汚れとして残り、黒ずみに変化するんです。

② 黒カビの発生

タオルは汚れた状態、湿った状態が長く続くと黒カビが発生します。使ったタオルは「汚れと湿り気」の両方がついていて、とてもカビが繁殖しやすい環境です。

洗濯カゴがいっぱいになってから洗濯するなど、タオルを汚れたまま数日放っておくとカビ菌が増えて黒ずみが発生しやすくなります。

③ ほかの洋服からの色移り

タオルは洋服などと一緒に洗濯機で洗うことも多いですね。そうすると、白や淡い色のタオルにほかの洋服の色が移ることがあります。

特におろしたての服は色が抜けやすく、色の濃い洋服と白いタオルなどを混ぜて洗っていると少しずつ黒ずみが目立つようになってしまうんです。

タオルの黒ずみはキレイに落とせる?

黒ずみができてショックを受けるかもしれませんが、タオルの黒ずみの多くは対処次第で薄くすることができます。汚れてから時間がたっていなければ、もとの明るい色のタオルに戻せますよ。

とはいえ、繊維自体にしみ込んでいる汚れを完全に取るのはなかなか大変な作業。なので、できるだけ手間をかけずにキレイに戻す方法をみていきましょう。

タオルの黒ずみの落とし方|必要な道具は?

石鹸 洗剤 洗濯 タオル

用意するもの
必須
『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
『アタック』などの洗濯洗剤
あると便利

タオルの黒ずみを落とすのに特別な洗剤や道具は必要ありません。普段使う洗剤の効果を最大限高めてあげればしっかり落とせます

ただ、液体タイプよりも粉末タイプの洗剤がおすすめで、粉末の方が汚れを分解する力が強いのでよりスッキリ仕上がります。

タオルの黒ずみの落とし方|基本の方法

タオルの黒ずみを取り除くには、繊維にやさしい「つけおき洗い」とガンコな汚れも落とす「煮洗い」の2種類の方法があります。

煮洗いのほうが汚れ落ちはよくなりますが、繊維への負担が大きくなるので、長持ちさせたいタオルはつけおき洗いから始めましょう。

つけおき洗い

つけおき洗い

つけおき洗いは、簡単にいえば「お湯で溶かした洗剤に浸しておく」だけの方法です。浸しておく時間はかかりますが、実際の作業はそれほど大変ではありません。

洗浄液を用意する

洗面所のシンクや洗面器などに40℃ほどのお湯を張り、水量にあわせて洗濯洗剤と漂白剤を溶かす。

タオルをつけおきする

タオルをしっかり浸し、30分ほどつけおきする。

すすいで洗濯

キレイな水で軽くすすいでそのまま一度洗濯したら完了。

漂白剤は40℃ほどのお湯で使うと一番効果が高まります。ガンコな黒ずみにはお湯を継ぎ足して、つねに洗浄力が高まった状態をキープすると効果的です。

煮洗い

煮洗い

つけおき洗いで落とせなければ、煮洗いにチャレンジ。煮洗いの洗浄力はかなり高く、カビなどが繁殖してしまった場合でも消毒できます

一方で繊維にとても負担がかかる洗い方でもあります。煮洗いをするのは「捨てる前の最終手段」と考えておくといいですよ。

鍋に洗浄液をつくる

タオルが入る大きさの鍋に水を張り、水量に合わせて洗剤や漂白剤を混ぜる。

タオルを入れ、煮る

タオルを浸けて、弱火で5〜10分ほど煮る。途中でくるくるかき回す。

取り出す

時間がたったら火を止め、冷めるまで待つ。冷めたらキレイな水ですすぐ。

洗濯

洗濯機に入れていつも通り洗濯したら完了。

色落ちしやすい洗い方なので、色や柄がついたタオルを煮洗いするのはおすすめしません。やるにしても時間を短めにするなど注意してくださいね。

洗濯しても落ちないときは洗濯槽が原因かも

洗濯槽に洋服を入れっぱなしにする

きちんと洗っていてもタオルがすぐに黒ずんでしまう!という場合は、もしかすると洗濯機自体が汚れている可能性があります。

洗濯機のなかの洗濯槽はずっと湿った状態。目には見えないけど、裏側にカビが生えていることもあります。

掃除方法は簡単で、市販の洗濯機クリーナーをいれて洗濯機を回すだけ。これだけでカビがいなくなります。洗濯機の汚れが取れれば、洗濯の仕上がりも格段によくなりますよ。

タオルの黒ずみを予防する方法は?

これ以上タオルが黒ずまないように予防法をしっかり覚えておきましょう。いくつか心がけるだけで十分黒ずみ対策になりますよ。

タオルの黒ずみを予防する方法

こまめに洗濯する

汚れは時間がたつほどこびりつきます。洗濯カゴいっぱいになるまで待たず、こまめに洗濯してあげることが大切です。

忙しくて洗濯できない場合は、使用済みのタオルを洗濯前に軽く干して乾燥させておくと汚れが広がりにくくなります。

柔軟剤をいれすぎない

柔軟剤を入れすぎるとすすぎで流しきれず、「石鹸カス」などと呼ばれる洗い残しの汚れになり、それが黒ずみの原因となります。

タオルの吸水性も悪くなるので、入れる量はパッケージの表記のとおりにしましょう。

色の濃い服と一緒に洗わない

購入して間もないなど、まだ一度も洗ったことのない洋服は色移りの可能性があります。タオルはわけて洗うのが無難ですよ。

日頃から色の濃い服と一緒に洗わないようにすると、黒ずみが減ります。

タオルの黒ずみはふだんの洗濯で防げる!

タオル

タオルが黒ずんでくると使うときもいい気分にはならないものです。

キレイだったタオルも使っているうちにどうしても黒ずんできます。汚れに気づいたら、つけおき洗いと煮洗いを使い分けて元の状態に戻してあげましょう。

普段の洗濯からも黒ずみ予防はできるので、意識して取り入れてみてくださいね。